2022-12-14

世界のインフレの原因~経済の不安定が長期化する構造的理由

イギリスの政治経済誌
『エコノミスト(The Economist)』
をご存知でしょうか。

毎年恒例となる『エコノミスト』の『世界はこうなる(The WorldAhead』2023年版が発刊されました。

ロスチャイルド系の経済紙として有名な、この『エコノミスト』誌の表紙は、翌年を予言すると言われています。

しかし、これまでを振り返ってみると、それは予言ではなくて、

実は、新世界秩序(New World Order)による年度計画を表していることがわかるとも言われています。

2023年度版の表紙は以下のようなもの。
The Economist: The World Ahead 2023

表紙からの考察は、
世界中の研究者があれこれ予測してますので、
関心があれば他のネットを覗いてみてください。

 

今回、ご紹介するのはエコノミストのHP(英語版)に掲載のある、the world ahead2023の記事より、「2023年に世界的な景気後退が避けられない理由~世界は地政学、エネルギー、経済のショックで動揺している~」を要約、図解化したいと思います。

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コリンズ英語辞典の編集者は、今年の言葉を「permacrisis」とすると発表しました。「永続的な難局」=permanent crisisを繋いだ造語で、「長期間にわたる不安定性」と定義されています。

この言葉に象徴されるように、2022年はロシア(プーチン)によるウクライナ侵攻により、1945年以来ヨーロッパで最大の陸上戦争、1960年以来のキューバ危機以来の核戦争リスク、1980年代以来のインフレ率を記録しました。世界は、地政学・エネルギー・経済のショックにより混乱した状況にあります。
また、コロナによる景気刺激策も、世界的なインフレの要因になっています。景気刺激策による需要増加と、戦争による供給減が重なったためです。
インフレを抑えるため、FRBを中心に各国の中央銀行は金利を上げることを発表しました。しかし依然としてインフレ率は高い状態が続いており、先の読めない状況が続いています。

ただし、この状況下でも、新たな可能性が芽吹く地域もあります。例えば湾岸諸国ではエネルギーの高騰により経済は活況を呈しています。エネルギーショックは再生可能エネルギーへの移行を促します。天然ガスやクリーンエネルギーへの移行により、より多様なエネルギーシステムが実現するとの予測もあります。

世界の経済がどうなっていくのか、このブログでも更に追求し、経済動向の予想を続けてゆきます。

 

List    投稿者 t-taku | 2022-12-14 | Posted in 10.経済NEWS・その他No Comments » 

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