2012-06-23

米国はどのように衰退してゆくのか?(6) 金融主義の末期・米国ドル崩壊への道 その1.ドルはどのようにして覇権通貨となったか

米国の覇権は、軍事力と基軸通貨の両輪で維持されてきました。前のシリーズでは、その軍事力・軍部が、愛国派と海外覇権派とに分裂している状況を扱いました。

米国はどのように衰退してゆくのか?(5)〜米軍分裂の可能性は?〜

次のシリーズとして、もう一つの柱である「ドル基軸通貨」体制の確立と弱体化、崩壊の兆しを扱ってみたいと思います。

シリーズの構成は、A.米国独立からドル覇権確立、国際基軸通貨ドルの確立までの経緯、B.ニクソンショック(金兌換停止)、その後の金融覇権を維持した手練手管、C.ドル覇権の綻び、リーマンショックを契機としたロスチャ・ロックフェラー対立の顕在化、D.ドル覇権の綻び、FRB・財務省支配に対する挑戦者(国内新興金貸し、海外の挑戦者・中国、ロシア、イラン、南米諸国)を予定しています。
まずは、米国独立からドル覇権確立、国際基軸通貨ドルの確立までの経緯です。

1)ポンドの影響圏を脱した独立戦争、その後の米国通貨
2)米国を金融支配する陰謀、FRBの設立、金貨・金塊の回収
3)金兌換通貨ドルという幻想の元に、基軸通貨ドル体制の確立

 
 写真は合衆国造幣局

続きを読む前に、クリックを!

(さらに…)

  投稿者 leonrosa | 2012-06-23 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

近代市場の成立過程(9)〜中間まとめ 金貸しの台頭と教会支配の衰退〜



「近代市場の成立過程」シリーズ、今回はこれまで8回のおさらい、近代国家成立の直前までを、
1.共認統合の中枢「カトリック教会・ローマ教皇
2.武力で領土を支配した封建領主の長「国王」(代表的存在としての神聖ローマ帝国・皇帝
3.商人や手工業者など市民と呼ばれ、後の金貸しへと繋がる人々
4.彼らに正当性の思想的根拠や大衆共認の基盤を築いた「近代思想家・芸術家」
これら4者を軸に展開します。
(1)プロローグ

今回のシリーズでは、近代市場の黎明期から現代まで、各時代にどのような思想が生み出され、それがどのような意識潮流を生み出し、近代市場が拡大していったのかを探っていきます。

(さらに…)

  投稿者 tsuji1 | 2012-06-18 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

『日本国債暴落の可能性は?』【9】日銀の金融政策の変化

%E6%97%A5%E9%8A%80%E7%B4%8B%E7%AB%A0.jpg
前回は、日銀の金融政策とはどのようなものかを見てきました。今回は、【9】日銀の金融政策の変化?について扱います
『日本国債暴落の可能性は?』シリーズ過去記事は以下をご覧ください。
【1】プロローグ(リンク
【2】国債って何?:基礎知識の整理①(リンク
【3】国債発行と流通の仕組み:基礎知識の整理②(リンク
【4】国債発行の歴史と直近の発行残高(国の借金1000兆の実態)(リンク
【5】国債って誰が持ってる?(保有者の実態)(リンク
【6】コラム①:格付け会社って何?(リンク
【7】国債市場の動き?(リンク
【8】日銀の金融政策って何?:基礎知識の整理③(リンク
応援よろしくお願いします!

(さらに…)

  投稿者 orisay3 | 2012-06-16 | Posted in 03.国の借金どうなる?No Comments » 

世界を操る支配者たち(5)〜スパイ組織タクシス家

こんばんは。
これまでこのシリーズでは「世界を操る支配者たち」を紹介してきました。
第1回〜ロスチャイルド家
第2回〜20世紀を支配したロックフェラー家
第3回〜イギリス大英帝国繁栄の歴史
第4回〜欧州貴族ハプスブルグ家
今回はその第5回です。
 
突然ですが、ドイツのレーゲンスブルクの町には、コミック本を片手に町を歩く日本人女性の姿があるそうです。
彼女たちが手にしているのは、池田理代子さん作の漫画「オルフェウスの窓」 という少女漫画だそうです。
その「オルフェウスの窓」の舞台となった城が、レーゲンスブルクにあるトゥルン・ウント・タクシス一族の居城エメラム城だったのです。そして、エメラム城は、部屋数が500室、規模は英国王室のバッキンガム宮殿よりはるかに巨大なのです。
%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9F%8E_01.jpg
現在エメラム城は、トゥルン・ウント・タクシス家の子孫が膨大な税金の支払いのために、宝物を州に売り、それらが展示してある博物館となっています。(税金を払ったと言えるのか疑問ですが。。。
このエメラム城を居城にしていたタクシス一族の9代目当主ヨハネス・フォン・トゥルン・ウント・タクシス侯は、1990年12月14日に亡くなっていますが、彼の私有地の森林はもちろん、公有林の「払い下げも次々と買収し」、ヨハネス単独でヨーロッパ最大の森林所有者=土地所有者となっていました。さらにヨハネスは、ビール会社、銀行、不動産会社等、50企業を支配し、ドイツ国内だけで3万2000haの土地、海外に7万haの土地を所有していたそうです。そしてさらに、欧州各地に散らばったタクシス一族全体の財産は、これとは全く別にあるのです。
 
