2008-07-10
<食料価格高騰はなぜおこるの?>その3 物価の優等生・卵も値上がり!
その1では、穀物価格が2007年から高騰している実態をみました。
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その2では、穀物相場を動かしている商品取引所を扱いました。
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今回は、食品の価格について考えてみます。
物価の優等生という言葉があります。
かつて消費者物価が5%〜7%上がっていた時代に、殆ど値上がりしなかった食品が卵です。
その為、卵を指して物価の優等生という称号が与えられました。
古来、日本人は卵のパワーを信じ生卵で精をつける」「二日酔いに玉子酒」、弁当には玉子焼きと味付け海苔が欠かせないものでした。今ではマヨネーズを初めとしてスイーツの主材料生クリームにも欠かせない食材ですね。
今現在、卵は、スーパーで10個入りパックが 200円前後で販売されています。
昭和25年から平成15年までの「卵の消費者価格」と「米生産者価格」の推移をみます。
●卵とお米の価格推移
米60kgは1俵のことで、米生産者価格は55年の間に5倍となっています。
一方、卵の消費者価格は、同じ55年間で、10数%しか上がっていません。
※ただし、オイルショックの昭和50年・55年時点では、35円/100gまで上がりましたが、それでも1.6倍です。
そうした物価の優等生である卵にも、値上がりの時が近づいています。
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