2010-08-01
CO2排出権市場ってどうなっている?6〜東京都の取り組み
実は日本には前回紹介した環境省が主催する自主参加型国内排出量取引制度の他に、東京都が主催する排出権取引市場が動いています。
そこで今回は、東京市場を取り上げたいと思います。
まずなぜ東京都市場を取り上げるのか?の問題意識を提示したいと思います。
実はこの排出権取引市場の仕組みを調べていたときに、三菱総合研究所のHPにぶち当たり、そのコラム(2009.2.12)『望まれる日本発「排出権」の整理』を読むと、その終わりに
“なお、国の制度は次第に収斂されていくと思われるが、東京都とは設計思想に大きな隔たりがあり、ポスト京都以降も両者が並立する可能性が懸念される。政策目的に応じた複数制度の並存は止むを得ないにせよ、将来的にはフォーマットの一元化を望みたい。”
という、まるで東京都の取組を非難しているかのように受け止められる内容が記載されていたのです。それで日本(環境省)の取り組みと東京都の違いは何なのだろう?という問題意識がフツフツと涌き出ててきたのです。
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