2011-03-18

国家債務危機〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る4

【過去のエントリー】
・「国家債務危機」〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る
・「国家債務危機」〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る2
・「国家債務危機」〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る3
前回の投稿では、国家が借金返済に苦慮しながら、「お金を生み出すシステム(銀行、国債、株式等)」を作っていく過程を取り上げていきました。
改めて整理すると、

 国家が返済義務を負う借金システムが確立された後、国家財政は常に火の車状態。金貸し達からの借金は必要不可欠。
イギリス
→金持ちが株主となる国債を買い取る銀行を設立(中央銀行)して、その銀行が国債を担保に国家へ資金を貸し付ける。その銀行が発行する債券によって国民から資金を集める。
フランス
→官職の売買を可能にし、さらに徴税権も金貸しに譲り渡す。
その後、王家の財産などを担保にした紙幣発行銀行を設立。追加担保として将来「取得できるであろう」金鉱山を保有する会社の株式を利用

両者注目すべき点は、お金を生み出すシステムが形成される過程では、実体の分からない「金持ちの株主化」や、「将来あるであろう金取得」といった価値が「幻想化」され、それを信じた(騙されて)大衆が資金を貸し付けていった点です。
今回記事は、これまで取り上げてきた君主によって統合されたヨーロッパ諸国と違い、植民地から独立する形で一から国を作り上げていったアメリカに焦点を当てて、彼らがお金を生み出すシステムを作っていく過程に迫ってみたいと思います。
続きはポチッとご協力お願いします
   

(さらに…)

  投稿者 wabisawa | 2011-03-18 | Posted in 未分類 | 8 Comments »