2015-10-03

経済破局は秒読み?⑤ 中国バブル崩壊で世界経済どうなる?

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引き続き、日米とも株価の下落が続いていますが、中国バブル崩壊は、中国一国の問題に止まらず、世界的に影響が拡大すると見られています。いくつかの投稿から、その影響を予測してみます。

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●世界中がバブルだった

>今回の株価暴落、世界同時株安は、確かに中国が引き金にはなったが、本質はリーマンショック以後続けて来た、世界中の金融緩和策=過剰流動性相場が限界に来ていると言っていいだろう。過剰流動性が招いた過剰債務や投資の行き過ぎが、ここに来て破綻しつつあるということだ。
株価暴落は、中国は引き金に過ぎず、世界中がバブルだっただけだ。>より引用

アメリカの株式市場が大崩壊する日が近づいています。現在、世界史上最大の株式市場バブルが発生しています。5月以降、ダウ平均株価が2000ポイントも下落していることを考えれば、間もなく史上最悪の株式市場崩壊に我々は直面するということが分かります。
NY株式市場のバブルは世界史上最大>より引用

FRBは利上げを先送りしましたが、これでFRBは敗北したと金融市場では見られ、今までとは違った見方が金融市場を支配することになります。
>今までは、利上げ見送り=金融緩和継続となり、株は買われていましたが、今は反対に利上げ出来ない=それだけ金融市場が脆弱な状態に陥っているとなってきているのです。

>世界の機関投資家・中央銀行が接している情報の一つに、新興国からの資金流出が1兆ドルにも達しているというのがありますが、これは恐るべき数字となっているのです。
>この金額はリーマンショック以後に新興国に投じられた2兆ドルの半分となっているのです。
>そして中国はいまだに統計上毎月1,000億ドル以上、10兆円以上の資金が海外に流出しており、今後一年間これが続けば中国だけで全新興国に投じられたお金が”蒸発”することになるのです。
>今や世界最強経済のアメリカ(FRB)が利上げをすれば安全資産として米国債に資金が加速し、逃げられる新興国の金融市場は一層混乱をし、通貨防衛のために利上げ競争に入ることになります。
敗北したFRBとその背後にある危機>より引用

>中国の経済成長は崩壊し、人民元は急激に価値を喪失させている。中国政府は今後もあがき続けるが、人民元の紙くず化はいよいよ始まっていると見ていい。
中国が、まずいことになっている。通貨切り下げの後、人民元を他の通貨に変換する!2>より引用

 

●中国バブル崩壊で世界経済どうなる?

世界同時株安は、中国が引き金にはなっていますが、中国バブル崩壊の影響が世界経済に及んでいる理由は、中国のみならず、世界経済がバブル化しているからです。

FRBが身動きが取れなくなり、利上げを先送りせざるを得なかったのも、今利上げをすれば、新興国が資金流出を防ぐために利上げ競争に入ることになり、リーマンショック以後、2兆ドルもの莫大な資金が新興国に投じられた結果として生じた世界バブルが崩壊してしまうからです。

世界バブルが崩壊してしまえば、世界経済は新興国の成長エンジンを失い、グローバル化を進めてきた米国経済も失速します。そして、利上げ競争が続くと、FRBも否応なく追加利上げに追い込まれ、世界史上最大となったNY株式市場バブルが崩壊してしまうリスクが現実のものとなります。

中国バブル崩壊はそのような世界バブル崩壊の爆弾なのです。目下、中国政府は、株価防衛と人民元防衛に必死ですが、このまま中国株が暴落し、人民元が紙くずになってしまえば、中国は外貨準備として溜め込んできた米国債を売らざるを得ないところに追い込まれるでしょう。そうなれば、いよいよ米国債暴落が現実のものとなり、NY株式市場バブル崩壊も底なしに進行します。中国発→米国経済崩壊による世界大恐慌となる可能性が迫ってきていると見るべきではないでしょうか。

 

 

List    投稿者 yukitake | 2015-10-03 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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