2010-04-20

シリーズ「活力再生需要を事業化する」5 〜企業活力再生需要の核心は「次代を読む」〜

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こちらよりお借りしました
 
これまでのエントリー
 
「活力再生需要を事業化する」〜活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること〜
シリーズ「活力再生需要を事業化する」2〜ワクワク活力再生!〜
シリーズ「活力再生需要を事業化する」3 〜老人ホームと保育園が同居する施設『江東園』〜
シリーズ「活力再生需要を事業化する」4〜企業活力再生コンサル〜
 
前回のエントリーでは、私権統合が崩壊した現在企業の活力を再生するには、組織の統合原理を序列原理から共認原理へと転換し、企業を共同体化していくことが必要であることを述べました。また現業課題における可能性探索が活力上昇に繋がっていることや、女子力の活用も重要なポイントでしたね。
 
このように現在は多くの企業が、いかにして集団の活力を再生し、成果を上げていくかということを必死で探索し、手探りで実現し出しているという状況です。とはいえ実現できている企業はまだ少数にとどまります。つまり、企業の活力を再生したいという需要は無限に眠っていると言えます。
 
今回は、企業の活力再生需要の核心部分は何なのかをさらに掘り下げ、経営者の方を始め、会社をもっと良くしたいと思っている人々が本当に求めている「答え」を探っていきます。
 
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るいネット投稿より引用します。
企業活力再生需要の核心は「次代を読む」

既に、多くの企業で分社化や権限委譲、プロジェクトチーム体制の導入とネットワークの構築など、様々な経営改革が行われています。マネージメントを従来の垂直的・ピラミッド的のものから、水平的・ネットワーク的なものへ変えてゆくというようなレベルの改革は、ほぼ常識的なものになりつつあるという観があります。
 
それでも社員の活力を十全に引き出していると言える企業は、それほど多くはないのではないでしょうか。水平的な組織への改革も、従来のTQC運動のような職場改善の延長でしか考えられていないのが殆どです。大きく欠けているものがあるとすれば、おそらく、企業の経営理念や経営戦略の基本となっている「次代を読む」という認識を共認してゆくプロセスではなかろうかと思います。


企業の活力を高めて成果を出すべく、フラット型組織や成果主義などを導入する例は多く見られます。しかしそれが上手く機能している例は少ないようです。 
こちらより引用

コンサルティングの仕事でさまざまな企業を訪れるが、管理職が部下を指導する文化が消滅しつつあると感じるようになった。「上司のあなたが部下を育てなければなりませんよね」と言うと、「はっ? それは僕の役割なんですか」と本心から戸惑うという反応がふえた。


。。。寂しいですね。またソニーのように、安易に成果主義を導入した結果、活力が低下し組織がガタガタになってしまったという例もあります。リンク
 
これらの事例は、人々の活力がもはや「上下関係がないこと」とか「報酬」にあるのではないことを示しています。
 
企業の活力(社員の活力)とは一体何なのでしょうか?どうしたら活力を再生できるのでしょうか??
 
 
⇒結論から言うと、企業の活力再生需要の核心とは、「次代を読む」ことなんです!
 
「次代を読む」というのは、文字通り先を見通すということです。誰でも仕事するときにはまず、課題に抜けはないかとか、期限に間に合いそうかとか、お客さんの期待はここに違いないなど、見通しを立てますよね?さらに経営者であれば当然、今後人々のニーズはどうなっていくのかとか、ライバル企業の動きはどうかとか、経済状況はどうなっていくだろうかなどと予測すると思います。もし読みきれなければ、お客さんから評価を得られず、成果も上がらず、企業間競争にも敗れ、最悪倒産・失業ということになってしまいます。
 
このように「次代を読む」ことは重要であることはわかると思いますが、ではなぜ、企業の活力再生需要の核心が、「次代を読む」ことだと言えるのでしょうか? 
 
企業の活力を再生するには、まず一日の大半を過ごす職場の活力(社員の活力)を上げる必要があります。単に休みを増やしても仕事の活力にはつながりません。
では職場の活力を上げるには何が必要かというと、第一には成果を出すことです。いくら頑張っても成果が上がらなかったら、やる気もなくなってきますよね。また成果とは、売り上げや指標達成といったものだけでなく、職場の人たちや、お客さん、さらには社会から良い評価を得ることも重要な成果です。評価されることでさらに活力を持って課題に向かうことができます。
 
では成果を出すにはどうしたらいいのでしょうか?そのためには、まず今何が求められているのか、相手の期待は何なのか、相手はどういう状況に置かれているのか、それらを社会状況も含めて捉えることが必要です。そしてそれらを踏まえて、今後どうなっていくのか見通しを立てることです。また見通しが立てば、外圧状況や危機状況がより鮮明になり、何とかして突破したいという活力が生まれます。
反対に、現在多くの企業が行き詰っているのは、単に不景気が原因なのではなく、状況が掴めず、先を見通せていないからです。
 
