2009-11-21

「経済学って、本当に正しいの?」8 〜結局「市場の声」は誰の声か?〜


今回は「経済学って、本当に正しいの?」シリーズの第8弾です!
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 第6、7弾では、「GDP」について詳しく調べてきました。その中で、GDPとはその国の豊かさや国力を示すものではなく、あくまで「金の流れ」を示す数値であることがわかりました。そのため、GDPの高さと国民の幸福度は必ずしも一致していません。
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 では、GDPの拡大を求める声はどこから出てくるのでしょうか。マスコミによれば、所謂「市場の声」と云うことになりますが、最近では鳩山政権の経済政策やら事業仕分けについて色々文句が出されているようです。
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■恐怖!“鳩山不況”「二番底」→「大増税」の最悪シナリオ(リンク
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■何のための補正予算か(リンク
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■毛利さん「仕分け人」と激論、日本科学未来館巡り(リンク
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■『科学』傷だらけ iPS細胞生んだ事業や科学未来館(リンク
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 そもそも事業仕分けからして、挙げられた項目を誰が選んだのかも良くわからないところもあって胡散臭い代物ですが、まぁ無駄がなくなる分には良いんじゃないでしょうか。それにしても、なんかこうもっと大きいところ(米国に思いやってる分とか)から削っていかないと目標金額に届くとも思えないし、単なるパフォーマンスにしか見えないのですが…。どうもこうした私たちの「みんなの声」とは乖離があるようです。 
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 マスコミの紙面を賑わしている『市場の声』は一体誰の声なのか。るいネットにその正体に迫る投稿がありました。
 

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〜結局「市場の声」は誰の声か?〜(リンク

 きまぐれな「市場の声」に国家が振り回され、国家が市場に従属せざるを得ないというのは全く狂った構造であり、そのような社会構造の倒錯性が滅亡の危機を招いている構造的欠陥であると思います。市場はそれ自体では統合機能を持たず、社会の統合は国家に委ねるしかないにも拘わらず、「市場の声」なるものがあたかも社会全体の共認であるかのように吹聴し、共認を支配してゆけば、社会が統合できなくなります。そして、そのようにして共認が私権に従属し、国家が市場に従属してゆけば、国が滅びるのは必然です。
 「市場の声」なるものは、直接的にはマスコミや学者及び為替や株や債権などの取引に従事する市場関係者の声ということになりますが、その「声」の実体は、指摘されている通り、「自分がそのように判断するのは、他の人もそのように判断するはずだからである。」という根拠のない思い込みであり、一部の関係者の勝手な願望(予想)でしかありません。そして、そのように思い込ませてしまい、他人や集団を捨象させてしまう暗黙の前提が、個人主義や私権第一(金の亡者)といった支配観念です。その意味では、「市場の声」の正体は、根本的には旧支配観念です。
 この社会が共認によって統合されるものであり、私権やそれに基づく市場というものが共認の枠を越えられないものである以上、一部の金の亡者の「市場の声」=旧支配観念ではなく、「みんなの声」によって新たな統合観念の共認形成を図ってゆく必要があると思います。

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 「市民の声」とされてきたのは結局、マスコミという発信の手段を持つ一部の人の声に過ぎないということです。
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 確かにこれまでは、世間に発信する手段はマスコミをはじめ、一部の勢力に握られていましたが、今やネットという手段が浸透し、発信は特権的なものではなくなりつつあります。「市場の声」=旧支配観念ではなく、「みんなの声」によって新たな統合観念の共認形成がなされるのも近いのではないでしょうか。
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■インターネットの可能性について追求する〜ネットサロンでの議論①(リンク
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■新しい潮流9 構造認識は数十年で伝播する(リンク

潜在思念の外向収束⇒認識収束が急速に強まってきた今、可能性を感じられる答えさえ与えられれば、一気に答えに収束する筈である。

List    投稿者 kato | 2009-11-21 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

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コメント2件

 怒れる素人 | 2010.06.12 21:27

まさに身につまされる問題だと思う。
何も考えてない人がまだ大勢を占めていて、マスメディアに洗脳されるばかり。アメリカにいいようにやられていることにも気がつかない。
…本当に、このままではヤバイ。

 ohmori | 2010.07.04 16:41

>怒れる素人さん
コメントありがとうございます。&レスが遅れてしまい、申し訳ありません。。
マヂでこのままではヤバイですが、一方で可能性も開かれているんですね。現代は。
なので、ネットなどを通じて事実を発信し、多くの人と繋がってゆけばどんどんよくなってゆくと思います。

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