2009-06-07

G20な国々 イギリス

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シリーズG20な国々ですが、ドイツに引き続き同じく欧州の大国。
今回は「イギリス」です!!!イギリスと言えば、2012年ロンドンオリンピックが開催予定。国を挙げて盛り上がって行きましょうーと行きたいところですが・・・。
経済状況はそれどころではない!?ようです 🙄
では、まず基礎情報から行って見ましょう。 🙂
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■基礎情報
国・地域名:グレート・ブリテンおよび北部アイルランド連合王国 United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
面積:24万2,900平方キロメートル(日本の約65%)
人口:6,058万7,000人(2006年央時点推計)
首都:ロンドン 人口751万2,400人(2006年央時点推計)
言語:英語(一部地域でウェールズ語、ゲール語も併用)
宗教:英国・国教会
実質GDP成長率:
 3.0% [2007年]
名目GDP総額:
 1兆4,010億4,200万英ポンド [2007年]
 2兆8,033億6,233万ドル [2007年]
一人あたりのGDP(名目):
 46,099ドル [2007年]
消費者物価上昇率:
 2.3% [2007年]
製造業生産指数:
 104.5 [2007年]    2003年=100を基準とする、季節調整値
鉱工業生産指数:
 100.9 [2007年]    2003年=100を基準とする、季節調整値
農林水産業生産指数:
 107.0 [2007年]    2003年=100を基準とする、季節調整値
失業率:
 2.7% [2007年]    季節調整値、失業保険申請者ベース
経常収支(国際収支ベース):
 -525億6,800万英ポンド [2007年]
 -1,051億8,396万ドル [2007年]
貿易収支(国際収支ベース):
 -892億5,200万英ポンド [2007年]
 -1,785億8,543万ドル [2007年] 財のみ
外貨準備高:
 489億5,810万ドル [2007年]


国土も、人口もちょうど日本の6割程度です。
経済情報は2年前のデータなのでちょっと古いのですが、貿易収支は既によろしくないようです。2008年の経済危機の影響ですが、実はこのイギリス、かなり甚大な影響を受けています。

英政府による金融システム支援の総額は1兆4000億ポンド(約198兆円)に増加した。金融危機が住宅金融組合に波及すれば支援総額はさらに膨らむ恐れがある。エコノミストらは金融機関への追加支援が必要になる可能性が高いと警告している。
1兆4千億ポンド、日本円で約200兆円。イギリスは2008年の名目GDPが14429.2億ポンドで1ポンド142.5円で計算すると約206兆円になる。日本に例えると、GDP約500兆円として、金融機関の救済支援に500兆円投入しました、と言う異常事態なのだ。
(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=205207)


なんと、日本円で200兆!!?? 
これ、日本だったら許されるのだろうかという額。
さらに・・・。

田中宇のブログ記事より
英政府統計局(ONS)が23日発表した 2008年10−12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比1.5%減と、1980年以来で最悪のマイナス成長となった。7−9月(第3四半期)に続くマイナス成長で、英経済のリセッション(景気後退)入りが公式に確認された。金融危機が銀行業界への重しとなり、同国の景気は一段と悪化した。
すでにイギリスはノーザンロックを国有化しましたが、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドやロイズ・バンキングなどの超名門金融グループまでもが国有化される可能性が出てきています。大西洋の向こう側ではリーマンが破綻し、AIGやシティが半国有化され、ビッグスリーなどもまでもがアメリカ政府の資金で何とか生き延びている状態です。
そういう意味で、世界経済は間違いなく100年に一度の危機に突入しています。
ところで、イギリスといえば一つ大変気になることがあります。
ご存知、金融・不動産サービスを中心に、外資(要は海外からの借金)頼みで成長してたイギリスは、対外債務対GDP比率が極端に高いのです。そこにこのポンド安です。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/23547392.html


英国の金融崩壊が急速に進んでいる。昨年9月のリーマン倒産を機に一気に悪化した米国発の国際金融危機は、それまでのレバレッジ金融の金余りによって高値になったロンドンの不動産などの相場を急落させた。その後、昨年末の決算時に英金融機関の資産の時価評価額が減り、いくつもの大手銀行が事実上の債務超過に陥っていることが、今年に入ってわかった。
http://tanakanews.com/090124UK.htm