つまり、確かな未来予測=次代を読むことが、成果を出し、活力を出すために不可欠なのです。
 
その見通しの元に、一つ一つの課題に対して、こういう状況だからこうしたらうまくいく、と根拠を持って答えを出していく。それを繰り返していくことで、職場の人、お客さん、さらには社会の期待を捉えることができるようになり、方針がブレることなく、成果が上がっていきます。
 
 
もう一つ、活力を上げるために重要なポイントがあります。

多くの企業では、「次代を読む」という共認形成のプロセスは、「目先の課題に関係ない」「そのような議論に時間を費やしている余裕はない」というような理由で捨象され、相変わらず社長や重役による「スローガンや訓示」が一方的に与えられるだけ、というのが実態ではなかろうかと思われます。しかし、企業活力の再生⇒社員の「やる気」の再生ということを考えた場合、「何のためにその仕事をしているのか?」「何のためにその会社にいるのか?」という根本共認を形成することは不可欠の課題であり、そのためには、「次代をどう読むか?」という共認形成が不可欠であるはずです。今や、どれだけ社員の間でそのような根本共認を強固に形成できるかが、社員の活力⇒組織力を左右する最大の経営課題であると言っても過言ではないと思います。
 
そのように考えると、企業活力再生コンサルの最大ニーズは、根本共認形成の場作りのノウハウや「次代を読む」ための構造認識になるのではないかと思います。実は、なんで屋に人々が求めるニーズと同じなわけですが、まさに、なんで屋のニーズと企業に求められる(社員が企業に求めている)ニーズは、根本的なところでは同じであるということに気付いた企業が、次代を切り開いてゆくことになるのではないかと思います。


社員の間で「時代をどう読むか?」を共認形成することが不可欠だということですが、なぜ、トップだけでなく、社員も「次代を読む」必要があるのでしょうか? 
 
トップだけが経営のことを考えても、社員の活力は上がりません。上から言われたとおりにこなすだけでは外圧が捉えられないので、やる気もでないし充足もしませんよね。例えトップが次代を読んで、考え抜いた方針や理論であっても、与えられるだけでは単なるスローガンや押し付けとして捉えられてしまい、なかなか徹底されません。
 
ちなみに私は数字を扱う仕事をしているのですが、仕事に追われてくると、つい数字を出すだけとか、数字を合わせるだけという「作業」に埋没しまうことがあります。。。そうなると活力も出ないし、そればかりか根本的なところで数字が間違っていても気付かなかったりします。
そうではなく、この数字はそもそも何を見ようとしているのかという目的を理解し、会社の内外の状況と数字をリンクさせていけば、「この数字は現在の経営状況どおりだ」とか「この数字はありえない、どこか間違っているはずだ」とか「状況を押さえるにはもっとこういうデータが必要だ」といった経営者の視点で判断できるようになるはずです!
 
従って、トップだけでなく全員が当事者となって経営や社会状況を読む、つまり次代を読むことが、活力を出し、成果をだすために必要になります。しかし一人では経営を分析したり次代を読んだりというのはなかなか難しいですよね。そこで、社員同士で「次代をよむ」ことを「共認形成する場」が求められます。一見難しそうですが、共認原理に転換しようとしている企業であれば、現業を軸にした共認形成の場はすでに実現されているはずです。あとは課題共認の中身を「次代を読む」というレベルまで引き上げ、そのような場を社内に広げていけば、組織は活性化し、企業の活力は上昇していきます。
(社内のあちこちで誰もが、経営や組織運営や社会分析について話し合っている光景を想像してみてください!)
 
 
このように、企業の活力を再生するには成果を出すこと、そのためには次代を読むことが不可欠なのです。またもう一つの軸として、現場を自分たちで可能性を追求していく場に変えること、それを基盤にして、全社員が経営者の視点で課題や外圧を捉えて皆で共有すること、そのためにも次代を読むことが不可欠なのです。この認識があるからこそ、前回のエントリーで紹介したような企業の事例についても、例えば
「社員が自ら当事者となって現場を運営しているから、→活力が出ているのだ」
といった構造で捉えることができるのです。
 
最後に、次代を読むために、現在人々の意識潮流がどうなっているのかを簡潔にまとめた図解を紹介します。
リンク
「次代を読む」

いかがでしたか?
次回からは、社会の期待を捉え、それに応えていくことを活力源とする新事業の事例を紹介していきます。ご期待下さい。

List    投稿者 kknhrs | 2010-04-20 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

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コメント3件

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