2015-10-24

最大の問題は米財政危機、中国が米国債を売るリスク

img091104_2

中国バブル崩壊が世界経済に及ぼす影響について、最大の経済大国である米国の財政事情について見てみます。
(さらに…)

  投稿者 yukitake | 2015-10-24 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

金貸し勢力のスパイの証言(14)~ヒトラーはなぜ原爆を使用しなかったのか~

 

ヒトラー 原爆投下

ドイツはアメリカに先んじて原爆を完成させていた。それは、連合軍の本拠地:イギリスを攻撃するために造られた。

一方、アメリカはドイツに遅れて原爆を完成させた。それはドイツを攻撃するために造られた。

だが、ドイツの原爆はなぜかアメリカに渡り、アメリカ製原爆と共に、日本の攻撃に使用された。

しかも、米国国立公文書館でが史公開資料として一般公開された目標地点名を記した議事録では、投下位置はトラック諸島となっているが、実際は広島、長崎に変更されている。

また、1945年に自殺したとされている原爆の生みの親:ヒトラーは実はその後も生き続けていたというのだ。ヒトラーがなぜロンドン原爆爆撃を躊躇ったのか?また、なぜ、ナチス製原爆がアメリカに渡ったのか?その真相が徐々に明らかにされていきます。

 

以下、「伝説の秘密諜報員 べラスコ」(高橋五郎著)を基に転載紹介しています。

*********************************

◆ヒトラーはなぜ原爆を使用しなかったのか

 

ベラスコ家のソファーはスプリングが少しへたっていて座り心地が悪い。そのことが、かつてワインを浴びせられた出会いのときから気になっていた。

 

ボルマンがこのソファーで朝まで寝込んだと語ったコンチータの話から、さらにヒトラーが生存していたと聞かされてしまったことから、なおさら座り心地は悪くなった。どうやってボルマンの話を信じればよいのか。いたたまれない気分を転換するために話題を変えた。

 

ヒトラー敗北の最大原因をボルマンはどう結論付けていたのか、その点を私はベラスコに尋ねた。

 

幹部の人選を誤ったのだ。太鼓腹の豚野朗ゲーリングの能力を見抜けなかったことがヒトラー最大の失点だった。なぜなら1936年から39年までのドイツ軍に刃向える敵は欧州内に存在しないと進言したのがゲーリングで、ヒトラーはその言葉を信じて開戦を早めてしまった。

 

当時のドイツに実力不相応の戦争をさせたもう一人の人物は外相のリッペントロップだ。この人物の対英分析を信じたことも開戦の決定を早めさせてしまった。大英帝国民の気質や道徳観などを正確に分析もせずにヒトラーに伝えたリッペントロップの罪は重い。ヒトラーは多くの重大決定を見事に裁いたがアドバイザーを見分ける能力にはまるで欠けていたのだ。以上がボルマンが語ったドイツ帝国の敗因だった。とべラスコ。

 

はたしてそうだろうか。ボルマンが嘆いたナチス・ドイツの敗因はどう考えてもおかしい。なぜなら、ヒトラーは原爆の使用をためらったではないか。

「・・・・・・・・・」

ベラスコは、私の質問にしばし沈黙した。話題が妙な方向にそれたようだったが、私はかまわず追い打ちをかけた。

 

完成したナチス製原爆でなぜ連合軍を攻撃しなかったのか。戦争に勝っただろうに。それともナチス製原爆はなかったのか―――。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2015-10-20 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

金貸し勢力のスパイの証言(13)~ナチ・ドイツとローマ教皇庁は密接な協調・協力関係にあった~

 

イエズス会 ナチス・ドイツ

ナチス・ドイツとローマ教皇庁=イエズス会の繋がり、そして、昭和天皇も団員といわれるマルタ騎士団と国際通貨基金(IMF)の繋がり、さらには、イエズス会=バチカンの金庫番といわれるロスチャイルド、つまり金貸しがその背後に存在していることを暴いています。

これらの背景を押えた上で、元々ナチ・ドイツ攻撃のために開発された原爆がなぜ日本に投下されたのか?を暴いていきます。

当時を語るスパイの言葉から、歴史の真実が暴かれようとしています。

 

以下、「伝説の秘密諜報員 べラスコ」(高橋五郎著)を基に転載紹介しています。

本文では、フランシスコ・ザビエルの日本侵略の様子などもかかれ、中々興味深い内容になっています。(当記事では省略しているので、是非原本をご一読を!)

