2009-06-24
食糧自立への道を探る8.米国農業が生み出したモンスター
米国農業法の成立は、大恐慌後の1934年。農業経営を安定化させ、巨大な農産物輸出力を確立して、75年が経過する。
この75年の米国農業の歴史が、巨大な穀物メジャー、種子独占企業というモンスター企業を生み出した。
今回は、『自殺する種子—アグロバイオ企業が食を支配する—』(安田節子著、平凡社新書、2009年6月刊)を手掛かりにして、アグロバイオ企業の欺瞞に迫ります。
今回のキーワードはターミネータ・テクノロジーです。
(写真解説は不要ですね 😀 但し、シュワちゃん の加州財政破綻は注目)
ターミネータ・テクノロジーは、種子に致死性タンパク質を作る遺伝子を組み込む技術。
1世代目は播くと成長して収穫できるが、2世代目はこの遺伝子が発現し致死性タンパク質を生成し、種子の成長を阻止する技術。つまり、2年目は、収穫不能となる技術。
この技術により遺伝子組換え作物の種子は、自家採種ができない。つまり、遺伝子組換え種子を、毎年、種子企業から購入することになる。
アグロバイオ企業(代表企業はモンサント社)は、遺伝子組換え種子が、一人歩きをしない為に、この技術を開発した。
本文に行く前にクリックを!