2008-08-20

日本・中国・韓国の関係を考える

北京オリンピック真っ最中です。オリンピックのメダル獲得数を確認してみると(14日現在ですが)、1位が中国(34個)、2位米国(33個)、3位韓国(16個)、以下イタリア、ドイツ、豪州と続き7位日本(11個)となっています。中国と韓国の強さが一際目を引きます。 
 
ところで、ブログ「桑原政則のひとこと」に、日本の(貿易相手)お得意様は大中華圏と韓国という記事が出ていました。日米関係という強い絆ばかりに目が偏っていたと気付かされました。 
 
桑原政則のひとこと日本のお得意様は大中華圏と韓国

2007年訪日外客 
 
  大中華圏 360万人 (うち、中国94万人、95年は22万人)
  韓  国  260万人
  アメリカ   82万人
*大中華圏とは陸の中国+海の中国(台湾+香港+シンガポール)を指します。
*円安のため、人民元は19%アップしました。ウォンは、32%、ロシアのルーブル20%アップしました。訪日観光客が増えるゆえんです。
*苗場プリンスの最良の部屋は、ロシア人が占領しています。
*オーストラリア通貨は円に対して、58%アップしました。このためタクシーの運転手の給与は、円換算で1500万円となっています。ニセコのマンション、別荘はオーストラリア人が買い続けており、日本一高騰しています。
*日本はホテルも安いし、買い物天国とというのが、海外の通説です。 
 
貿易もアメリカからアジアシフトへ 
日本の貿易量2007年
  対大中華圏 28%
  対中国    18%
  対アメリカ  16%
大中華圏との貿易量が全貿易量の3分の1に迫っています。
2050年にはアジアとの貿易量が半分を占めるようになります。 
 
日本海物流の時代へ 
 
2007年世界港湾ランキング 
 1位シンガポール、2位上海、3位香港、4位深セン、5位釜山
 釜山のコンテナ扱い量 釜山>東京+横浜+名古屋+神戸+大阪
世界港湾ランキングを見ると、世界はアジアの時代であることがわかります。
日本の物流は、日本海側(アジア側)へシフトしています。1995年から2005年までの伸び率は、全国4.6%に対して日本海側は13%です。日本海側が伸びているのは、釜山への中継港となっているからです。
日本海岸側の物産はいったん安くて便利で営業時間が長い釜山へ集められ、そこから太平洋へ、アジア、アフリカへ旅立ちます。
たとえば、函館のカニ缶は、釜山へ運ばれ、釜山から函館沖の津軽海峡を通ってアメリカへ輸出されています。
日本は、各県1港方式で、値段も高いので国際競争に太刀打ちできません。内航船の価格が高く、鹿児島から沖縄までの運賃とアメリカから沖縄までの価格が同じです。

 
この大中華圏という視点から見た統計結果は、通常我々が考えている以上に大きな数字となっていることが改めて認識できます。 
 
大中華圏という認識は具体的にどんなことでしょうか? 
 
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  投稿者 hassii | 2008-08-20 | Posted in 07.新・世界秩序とは?4 Comments »