*********************************

 

■ナチ・ドイツとローマ教皇庁は密接な協調・協力関係にあった

 

ここで、ナチスとバチカンの関係を述べておこう。

 

「その男はユダヤだよ、君」

シューレンベルグは目の前のベラスコに向かって、そう叫んだ。何と馬鹿げたシューレンベルグの指摘なのか。ベラスコはSS局長のウォルター・シューレンベルグの知ったふうなそのユダヤ批判発言を侮辱していた。連合軍から連日爆撃を繰り返され、ナチス・ドイツが断末魔の叫びを上げているなかでのシューレンベルグの発言だった。

ドイツ防諜責任者シューレンベルグはヒトラー総統の発言だと断ってさらにこんな発言もしていた。

 

「親衛隊はヒムラーがイエズス会の原理を手本にして作ったのだよ。イグナチオ・ロヨラが記述した会則と精神鍛錬の方法を、ヒムラーは正確にコピーしようとしたわけだ。親衛隊長官というヒムラーの肩書きは、イエズス会の総長にあたる。親衛隊の全体構想や管理体制は、ローマ・カトリック教会の階層組織を忠実に模倣しているのだよ」

 

作家デーヴィッド・アイクは自著The David Icke Guide to the Global Conspiracy(and how to end it)=翻訳版『恐怖の世界代陰謀』)の上巻でこう紹介している。

さらにアイクはその自著で興味深い情報を明かしている。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヒトラー、ヒムラー、そしてイエズス会で教育を受けたゲッペルスと、ナチの要人の大部分がカトリック教徒だったからこそ、ナチ・ドイツとローマ教皇庁は密接な協調・協力関係にあったのだ。(両者の関係は、ナチ崩壊以後の数十年で次々に明かされている)。マルタ騎士団は、凶悪なナチ党員、科学者、洗脳担当者らの逃亡を手助けし、多くの者にマルタ騎士団国のパスポートを発行した。彼らは他の関係組織と協力して「ラット・ライン」を作り上げ、およそ3万人のナチ党員を合衆国、カナダ、南アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドへと脱出させた。ロックフェラー家もこれに関わっていたし、合衆国の大物諜報員で、マルタ騎士団のジェームズ・ジーサース・アングルトン、それにブッシュ父子の祖父・曾祖父に当たるハーバート・ウォーカーも、この仕事で大きな利益を得たと見られている

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

予断だがアイクがふれていない超大物がいる。本書の別項でも登場しているレイモンド・クライン博士だ。彼は難民救済ビジネスよりも大きな戦後利益をつかんだ。「天皇の金塊」をOSSから戦後のCIA時代までを通してニューヨークのシティ・バンクと“大人の駆け引き(ゴールド争奪戦)”を続けてきたのだが、ベラスコ逝去の前に鬼籍に入った。私かかつてマドリードのベラスコ邸とワシントンのレイモンド博士の事務所を頻繁に往来したものだった。そのときには、マルタ騎士団やらナチス・ドイツの逃亡幇助だのやれフィリピンに秘匿された金塊だのについて、私は、博士には一切知らぬ顔を決め込んだものだった。それに、クライン博士の同僚でCIAのアングルトン(前述)がKGBのフィルビーを1960年早々にモスクワに“逃がした”一件についても私は博士の意見を拝聴することはしなかった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・彼らの助けを得て逃亡したものには、総統代理を務めたマルティン・ボルマン、アウシュビッツの「死の天使」と呼ばれ、南米でも恐るべき遺伝子・マインド・コントロール技術の研究を続けたヨーゼフ・メンゲレ、強制収容所への集団移送を監督したアドルフ・アイヒマン、トレブリンカ収容所の所長だったフランツ・シュタングル、さらには「リヨンの屠殺者」と呼ばれた秘密警察の将校クラウス・バルビーがいて、ほかにも武装親衛隊のメンバー8千人がイギリスで自由の身となっている。想像がつくと思うが、ヒトラーと同盟を結んだベニート・ムッソリーニも、ローマ教皇庁(=イエズス会)によって操られていた。こうした連係は、イエズス会、マルタ騎士団、テンプル騎士団、そしてドイツを拠点とするチュートン騎士団の相互ネットワークがあって、初めて可能なことだった。このネットワークは国境を越え、多くの国に広がっている。

