2010-05-30

『ユーロ発国家財政危機の行方』  プロローグ

政治問題で揺れる日本の裏側で、欧州ではギリシャ発金融危機がユーロ全体を揺るがし始め、世界市場を不安定化させています。
アメリカ発金融危機に続く、金融危機第2波の様相は、
国家財政危機の表面化
2008年の金融危機は、サブプライムローンという証券化されたローン債権が世界中の金融機関にばら撒かれたことから起こりましたが、2010年のギリシャ発ユーロ危機は、国家に累積された債務(国債)を巡っての国家(EU含む)と投機勢力の攻防という新たな様相を見せています。
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言うまでもなく、国家に累積された債務は各国で天文学的な額に上っており、ギリシャ危機は、特に対外債務の多いPIIGS諸国へ波及する様相を見せ、半国家の集合体であるEUの統合にとって大きな試練となっています。
さらに他の債務国や国債発行量の多い国に波及する可能性もあります。
(特に世界最大の国債発行量を持つ日本は大丈夫なのか?)
また緊縮財政に反対するギリシャの暴動は、今後の経済危機が、単に金融システム上の問題ではなく、秩序を揺るがす様相に発展していく危険性を感じさせます。この事態は国家が、国家統合のために国債を発行せざるを得ない状況をまざまざと見せ付けたとも言えます。
 10120662226%E6%9A%B4%E5%8B%95.jpg 暴動に揺れるギリシャ リンクより 
このブログでも、数回に渡って、ギリシャ発ユーロ危機がどのような構造から起こっているのか、そして国家と市場がどのように動いていくのか?深く追求していきます。
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(さらに…)

  投稿者 Hiroshi | 2010-05-30 | Posted in 未分類 | 5 Comments »