2009-11-30

経済破局を突き抜けていく道標(最終回) 〜潮流9:充足・安定・保守の潮流

%E7%8C%BF%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F1.png

(自由経済が崩壊した後、私たちはどこへ向かうのだろうか?)

 
歴史を追って意識潮流を分析してきた「潮流シリーズ」も最終回
今回は、これからの社会がどうなっていくのか「未来論」です。
 
<バックナンバー>
潮流1:共認原理と私権原理
潮流2:戦後日本の意識潮流
潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
潮流4:輸血経済(自由市場の終焉)
潮流5:失われた40年
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束
潮流7:暴走する社会(特権階級の暴走と下層階級の暴走)
潮流8:自民党は、なぜ見限られたか?
 
応援おねがいします♪
ありがとうございます 😉
 
 

にほんブログ村 経済ブログへ


るいネット『潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流』からの引用です。
 

自民→民主→その後の再編における支持の方向が固まり、特権階級の暴走がある程度抑止されるには、3年を要する。しかも、特権階級の暴走が抑止されても、大衆的な目先の制度収束はしばらく続く。しかし、次政権によって特権階級の暴走がある程度抑止され、その後の政界再編における支持の方向が明確になってゆくにつれて、特権階級というリード役を失った目先の制度収束も急速に衰えてゆかざるを得ない。
それどころか、暴走を生み出した危機発の目先収束にしても、その危機が倒産・失業30%米・中の秩序崩壊(暴動・殺し合いから国家分裂)として現出すれば、もはや目先の制度にしがみつき、そこに収束し続けることは困難になる。おそらく、マナーファシズムは吹き飛ばされ、試験制度収束もかなり揺らいで、いよいよ大学の存在理由が問われ始めるだろう。

%E8%B7%AF%E5%9C%B0%E8%A3%8F.jpg

井戸端会議:日本には古来から、充足発の共認空間が存在していた)

これから始まる経済危機の本番は、間違いなく生存圧力を急上昇させ、改めて闘争・挑戦etcの実現可能性を広げる。従って、40年ぶりに男原理を復活させてゆく。
そのような状況下では、あるいは否定発の変革期待が強まり、「特権階級打倒」の声も昂まってゆくかもしれない。しかし、「特権階級打倒」では、否定体質の左翼や右翼しか集まらない。
何より、来たる経済破局において、’70年以来の充足→安定の潮流が、否定と破壊に反転すれば、社会は壊滅する。それでは、方向が逆である。我々はあくまでも充足発の共認収束の潮流に乗って、実現策を提起し続けるべきであろう。

%E6%B5%B7.jpg

なんでやカード:女原理である充足・安定志向を実現するために、男たちの闘いが始まる)

その実現基盤は、すでに用意されている。
すでに、私権欠乏の衰弱(or崩壊)は誰の目にも明らかであり、私権圧力も衰弱(or崩壊)している。私権原理が崩壊してゆく流れは、もはや変えようがない。また、頭の中の「否定」も「自由」もすでに空中分解して終っており、「否定と自由」発の近代思想=架空観念はもはや機能しない。ましてや騙しの架空観念にこの危機を導くことなどできる訳がない。
加えて、’70年以来の充足志向・安定志向の潮流は、すでにはっきりと「節約」意識へと収束している。云うまでもなく、節約とは、言葉の本来の意味での保守意識そのものである。



食糧自給率:既存の経済理論や近代思想では答えが出せない。どうする?)

経済破局下においては、何よりも『食料の確保』『仕事の確保』etc実現能力が問われる。しかし、盲滅法に動くのは危険である。そこで、行動を導く道標が必要になる。
その時、初めて「どうする?」という根源的な当事者意識が生起し、みんなの期待に応えて、その答えを求める潮流=認識収束の潮流が生み出される。(新たな認識収束の潮流は、すでに若者の先端層に顕在化してきた。)
そこで求められるのは、経済危機を突き抜けてゆく確かな見通し=この危機を導き出した近代市場と近代思想を根底から突き抜け、乗り越えてゆく新理論である。
ここにおいて、’70年、生存圧力の弛緩によって生起した40年に及ぶ充足・安定志向(女原理)は、目前の危機を突破する新理論の実現期待を男原理に委ねることになる。