IMF マルタ騎士団

国際金融の動きも、いわゆるユダヤ人家族が支配していると思われがちだが、その傍らではイエズス会総長の片腕であるマルタ騎士団も活動している。

 

私は長年に渡る調査の結果、国際金融システムの裏にある組織の一つがマルタ騎士団であることを突き止めた。国際通貨基金(IMF)を運営しているのがマルタ騎士団であることは、先に述べたとおりだ。

 

・・・ロスチャイルド家は「ヴァチカンの金庫番」と呼ばれていて、・・・ローマカトリック教会の指導層がともにシュメールを故郷とするレブティリアン/アヌンナキの混血種だからだ。『悪の支配者(Ruies of Evel)』の著者。F・タッパー・ソーシーは述べている。

「ロスチャイルド家がユダヤの有力家系と知った私は、早速『ユダヤ百科事典』で調べてみて、彼らが「ヴァチカンの金庫番」と呼ばれていることを知った。・・・ロスチャイルド家にこの役目を与えたことで、黒い教皇〔イエズス会のトップエリート〕は財政上の完全な秘密の保障とプライバシーを手に入れたのだ。ローマカトリック教会の金庫の鍵を手に入れようとして、正統派ユダヤ教徒の家を調べるものがどこにいるだろう」

 

ビル・ヒューズも『秘密のテロリスト(The Secret Terrorists)』や『素顔の敵(The Enemy Unmasked)』で述べている。「ロスチャイルド家の人間はイエズス会士である。彼らはユダヤ人であるという事実を、その邪悪な行為の隠れ蓑として使ったのだ。イエズス会はロスチャイルドと〔投資家のニコラス・〕ビドルを動かして、合衆国の銀行システムを支配しようとしたのだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  投稿者 tasog | 2015-10-13 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

金貸し勢力のスパイの証言(12)~米国の原爆開発情報は日本に何をもたらしたか~

イエズス会 懺悔室

イエズス会の牧師がスパイの主要な情報源であったということは衝撃的ですね。そしてそれは懺悔室が舞台で、金を払えばなんでも協力したという牧師。。。これが、カトリック教会=イエズス会の本性ですね。

それと、原爆開発情報を日本がなぜ軽視したのか?これは大きな疑問ですね。それはドイツもしかり。

裏で支配する金貸しの思惑をもう少し深く探っていく必要がありそうです。山本五十六やナチス・ドイツの意図を解明していくことで明らかになりそうです。今後の展開も楽しみです。

 

以下、「伝説の秘密諜報員 べラスコ」(高橋五郎著)を基に転載紹介しています。

*********************************

◆米国の原爆開発情報は日本に何をもたらしたか

 

TOは須磨公使との子供じみた戦争ごっこの情報契約時に二百万ドルの前払いを受け取っていた。そのカネはアプヴェールのカナリス長官が日本政府のために立て替え払いしたカネだった。立て替えた理由について、ベラスコはその大金以上の利益がドイツ側にもたらされるからだと語った。日本と契約するだけでドイツはもっと大きな利益が得られたのだ。アルゼンチン大統領の座を12万ドルで勝ったペロンのカネは、日本がべラスコに払ったカネで支出された情報下請け代金だった。日本政府も戦史家もいまだに子供の戦争を大人の戦争だと信じている。戦争が日本の支払い一方のビジネスだった点を隠し続けているのだ。

 

米国内での主な支払先はカトリック教会、つまりイエズス会の牧師に対してだった。彼らはカネを支払わない限りは絶対に協力しなかった。いや、カネを払えばなんでも協力した。牧師の仕事は懺悔室の中で戦地に向かう軍人らの口から秘密を聞き出した。この仕事は末端のイエズス会宣教師にとっては株や不動産投資よりも割が良かった。「戦争」ほど素敵な商売はない。

 

TOメンバーにとって兵士が集まる街角のバーはスパイには通いなれた仕事場だった。そこで知り合った兵士らの買い物の手伝いや恋人の斡旋など何でも手助けして情報を集めた。

北アメリカで原爆開発情報と太平洋艦隊の動向を探ったのは二人のスペイン青年ロヘリオとレアンドロだった。彼らはサンフランシスコからサンディエゴまでのエリアで軍事機密を探った。

 

(中略)

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2015-10-09 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

経済破局は秒読み?⑥ 中国バブル崩壊で日本経済どうなる?

images

前回記事の中国バブル崩壊による世界経済への影響の予測を踏まえ、金貸し分析の視点から、日本経済はどうなって行くのか?を大胆に予想してみます。
(さらに…)

  投稿者 yukitake | 2015-10-06 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

経済破局は秒読み?⑤ 中国バブル崩壊で世界経済どうなる?

