2009-07-16

政府紙幣の可能性を探る 〜貨幣の問題性 シルビオ・ゲゼル〜①

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写真はウィキペディアからお借りしました
以前の投稿では、政府紙幣の可能性として丹羽春喜氏の見解を検証しました。今回は、政府紙幣という金融システムの転換に関連した見解を見ていきたいと思います。題材は、経済学者 シルビオ・ゲゼルの「減価する貨幣」です。
シルビオ・ゲゼルは、ドイツの経済学者で1862年〜1930年まで活動していました。
地域通貨や補完通貨理論の中で参照されることの多い経済学者です。
彼は、貨幣制度が持つ構造的欠陥に問題意識を持ちました。
例えば、昨今の金融危機は、国際的な資本家によるマネーゲームによって引き起こされましたが、それに伴い企業の倒産、雇用不安が増加し、私達の生活不安は日に日に増しています。
こうした状況変化は、生活者の意思とは異なり、一部の巨大資本家の意思(都合)によってのみ引き起こされます。失職や雇用不安は、生活者から「お金」を得る機会と「お金」そのものを奪っていきます。

資本主義社会に対してゲゼルは、マルクスと異なる立場を取り、労働における搾取は生産手段の私的所有にあるのではなく、貨幣制度の構造的欠陥にあると考えました。反ロスチャイルド同盟より

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  投稿者 orimex | 2009-07-16 | Posted in 03.国の借金どうなる?, 09.反金融支配の潮流149 Comments »