2011-03-11
国家債務危機〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る3
【過去のエントリー】
・「国家債務危機」〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る
・「国家債務危機」〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る2
前回の投稿では、「国の借金」というものがいつから始まり、どのように変ってきたかについて扱いました。
改めて整理すると、
君主(都市国家の指導者)の個人的な借金(君主の死と共に借金は消滅する)
→君主の死後、次の君主となった者に借金が継承される(個人と個人の間の借金から組織と組織の間の借金へと位置付けが変る)
→債権者(金貸し)を引き止める為に、「君主の借金」を「国の借金」と認めた。(国家が返済義務を負うシステムの成立)
このように、「国家が返済義務を負うシステム」が形成される過程で、次々と「お金を生み出すシステム(銀行、国債、株式等)」を作り上げていきました。
(「ニコニコ市場」からお借りしました。)
今回はこの「お金を生み出すシステム」が作り上げられてきた流れを、ジャック・アタリ氏の著書「国家債務危機」の第2章『公的債務が、戦争、革命、そして歴史をつくってきた』から紐解いていきましょう。
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