20150824112415osapid

引き続き、日米とも株価の下落が続いていますが、中国バブル崩壊は、中国一国の問題に止まらず、世界的に影響が拡大すると見られています。いくつかの投稿から、その影響を予測してみます。
(さらに…)

  投稿者 yukitake | 2015-10-03 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

金貸し勢力のスパイの証言(11)~日本の勝利は確実だっだ~

 

 

ゼロ戦 ミッドウェー海戦

本当であれば、日本は太平洋戦争で勝っていた!という、ベラスコによる衝撃の告白です。

日本に情報を提供していたスパイ:ベラスコ本人の供述ということでも、その背景も非常に辻褄があって

信憑性が高い内容です。

それにしても、ガダルカナル島の戦いの画像等を見ると、とても直視できない痛ましいものばかりで、

小出しに派兵した日本海軍指導部、外務省の役人には怒りさえ覚えてしまいます。

スパイによる非常に生々しい情報がでてくるようになりました。この記事の後には原爆をめぐったスパイ戦が登場します。

 

以下の記事は、「伝説の秘密諜報員 べラスコ」(高橋五郎著)を基に転載紹介しております。

克明に表現された描写は是非本を手にとって読んでみてください。日本は金貸しによって動かされてる!という事実を目の当たりにするでしょう。

**************************************************

◆ベラスコは言った―――日本の勝利は確実だっだ

「日本はアメリカに完勝していた」

ベラスコは、日本海軍が米英海軍を徹底壊滅して戦勝国になり得た機会が少なくとも4回はあったと断じていた。広い太平洋開戦の日本勝利は間違いなかったと死ぬまで信じていた。たとえ情報が敵側から完璧にキャッチされていたにせよ、戦術、物量、装備、士気などが英米海軍以上に優れていた初期の日本海軍機動部隊は、普通の参謀が指揮していても開戦初期から一挙に敵をつぶせたという。

 

なぜなら、TO情報が連合軍側の情報機関と同質又はそれ以上の軍事情報を日本政府に届けていたからだという。まさに我田引水だが、実はそうではない。ベラスコはTO情報を連合軍と同じ発想、つまりこの戦争の支配者であるユダヤ系民族特有の思考と手口で収集分析したからこそ、武闘で争う戦争としての日本勝利は確実だったというのだ。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2015-10-01 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

金貸し勢力のスパイの証言(10)~金貸しはスパイを使って日本を餌食に!~

ノルマンディー大作戦 ベラスコ

いよいよ、スパイによる日本を巻き込んだ情報戦の内容に移っていきます。

日本は、ベラスコとのスパイ契約、そして日本政府内に送り込まれた内通者によって、知らず知らずのうちに、丸裸にされていきます。

その背後には金貸しの存在があり、送りこんだスパイによる機密情報を基に、日本を始め世界各国を操っていきます。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2015-09-17 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

経済破局は秒読み?④ 中国バブル崩壊による日本経済への影響?

<対中輸出入額の推移>

<対中輸出入額の推移>

中国バブル崩壊の日本経済への影響はどうなるのか?先ず、現象的に現れてきている影響を押さえます。
(さらに…)

  投稿者 yukitake | 2015-09-15 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

金貸し勢力のスパイの証言(9)~今世紀の情報戦争はユダヤ系民族による“大スパイゲーム”~

自作自演の戦争・・・火つけ役も火消し役も、そして復興役もまた、すべてユダヤ系民族が主導している。その背後には金貸しがいることは、これまでの記事で見てきたとおり。

即、金になる戦争は基より、現在我々が学んできた歴史的な事件や出来事のほとんどが、金貸しが関与し、その手先としてスパイがこれほどまでに活発に活動してきたということは、本当に驚きですね。

 

「伝説の秘密諜報員 べラスコ」(高橋五郎著)を基に転載紹介

**************************************

◆今世紀の情報戦争はユダヤ系民族による“大スパイゲーム”

