2010-05-19

「市場の原理(価格格差の秘密)」−10 これからの価格は?

これまで、市場の原理、中でも「価格格差の秘密」に注目してきたこのシリーズも最終回です。
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便利そうな新製品ですが本当に必要でしょうか?売れるのでしょうか?
昨今、デフレスパイラル、価格破壊など「物の値段」そのものを考えさせられる事象がとても多い。
家電品の値段が、新商品が出ると途端に半減したり、携帯電話の値段が加入時や乗換え時には「0円」だったり、無料ビジネス(検索エンジンやフリーペーパー等)が次々と登場しています。
少し前までは、「0円」や「格安」の裏に、その先の利益回収構造が、透けて見えましたが、最近の価格破壊は、マジで安くなっている。「大丈夫?」的な感覚を覚えてしまう現象が少なくない。
⇒この感覚は間違っていない!!
価格とはこんな構造になっているのです。
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実際、利益「0」でも仕事が有るだけましで、企業としては赤字でも生き残る為には仕事を確保するのが先決。
といった状況判断もやむ無しなのでしょうが、現実問題赤字のままでは生き残れないし、利益「0」では、無借金企業以外は生き残れません。
経済の正常化には、政府紙幣の発行金利の禁止政策が不可欠で、最終的には無借金で利益0で存続できる企業しか残らない。
今でも売れている物、お金が使われている物を見ると共通事項がある。(この視点が今後の市場を俯瞰する上では重要)
必需品と、本質的な性能や品質や信頼にはお金が使われている。
ただし、余計には要らないし、余計にお金を使う事は無い。
実体的な経済に移行していくことは自明なのでしょう。
価格格差も幻想価格も、近い将来消滅していくと予測出来ます。
実体的な経済の中では、今後増加していく需要には、その需要に対する供給を増強して欲しいと言う期待投資的な附加価格も可能でしょうし、「儲け」と言う言葉は死語となり「期待価格」「評価価格」等が企業業績を表す言葉として使われるようになるのでしょう。
そして、その支払われた「期待価格」は、その企業の活力となり次の「みんなが必要とするもの」の創造に使われていく。
このシリーズの最後に、今求められている価値=元気な企業を「今でも売れている物、お金が使われている物」として、ピックアップしておきます。
続きをご覧下さい。

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  投稿者 gokuu | 2010-05-19 | Posted in 06.現物市場の舞台裏2 Comments »