「ドルと米国債の崩壊、超インフレ」がいつ起きるかという話になっていると書いたが、実際のところ、それはいつ起きるのか。FTに米国債格下げの懸念について書いた元会計検査院長は、格下げを、まだ何年(何十年)も先のこととして書いている。メディケアなど社会保障費の増加で米財政が破綻するのは、まだ10年以上先と考えられているからだ。
しかし、米国と並んで従来の覇権体制を担ってきた英国の国債格付けは、すでに引き下げが始まっている。5月21日、米英の格付け機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、英国の国債を従来の「トリプルAで安定」から「トリプルAだが悪化方向(ネガティブ)」に引き下げた。金融危機対策としての財政赤字増、不況による所得税・法人税の減収で、英政府の財政赤字が急増していることが理由だ。
まだ格付け自体は最優良のトリプルAだが、今後も事態が悪化すれば格下げされる。
1980年代の金融自由化以来、米国・英国・カナダなどのアングロサクソン諸国は、政治的に、すべて国債格付けがトリプルAと決まっていた。金融の強い国、つまり英米中心のアングロサクソン諸国が、製造業立国(日中など)やエネルギー産出国(アラブ、ロシア)など他の主要国を牽引して世界を運営(支配)するのが、この30年の世界体制だった。英国が最優良格付けを失うことは、この世界体制の崩壊を意味する。
http://tanakanews.com/090526dollar.htm


不況の影響はこんな感じになってます。
国から融資を受けている銀行がボーナス!?を。
ニュースでもその度合いがわかります。
税金からボーナスだって???
不況で捨てられるペット、施設は満員状態
イギリスはこれまで北海油田+金融黒字で貿易赤字を埋めていましたが、北海油田枯渇+米国金融破綻の余波で大きくポンドが急落した模様。さらに、安定しているユーロに加盟していない、基軸通貨でないなどの理由が挙げられる。
http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/archives/50907579.html
昨年9月時点では1ポンド190円程度→140円。ドル、ユーロよりも下がり巾が大きい。加盟国が増加しているEU(欧州連合)の中でイギリスはユーロに加わらずポンド。そんな中で、EUは大統領制が計画されている。
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20040701A/
つまり政治統合=国家統合。
EUは国家統合の流れにある中で、今後イギリスはどのように動いていくのか。
非常に注目されるところです。

List    投稿者 watasin | 2009-06-07 | Posted in 未分類 | 8 Comments » 

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コメント8件

 mihori | 2009.12.15 2:04

GDP信仰、なんで上がらないとダメって思い込まされているのか、謎だらけです〜★
借金はなんかピンとこない額まで増え続けてるし、
最近はGDPが増加したところで“よくなった♪”なんて感覚全くないし…。
それに、素人的には、別に下がったところで実態を表すだけで何の問題になるんだろう〜?って思っちゃう。
GDPの謎!是非、解き明かしたいです☆
今後の追求が楽しみ〜♪♪♪

 通り過ぎ | 2009.12.15 18:17

久しぶりに酷い内容のブログに出会った。
経済学が考慮に考慮を重ね、それでも速報性やデータ精度、その他の点から現実的には最も有用だと認識しているGDPについて、問題点だけをあげつらってさらに経済学自体を貶めようとする。最低のクズブログとクズ筆者ですね。もっとも貶められているのは書いている人の知性ですが。少しはオーソッドックスな形でのミクロ経済学入門から勉強してみてはいかがでしょう?

 むひ | 2009.12.15 22:53

昔は一杯生産する=心の豊かさだったけど、今は違う。今の心の豊かさとは何なんでしょう?フランスでもそんな心の豊かさ指標が議論されているらしいですね(@0@)!
対外的に国力を表す時は、「うちの国の国民は、皆笑顔やで〜 へっへっへっ(^^)」みたいな感じになるのかな?

 s.tanaka | 2009.12.16 21:06

mihori さん
> 別に下がったところで実態を表すだけで何の問題になるんだろう〜?
そう。「拡大が善」という価値観と一体化している事が最大のズレですね。
実際にGDPが下がったら一体何が困るのか?そのままだったら?ということも、
このシリーズの中で考えてみたいと思います。
まずは、一体何の“実態”を表しているのかを追求してみましょう。
通り過ぎ さん
上と同じコメントをお返しします。問題はデータ精度云々ではないのですよ。
それにしても、随分と経済学(とGDP?)にご執心な方とお見受けしますが、
本ブログが書かずとも、今や経済学の評価は地に落ちかけていると思いますよ。
「経済学という宗教」
「経済学に関する名言」
むひ さん
“笑顔指標”ですか・・・。
人間の社会活動に何らかの指標は必要だと思いますが。ぜひ一緒に考えていきましょう。

 はしも | 2009.12.18 22:39

子ども給付金や定額給付金、あるいは農業の戸別補償など、お金をばら撒けば問題が解決するという幻想は捨てたほうが良い、という考え方に大いに納得です。
それらを包含する、経済指標やシステムを問い直す壮大なテーマの結論に期待しています。

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