2010-11-16

日銀の金を使って業績アップ 〜大手金融機関 好業績のワケ〜

■世間は超就職氷河期

文部科学省の学校基本調査(速報値)によると、今春、4年制大学を卒業した学生の就職率は60・8%で、前年からの下げ幅は過去最大の7・6ポイント減。卒業生約54万人のうち、進学も就職もしなかった人は約8万7千人にも上る。
産経新聞 11月10日(水)

2008年のリーマン・ショック以降、企業は採用を絞り込んでおり、当然ながら就職活動中の学生にとっては厳しい情勢が続いている・・・。日本社会は不景気だということ。
■リーマンショック前を超える業績を挙げる業界とは?
ところが、このリーマン・ショック前の業績と同等、それどころか、それを超える利益を出している“元気のイイ”業界がある。金融業界だ。

大手銀6行:最終利益2.7倍 リーマン前の高水準
主要銀行6グループの10年9月期中間決算 大手銀行6グループの10年9月中間連結決算が15日出そろった。不良債権処理費用の減少と超低金利による国債売買利益の大幅増加で、最終(当期)利益の合計は前年同期比2.7倍の1兆2839億円となり、リーマン・ショック前の07年9月中間期を超える高水準となった。ただ、下期は景気が足踏みとなる上、武富士破綻(はたん)の影響で傘下の消費者金融各社への過払い利息(利息制限法の上限を超えた金利分)返還請求が急増するリスクもあり、視界不良の状態だ。【清水憲司、大久保渉】

 「下期はかなり落ちてくる。消費者金融も何が起こるか分からず、大きな数字を掲げるわけにはいかない」。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の永易克典社長は15日の会見で、中間期の最終利益が2.5倍の3567億円に増えたにもかかわらず、通期予想(5000億円)を小幅な上方修正にとどめた理由を説明した。みずほFG、三井住友FGなど4グループが通期最終利益予想を上方修正したが、下期の予想は厳しく見ており、下期の最終利益予想の合計は中間実績の4割程度にとどまる。
 中間期は、政府・日銀の財政金融政策が追い風になった。金融円滑化法など倒産抑制策も奏功し、不良債権処理費用(傘下銀行合算ベース)は合計644億円と9割近くも減少。みずほなど3グループは過去に積んだ引当金が、融資先の業績改善に伴って戻る「戻り益」が発生した。
 企業の資金需要低迷で、貸し出し利ざやなどは依然低調だが、8月以降は金融緩和で一段と金利が低下し、日米国債など債券価格が上昇。債券売買益は三菱UFJとみずほが7.7倍、三井住友は3.9倍に急増し、本業のもうけを示す業務純益を押し上げた。
毎日jp 

順風満帆とまではいかないが、上表の各行の中間決算からわかるように業績が上がっているのは事実
この不景気の中、なぜ金融業界だけ利益を出せるのか?そこにはご存知のカラクリがある・・・。
   

(さらに…)

  投稿者 pipi38 | 2010-11-16 | Posted in 02.日本の金貸したち, 10.経済NEWS・その他5 Comments »