「るいネット」表紙:答えを求めて闘うサイト)

かくして、男女を包摂した実現期待⇒認識収束の潮流は、当然、充足発の実現方針(⇒答えを出せる新理論)へと収束してゆく。そして、実現方針への収束が進むにつれて、’95年以来の危機発の秩序収束も、実現方針に基づく充足発の新秩序の中に完全に吸収されてゆく。
しかし、暴走を制止し、共認原理に基づく新秩序が確立されるには、少なくとも10年は要するだろう。その間、残存する私権派(とりわけ第一権力たるマスコミ)との闘いは続く。おそらく、マスコミの解体=マスコミに代わるネット上の統合サイトの実現をもって、この闘いは終るだろう。その時、はじめて、共認原理に導かれた共認社会が実現する。

4%E6%9E%9A%E5%86%99%E7%9C%9F.jpg

(来るべき共認社会を、どんな社会にしていこうか)

 
共認社会を作るのは、政治家でもマスコミでもなく、素人である私たちです。
私たちは、そのために何をすれば良いのでしょうか?
その答えとして次の投稿を紹介し、シリーズを締めくくります。
『超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である』

社会は、人々の共認によって形成されている。実際、この社会を動かしているのも、この社会を統合しているのも、全ては人々の共認に依っている。従って、社会を統合し直すために最も重要なのは、人々の共認内容=認識を変革し、新たな共認内容を形成してゆくことである。
(中略)
従って、認識形成の場に参加すること(=場を構築すること)が、求められる真の社会活動となる。実際、大衆自身の手で社会の生命部を成す共認を形成してゆく活動であるという点でも、誰に要求するのでもなく自らの手で新しい社会統合機構を構築してゆく活動であるという点でも、これこそが、真の社会活動であり、それをおいて他に真に有効な実践活動はない。
従って、今成すべきことは、新しい社会統合機構(の中核)となるべき『認識形成の場(まつり場)』の構築に参加することに尽きる。具体的には、まつり場に入って皆の投稿に親しむこと(ロムし続けること)、そして新しい認識に得るところがあれば知人にも参加を勧め、できれば自分も発信することであり、それこそが最も豊かな唯一の実践活動である。

List    投稿者 watami | 2009-11-30 | Posted in 未分類 | 7 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanekashi.com/blog/2009/11/1104.html/trackback


コメント7件

 finalcut | 2010.06.29 23:06

21世紀に入って、民主党政権が成立して少しは良くなるかと思ったのもつかの間で、ますます社会不全が強くなってきています。ホントに新しい構造認識を誰もが求める時代になったと思います。
マスコミも学者も新しい答えを提示できないなら、人々が実感に基づいてシックリする認識を自分たちで作るしかありません。このまま、さらに時が流れるとお先真っ暗・・・
新しい構造認識を練り上げていく仕組みとそこに人をどうやって集めるか。
「認識形成の場=るいネット」という仕組みが既にできている。同じような場がいくつもできて、ネットワークを組めば一億人の意識を統合することだって可能だと思います。
問題は、「場」に人々を集めることですが、次の政権がまたしても国民の期待を裏切るようなことになれば、おのずと人々は答えを求めて集まってくるような気がしています。

 discount louis vuitton handbags uk | 2014.01.16 10:28

gucci shoes clearance 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
discount louis vuitton handbags uk http://indepthwatersports.com/images/discount-louis-vuitton-handbags-china-5805.asp

 hermes picotin | 2014.02.02 2:28

hermes wholesale mn 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積

 belgique hermes bags | 2014.02.03 21:27

hermes bags history 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積

 good fake birkin bag | 2014.02.06 18:13

hermes store locations uk 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
good fake birkin bag http://motivointeractive.com/images/good-fake-birkin-bag-2547.asp

 hermes belt online shopping | 2014.02.07 16:46

hermes website usa 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積

 wholesale bags | 2014.02.10 14:50

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積

Comment



Comment