2008-11-08

金融危機後の穀物メジャーの行方は?


金融危機後、食料メジャーの影響力はどのように変化するのでしょうか?気になるニュースがあったので紹介します。 
 
【干上がる融資、穀物高騰 金融危機、農業生産に打撃】より引用

 信用収縮が農家の収益圧迫に拍車をかけていることで、世界の穀物収穫高が減少し、発展途上国では食糧危機が深刻化する恐れがある。
 米アグリソースのダン・バス社長は、穀物の中で消費量が最も多い小麦の国際生産高が2009年に前年比で4.4%減少するとみている。トウモロコシや大豆の収穫高も減少する可能性が高いという。同社長は29年間にわたり、農業経営者や食品会社、投資家らを対象としたコンサルタント業務に携わっている。
◆飢餓さらに増加
 ブラジルの全国トウモロコシ生産者協会のエノリ・バルビエリ副会長によると、同国では農家が肥料を購入するための融資を受けられないため、生産高が20%以上減少する可能性がある。ブラジルは米国、アルゼンチンに次ぐ世界3位のトウモロコシ輸出国。
◆コスト悩みの種
 米モンサントが販売するトウモロコシの種子1袋(8万粒)の価格は今年、前年比で45%上昇の320ドル(約3万円)となった。この量で約2.5エーカーの作付けが可能。イリノイ州ノーマルでトウモロコシと大豆を栽培するマーク・クラフト氏によると、この額は、中西部では農地1エーカー当たりの借地料に相当する。
 また、全米自動車協会(AAA)によると、トラクターの燃料となるディーゼル油の価格は7〜9月(第3四半期)に1ガロン(約3.8リットル)当たり平均4.47ドルと、前年同期比で51%上昇した。
 こうしたコスト増に加え、農業経営者が融資の担保に差し入れる穀物や農地の価値は低下。農業経営や農地の取得、機器購入のために借り入れするには、より多くの元手が必要になっている。

 
 

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  投稿者 kato | 2008-11-08 | Posted in 09.反金融支配の潮流4 Comments »