2009-08-25

米議会に追込まれるFRB

◆世界経済は回復?
FRBのベン・バーナンキ議長は8月21日、ワイオミング州ジャクソンホールで講演し、世界経済は景気後退から脱しつつあるとし、短期的成長見通しは良好との見方を示した。

議長は「前年の急激な収縮の後、経済活動は国内外ともに横ばい状態(leveling out)にあるようだ。短期的な成長への回復見通しは良い」と述べた。
ただ、過去60年で最悪の世界的景気後退からの回復は緩慢なものになるとの見方を示した。
バーナンキ議長は金融崩壊の危機は大きく遠のいたとしながらも、米国のサブプライムローン問題に端を発し経済成長にブレーキをかけた金融危機に世界が立ち向かうなか、困難な課題は依然残っていると指摘した。 AFPBB Newsより 


こう宣言するバーナンキ議長の発言とは裏腹に、FRBに対する監視圧力が米議会を中心に高まりつつある。これまで、FRBは政府からの(中央銀行の)“独立性”の名の下に、市場の旨味を吸い上げてきたわけだが(過去記事参照:FRS(連邦準備制度)創設にみる米国の金融権力基軸通貨の衰退過程と金貸しの動き 〜その1〜)、そこにメスが入ろうとしている。

写真は、ニューヨークで見つかった(左から)
 ヘンリー・ポールソン前財務長官
 FRBのベン・バーナンキ議長
 証券取引委員会のクリストファー・コックス委員長
を「悪の枢軸(Axis of Evil)」と評した落書き(2009年8月18日撮影)

AFPBBより
るいネット

(さらに…)