2013-03-27

【幕末維新の代理人】代理人認定#2 井上馨 〜攘夷→開国→倒幕→欧化政策 結局守ったのは己の利権?〜

「日本において、体制の変化が起きているとすれば、それは日本人だけから端を発しているように見えなければならない」
「事実、その変化はわれわれの考え方と異なる仕方でおきるかもしれないがそれが真に恒久的なものであり、且つ有益なものであるためには、徹頭徹尾、日本的性格という特徴を帯びていなければならない。」

 
(1866年4月26日、ハモンド外務次官からパークス在日公使館宛文書・・・遠い崖−アーネスト・サトウ日記抄3『英国策論』 より転記)

このシリーズは「幕末維新の代理人」をテーマに、近代以降における金貸しの日本支配の構築過程に着目、実際に金貸しの代理人=エージェントとして動いていたであろう人物達に焦点を当て、これまで語られなかった幕末維新の背景を明らかにしていくものです。
これまでのシリーズは、
【第1回】プロローグ
【第2回】黒船前夜〜アヘン戦争と英国による間接統治〜
【第3回】黒船来航〜ロスチャイルドのエージェントだったペリー〜
【第4回】幕末の下級武士たちを突き動かした役割不全と私権不全
【第5回】「攘夷を旗印に暴れた下級武士」と「倒幕に突き進んだ西国雄藩の本音」
【第6回】【幕末維新の代理人】代理人認定#1 伊藤博文〜日本最初の総理大臣は、金貸しによって作られた
をお送りしてきました。
前回記事でお伝えしたように、

(伊藤博文が)公家(北朝)出身の三条を抑えて、田布施町(南朝の末裔)出身の貧農が初代総理大臣の座を勝ち取ったのは、特筆すべきところです。金貸しの支援によってそのエージェントが国政のトップとなったのですから。

この金貸し支援政府の伊藤第一次内閣において、初代外務大臣(外務卿)となったのが井上馨です。今回はこの伊藤博文と同じく長州の雄であり、また英国に密航留学した長州ファイブの1人でもあった井上馨に迫ってみます。

【井上 馨(いのうえ かおる)】

(さらに…)

  投稿者 pipi38 | 2013-03-27 | Posted in 02.日本の金貸したちNo Comments »