2009-06-14
追い詰められたアメリカ〜州財政が崩壊寸前!?
アメリカが金融危機のインパクトの大きさから、内部崩壊する様相を見せ始めた。
昨年来から徐々に騒がれだした、GDPにすると世界第8位の国家に相当する「カリフォルニア州」の財政危機がいよいよ深刻化し、今月末にも破綻を迎える可能性が高い。
元映画俳優で、同州知事を務めるシュワルツネッガー氏(共和党)が、財政建て直しのために対策案を出しては奔走しているが、議会や市民は笛吹けど踊らずの状態。
歳入を見込んだ増税案は住民投票で否決され(2009年5月19日)、6月15日までに州議会が予算を決議しなければ、6月27日には現金が枯渇するという異常事態となっている。(参考記事:アメリカ経済ニュースBlog)
しかも、歳入の可能性がほぼ閉ざされた以上、次に諮られる予算の歳出カットは非常に厳しい内容になっているようだ。
具体的に見てみると… 🙄
・低所得者、失業、障害者の医療保険「Medi-Cal」を削除
・高校までの義務教育を廃止
・軽犯罪者を対象にした約4万人の囚人を釈放
・公共交通機関の支出削減
・1700人の消防隊員のリストラ。20万人いる州職員の5%給与カット
特に州が資金を搬出する「Medi-Gal」の大幅な予算削減が見込まれている点は注目される。
州人口約3,500万人の内、約200万人の住民が、十分な医療保険を持たない状況に陥る。低所得者が病気にかかっても、まともに医療を受けることができず、苦しむことになる。
また、囚人が街中に解放されていく法案が公に議会に諮られている状況に、カリフォルニア州が今、相当追い詰められている状況が理解できる。
なぜ、ここまで財政が悪化したのだろうか?
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