2011-09-08
新シリーズ「経済が破綻したらどうなる?」プロローグ
米国債暴落を皮切りとする、世界中の国債暴落→貨幣価値の崩壊という形での経済破局の時期が迫っていると見て、まちがいないだろう。
るいネット「経済予測1」より
先月、米国債デフォルトの瀬戸際をなんとかくぐり抜けたアメリカですが、根本的な対策を特に講じたわけではなく、問題が先送りされたに過ぎません。
米政府の債務上限を引き上げる法案が2日、上院を通過し、オバマ大統領が署名して同法は成立した。米国債の債務不履行(デフォルト)は期限当日になって回避された。
(中略)
同法は、2.1〜2.4兆ドルの債務上限引き上げと、今後10年間にわたるほぼ同額の財政赤字削減を、2段階に分けて実施する内容。第一段階として9170億ドルの歳出を削減し、債務上限を9000億ドル引き上げる。第二段階では、上下両院の与野党議員12人で構成する特別委員会が1.5兆ドル以上の追加削減策を勧告し、今年末までに議会で採決にかける。これが可決されれば大統領は債務上限を同額引き上げ、否決されても1.2兆ドル引き上げる。否決された場合、1.2兆ドル規模の一律削減策を強制的に実施する条項も盛り込まれた。
2011.08.03 CNN.co.jp より
現在のアメリカ経済はもはや自立的な回復力を喪失し、連邦政府の巨額の景気刺激策に依存しながらかろうじて維持されている状態です。
今回の法案では、債務上限引き上げ額とほぼ同額の財政財政赤字削減が要求されており、今までのような景気刺激策の実行に対して足かせがはめられました。しかしその結果、景気が急速に失速し、それを回避するために再び大量の新規国債発行を余儀なくされるのは目に見えています。
上限の引き上げ幅
5月16日に使い切った以前の上限は、2010年2月に1兆9000億ドルほど引き上げられたものであった。この上限枠を1年3カ月で使い切った。
今回の2兆1000億ドルは前回の1兆9000億ドルにかなり近い数字である。このまま行くと、やはり1年ちょっとで使い切る可能性は非常に高い。
ヤスの備忘録より
つまり、遅くとも1年後には、今回と同じ問題が再燃し、米国債デフォルトの危機を迎えることになります。
さらに、経済危機に直面しているのは、アメリカだけではありません・・・
いつも応援ありがとうございます