代表的な欧州貴族ハプスブルグ家に続き、今回は日本人女性のあこがれ?はたまた貴族のイメージ代表格?の欧州貴族タクシス家をご紹介します。
それでは、続きはポッチとしてからお願いします。

(さらに…)

  投稿者 bonbon | 2012-06-14 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

米国はどのように衰退してゆくのか?(5)〜米軍分裂の可能性は?〜

 前回の記事では、アメリカの侵略の原動力である軍産複合体について扱いました。アメリカの政策決定にはペンタゴンと固く結びついた軍事産業が背景にあることがわかりました。
米国はどのように衰退してゆくのか?(4)〜侵略国家の中枢、軍産複合体〜
今回は、米軍の内部で分裂があるのかについて追求してみたいと思います。

 株式会社ワシントンD.C.の混乱が深まっている。CIA上層部などによると、ワシントンD.C.にいる多くの政治家が米軍部による政変に備えて国外逃亡の準備を始めているという。
 米軍部とオバマの関係悪化に拍車が掛かったのは、オバマが『大統領は、司法プロセスを通さなくとも国民を殺害、もしくは無期限に刑務所に入れる権限がある』と米国市民に対して堂々と主張した一件が切っ掛けだった。この一線を越えたオバマの言動に、米軍部もさすがに愛想を尽かした格好だ。最近もまた、オバマをはじめ、第三次世界大戦を狙うワシントンD.C.にいる米連銀の賄賂漬け奴隷政治家が「イラン核開発疑惑」を理由にイランへの攻撃命令を下したところ、米軍部は再びこれを却下している。
ベンジャミン・フルフォード有料メルマガ ≪2011-12-05号Vol.153

 この記事によれば、ワシントンと米軍の亀裂が深刻でワシントンが軍を統率しきれておらず、米軍がクーデターを起こすというのです。(!)果たして本当なのでしょうか?周辺の記事から見ていきたいと思います。

NSC-table.jpg
米国国家安全保障会議(画像はこちらからお借りしました)

続きを読む前に、応援お願いします

(さらに…)

  投稿者 banba | 2012-06-13 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

【戦国時代の権力需要と市場】シリーズ第5回 〜信長の天下取りに貢献した「堺」の歴史

 信長は「堺」の町を押さえることで天下を取れたとも言われています。堺の町を押さえることで、鉄砲という武器と経済を手にいれることができたのです。
 
 
 それではなぜ信長は「堺」に着目したのでしょうか。
今回は、信長の天下取りに貢献した「堺」の歴史(安土桃山時代まで)を調べてみました。
前回までの記事
 金貸しの起源は堺にヒントがある! 
 鉄砲伝来の背後にいた勢力 
 巧妙な観念力で勢力拡大してきた寺社
 既得権益層を打砕いた信長の経済政策
もあわせてお読みください。
minatol.jpg
画像は「堺と酒造 堺市立図書館」からお借りしました。
 プチッと応援、御願いいたします。

(さらに…)

  投稿者 norio | 2012-06-11 | Posted in 09.反金融支配の潮流No Comments » 

『日本国債暴落の可能性は?』【8】日銀の金融政策って何?:基礎知識の整理③

『日本国債暴落の可能性は?』【8】日銀の金融政策って何?:基礎知識の整理③
前回の『日本国債暴落の可能性は?』【7】国債市場の動き?では、今後の国債金利について大胆に予測しました。今回は「日銀の金融政策って何?:基礎知識の整理③」と題し、日銀の金融政策について、基本から押え直していきたいと思います。
%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8C.jpg
<画像はこちらからお借りしました>
『日本国債暴落の可能性は?』シリーズ過去記事は以下をご覧ください。
【1】プロローグ
【2】国債って何?:基礎知識の整理①
【3】国債発行と流通の仕組み:基礎知識の整理②
【4】国債発行の歴史と直近の発行残高(国の借金1000兆の実態)
【5】国債って誰が持ってる?(保有者の実態)
【6】コラム①:格付け会社って何?
【7】国債市場の動き?
応援よろしくお願いします!

(さらに…)

  投稿者 fujita | 2012-06-10 | Posted in 03.国の借金どうなる?No Comments » 

米国はどのように衰退してゆくのか?(4)〜侵略国家の中枢、軍産複合体〜

08年世界金融危機以降、米国覇権の凋落は明らかとなりましたが、現在のところ、その崩壊は緩慢に進んでいるように見えます。

マスコミから米国の情勢は殆ど発信されず、せいぜい大統領選の推移が時おり流れる程度で政治・経済的に大きなニュースはありません。その一方で、ネット上では、米軍やCIAの分裂、州の独立、旧支配階級の一斉逮捕など、驚くべき事態の急展開を伝える記事が増えています。米国内は一体どうなっているのか、状況が読みにくくなっています。本シリーズでは、衰退の途にある覇権国家アメリカを改めて扱ってみたいと思います。

