2011-04-01
国家債務危機〜ジャック・アタリから21世紀を読み取る5
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さて前回
>移住者増→人口増と共に私権によって統合された肥大国家を維持運営するためには、どうしてもお金(私権)が必要になり、国家は借金まみれになっていく構造にあります。金貸し達は、その国家の宿命に目を付け、お金を生み出すシステムを安定的、確実なものに仕上げていったのです。
が分かりました。さらに続きを見ていきます。
ジャック・アタリ氏の「国家債務危機」によれば、20世紀に入り、世界は革命と自由のための戦いを通じて民主主義が浸透し、国民主権となっていきました。
この結果、新たに権力を持つようになった国民は権力を獲得した代償として、自らと次世代の収入と資産によって、公的債務支払いの責任を負うことになったのです。
これは第二回目で提起した問題意識・・・
>先進国の借金、どれくらいかご存知でしょうか?
日 本: 870兆円
米 国:1200兆円
英 国: 200兆円
ドイツ: 240兆円
どの国も巨額の債務を抱えています。これが会社だったらとっくに倒産しているレベルです。会社なら経営者に経営責任が問われますが、国の場合、借金を決めた政治家にその責任は問われません。その返済は、社員なら負うことはありませんが、国民はそれを負うことになります。国家は一体どうしてここまで借金を膨らませてきたのか?膨らませることが可能だったのか?
その答えが「国民主権」にありました。
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