クレムリン レーニン

スパイ活動はユダヤ系民族の「専売特許」といえる。ドイツ国防軍情報部長官カナリスもまたユダヤ系ドイツ人だ。ソ連GPU(KGB)のフェリックス・ジェルジンスキー、米国CIA生みの親のルーズヴェルトなどなど彼らがユダヤ系民族だったことから、今世紀の情報戦争はユダヤ系民族による大スパイゲームだったといえる。なかでもヒトラーのドイツ第三帝国は、ユダヤ系スパイの総本山と呼ぶべきかもしれない。

 

たとえばロシア革命を成功させたレーニン、トロツキーらもユダヤ系の男達だが、その彼らに1917年に資金を渡して密かに封印列車でロシア帝国に再び送り込んだのも、ドイツのヴェールマハト(戦時遂行体制=参謀本部)の高官ワールブルグ(フェリックス・ウォーターバーグ)という名のユダヤ系ドイツ人だ。

 

べラスコを教育したドイツ国防軍情報部はアプヴェールと呼ばれた。長官カナリス提督が指揮したこの軍事情報機関は第一次大戦以後、ドイツを中心にして東西二方面に諜報を構築し、東方はソビエトに、西方はフランス、英国、そして米国などの連合国内に組織網を拡大していた。第二次世界大戦時には加えていわゆる中立国のポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコそして中国(上海)にまで現地機関を配置した。国外で現地の人材をリクルートして養成、さらに相手国政府と諸機関の中枢に侵入または潜伏させ、情報収集活動をするのが現地機関業務のひとつだ。いわゆる後方攪乱や破壊工作活動任務がそれらだ。

 

レーニンらを起用したロシア革命は、成功例のひとつだ。当時、レーニンをペトログラードに送りこんだドイツ帝国陸軍参謀本部は、レーニンとボルシェビキ党によりロシア軍内部に謀反を醸成、東部戦線を崩壊させた。ドイツの意を受けたレーニンは一度失敗したが、結局はペトログラードで軍事革命委員会の中枢にボルシェビキの方針を浸透させて主導権を握り、労働者を赤衛軍に仕立て、ロシア臨時政府を武力で倒す。レーニンは皇帝なみに振る舞ってKGBの原型ベーチェーカーを設立する。

 

ドイツ陸軍参謀本部のねらいは一見マト外れのように見えるがそうではない。実はレーニンの周囲にアプヴェールの秘密情報員を配し、しっかりとクレムリンの奥に潜ませることに成功している。ロシア革命やKGB創設は、その仕掛けと実行を任務としたアプヴェールの成果であり、世間に流されたニセ情報、つまり大衆労働者の反乱や蜂起で成功したわけではなかった。ロシア革命はドイツ陸軍がスパイを操って成功させた“革命”なのだ。マインド・コントロールされたままの世界はいまだにロシア革命の実相を知らされず勘違いさせられたままだ。

 

1935年、アプヴェール長官に就任したユダヤ系ドイツ人カナリスは、まず中立国スペインを選んで、現地情報機関の強化を図った。機関名をKOとなずけた。KOはスペイン内線誘導機関になった。この年に政治結社ファランヘ党員のべラスコ青年は、ドイツのアプヴェール本部にスパイ留学した。翌年の1936年にカナリスは、KOを動員してフランコを操り、その背後からスペイン内戦を勃発させた。

 

それまでのスペイン第二共和国政府の裏の支援国はソ連だった。奇妙なことに、同じユダヤ系民族の片方の勢力がユダヤ系スペイン人フランコを支援して戦争を仕掛け、それを迎え撃つ側もまたユダヤ系ロシア人が支援して戦っている。しかし良く見ると、本当は敵味方の関係ではなくて、ユダヤ系民族の利益を仲良く分かち合う関係になっている。いわゆるユダヤ人の両派、つまりアシュケナジー派とセファラディー派が呉越同舟で利益を分け合ったものだ。

 

その証拠に内戦中は共和国政府の閣僚だった人物達は経済政策を着実に進めながら、内戦でフランコ将軍に敗れた後もちゃっかりとフランコ新政権の重要閣僚の地位に座り続けている。

 

フランコ政府高官らは秘密結社フリーメーソンの下部組織「オプスデイ」(神の仕業)を通して、アシュケナジー派のユダヤ系スペイン財界人らを団結させ、戦後から今日もなおスペイン経済発展の原動力にさせている。内線の火つけ役も火消し役も、そして復興役もまた、すべてドイツ、ソ連、スペインのパスポートをもつユダヤ系民族アシュケナジー派が演じてきたものだ。

  投稿者 tasog | 2015-09-08 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments »