2008-07-02

激化する地銀の生き残り競争

日本の地方銀行を取り巻く経営環境が年々悪化する一方のようだ。
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ここ最近、地銀同士の生き残りをかけた再編が加速している。報道も後を絶たない。

13日明らかになった荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)の経営統合劇は、経営環境が一段と厳しさを増す地方銀行が県境を超えた広域再編に生き残りをかける姿を示している。多くの地銀が、地方経済の低迷で収益源の中小企業向け貸し出しは伸び悩み、不良債権処理の負担も増えている。米サブプライムローン問題をきっかけにした金融市場の混乱で保有株式の価値が目減りするなど収益を圧迫する要因は増えるばかり。地銀再編のうねりがさらに加速しそうだ。2008年5月14日読売新聞より引用

尚、過去2年の再編事例を整理してみると・・・
2007年
・福岡銀行(福岡)と熊本ファミリー銀行(熊本)が経営統合し、ふくおかFGの傘下に入る
・山形しあわせ銀行(山形)と殖産銀行(山形)が合併し、しきらやか銀行になる
・自力再建を断念した九州親和ホールディングスがふくおかFGの傘下に入る
2008年
・池田銀行(大阪)と泉州銀行(大阪)が経営統合の計画発表
・金融庁が足利銀行を野村證券グループを中心とする陣営に譲渡する方針を決定
営業地域や顧客基盤による棲み分けに守られてきた地銀経営が瀬戸際に追い込まれている現実を示している。
地場の中小企業と共に地方経済の中軸プレーヤーとして力を発揮した地銀に、今一体何が起こっているのだろうか?その原因を探ってみた。
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  投稿者 wabisawa | 2008-07-02 | Posted in 02.日本の金貸したち6 Comments »