前回は現在のアメリカの軍事力を扱い、「アメリカの侵略の要である軍事力がどれほどの規模なのか」が解りました。

米国はどのように衰退してゆくのか?(3)〜アメリカの侵略を支えてきた軍事力〜

今回は、「アメリカの軍事力拡大が生み出した軍産複合体とその支配を止めようとした動き」を紹介したいと思います。

tptp35.jpg
画像はコチラから

いつも応援ありがとうございます

(さらに…)

  投稿者 MITA | 2012-06-06 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

【戦国時代の権力需要と市場】〜既得権益層を打砕いた信長の経済政策〜

こんにちは 🙂
430年前の6月2日は本能寺の変が起きた日だったんだそうです。
明智光秀が主君である信長を討ったことから、最近では「裏切りの日」なんて呼ばれてたりしてるようですが…
ちょっと物騒 ですね。
 
%E6%A5%BD%E5%B8%82%E6%A5%BD%E5%BA%A7%E6%9C%AD.jpg
写真は楽市楽座制札 ※画像はコチラからお借りしました。
【戦国時代の権力需要と市場】シリーズ。
今回は信長の経済政策に着目してみます。
教科書で習ったところでは「楽市楽座令」が有名ですが、商工業を推奨したというだけでなく、既得権益層=寺社の力を削ぐ政策でもあったようです。
 
前回までの記事
 金貸しの起源は堺にヒントがある!
 鉄砲伝来の背後にいた勢力 
 巧妙な観念力で勢力拡大してきた寺社〜
もあわせてお読みください。

(さらに…)

  投稿者 Shimicho | 2012-06-05 | Posted in 02.日本の金貸したちNo Comments » 

世界を操る支配者たち(4)〜欧州貴族ハプスブルグ家

%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC0528.jpg
これまでこのシリーズでは「世界を操る支配者たち」を紹介してきました。

第1回〜ロスチャイルド家

第2回〜20世紀を支配したロックフェラー家

第3回〜イギリス大英帝国繁栄の歴史

 

そして今回は、ハプスブルグ家です。

ハプスブルグ家とは、現在のスイス領内に発祥したドイツ系貴族の家系。大雑把に見て実に7世紀に及び覇権を握り続けた、他に類を見ない王家です。古代ラテン人の有力貴族であるユリウス一門(カエサル家)の末裔を自称(捏造?)しています。

 

ウィーン、プラハ、ブタペストといったヨーロッパ文化を象徴するような都市が形成されたのは、ハプスブルグ家の力が大きいと言われています。その中で最も有名人といえば、フランス国王ルイ16世と結婚したマリー・アントワネットではないでしょうか?無類の浪費家と言われ、フランス革命では、旧体制の象徴として処刑されました。このマリー・アントワネットはオーストリア系ハプスブルグ家の出身なのです。

 

ハプスブルグ家の歴史を語る上で、神聖ローマ帝国は外せません。

神聖ローマ帝国とは、962年に東フランク王国のオットー1世がローマ教皇から「ローマ皇帝」の冠をもらった事に始まり、1806年まで西ヨーロッパに存在した連邦国家です。現在のドイツ、オーストリア、スイス、チェコ、イタリア北部に位置していました。

 

この帝国の特徴は、数多くの諸公国(バイエルン、ザクセン等)、地方伯領、辺境伯領(ブンデンブルグ等)、さらにはボヘミア王国、イタリア王国等の大小様々な国家から成立していることで、中央集権国家ではなくさらに皇帝の地位は世襲制でもありませんでした。そのため13世紀初頭に有力な神聖ローマ帝国皇帝がいない、大空位時代が発生すると、選帝候と呼ばれる人々が皇帝を選ぶことが慣例化されます。

強大な力を持つようになった選帝候達は、本音では自分の上に立つことになる皇帝を選びたくなかったため、大空位時代が40年に渡ることとなります。

 

%E7%A5%9E%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E0528.jpg

 

しかしそれでは神聖ローマ帝国という枠組みがなくなってしまうので、1273年、選帝候から見て「害はない、扱いやすい」として、ハプスブルグ家のルドルフ1世が皇帝に選ばれたのです。( 元々ハプスブルグ家は、スイス北東部(バーゼル近郊)の国境付近を領有する田舎の一領主にすぎませんでした。)

 

ところが予想に反して、ルドルフ1世は強大な力を活用するのです。例えば、自分の皇帝即位に異を唱えたオタカル2世を「皇帝に逆らう反逆者」としてマルヒフェルトの戦いで破り、その領土であるオーストリアを獲得したのです。以来、ハプスブルグ家は、オーストリアに根を下ろすことになります。

しかしそのためしばらくハプスブルグ家からは皇帝が選ばれませんでした。代わってルクセンブルグ家が皇位を手に入れたのです。(ここではルクセンブルグ家については省略します。)

そして・・・・の前に、いつものように今回もランキング応援ポチっとよろしくお願いします。

(さらに…)

  投稿者 goqu | 2012-06-04 | Posted in 08.金融資本家の戦略1 Comment »