2008-08-26

世界は多極化する? 〜ドル安懸念から各国は通貨供給量を増加させている?その3〜

 これまでの投稿で、世界の主要商品の価格を形成している米ドルの供給量が急増し、ドル安が進行している事と、そのドル安を食い止める為にドルペック制を採っている国々が自国通貨を増発し、ドルを買い支える事が世界的なインフレ状況を招いていることが扱われてきました。
 
 
 この悪循環から抜け出す方策として思考されているのが、世界経済の多極化。
 世界経済の多極化は、どんな形で、どんな風に進んで行くのか?
 
 その取っ掛かりとして、思いつくままではありますが、多極化する目的をいくつか上げてみたいと思います。
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  投稿者 minezo | 2008-08-26 | Posted in 07.新・世界秩序とは?4 Comments » 

借金まみれの地方財政は、道州制によって救われるの?

superbook_s_pre.jpg 道州制.com からお借りしました
http://www.doshusei.com/
Orisay2さんが『地方経済がどうして破綻してきたか』で、その歴史経緯を紹介してくれました。
これを受けて、「地方経済はどうすれば健全化されるのか」の1つの答えである、地方そのものの活力UPに向けて、議論されている道州制。最近の動向を探ってみました。
そもそも道州制って何?という人も、そうでない人もまずクリックしてからね。
 

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  投稿者 genkin | 2008-08-23 | Posted in 03.国の借金どうなる?4 Comments » 

着々と進められている日本改造プロジェクト

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自民党の実権を森派が手にして以降、特に酷くなったように見える対米追従姿勢ですが、その背後には国際金融資本が介在していることは間違い無いようです。
サブプライム問題に端を発した経済動乱がこれからさらに拡大しつつある状況でもあり、その背後に介在している動きを見極めてゆくことが必要だと考えています。
既に多くの報告がネット上で発信されていますが、金融資本による侵略の手口を明らかにするという視点から、日本国内におけるこれまでの経過を改めて整理してみたいと思います。
続きはポチットしてからお願いします。
        

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  投稿者 wyama | 2008-08-22 | Posted in 08.金融資本家の戦略1 Comment » 

<食料価格の高騰はなぜ起こるの?>その6 穀物メジャーの対抗勢力、全農グレイン

世界の穀物を中心とする食料市場におけるメジャーの支配力は圧倒的なものがあることが、このシリーズで解明されてきました。あまりの強大さに打ちひしがれてしまいそうなくらいです。(冷汗+笑) 
 
しかし、我々日本人は彼らの言いなりにならなければならないのでしょうか?それとも、彼ら穀物メジャーに対抗する勢力が存在するのでしょうか? 
 
調べてみましょう。 
 
身近すぎて、ちょっと忘れがちですが、日本には“農協”という組織が存在します。 
 
●農協は、戦後の農地改革とともに農家の経済組織として誕生した 
 
農協は全国に約千九百組合、組合員九百十一万人、農協職員三十七万人、貯金高六八兆円、購買取扱高五兆円、農産物販売高五兆九千億円というマンモス組織である。 
 
都会に暮らす人々にとって、農協は、八百屋や果物屋の店先で段ボール箱に印刷された産地名で目にする以外は、縁遠いかも知れない。が、これも農協の一つの側面にすぎない。都会には生活協同組合があるが、これは消費者の協同組合であり、農業生産者の協同組合が農協なのである。 
 
生協と違って、農協は購買、販売、信用(金融)、共済(保険)など事業分野が広いのが特徴である。日本の農協の歴史は、戦前の「産業組合」にさかのぼる。 
 
明治維新後、「地租改正」(明治六年)が行われ、年貢(物納)から貨幣で納める税制に変わったが、徳川時代と変わらぬほどの重税であった。そのため、自作農民が小作人に転落したり、あるいは都市に出て労働者になる者が続出した。また不在地主や高利貸が増え、農村の社会不安が増大した。 
 
こうした実情の中で、政府の要職にあった品川弥二郎らは、このままでは国そのものが危うくなると考え、農民の没落を防ぐため、ドイツの信用組合などを参考に協同組合をつくることを推進した。
こうして生まれたのが「産業組合法」(明治三十三年)で、昭和五年の昭和恐慌(農業恐慌)を経て産業組合は農村地域に大きな力を持つ存在となった。戦時体制に入ると同時に、「農業会」に改組され国家統制の代行機関となった。 
 
この農業会も、敗戦により解散させられ、「農業協同組合法」の制定(昭和二十二年)により、昭和二十三年から二十四年にかけて全国的に設立されていったのが農協である。戦後の民主化の中で土地所有制度が改められ、「農地改革」により農民は自作農となった。この農地改革の成果を守る農民の経済組織としての役割を農協は担ったのである。 
 
実は、そんな農協グループの全農グレインという会社が、なんと米国内に飼料原料基地を持っていたのです! 
 
写真は、全農グレインのニューオリンズの積出施設 
 
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  投稿者 katuko | 2008-08-21 | Posted in 06.現物市場の舞台裏6 Comments » 

日本・中国・韓国の関係を考える

北京オリンピック真っ最中です。オリンピックのメダル獲得数を確認してみると(14日現在ですが)、1位が中国(34個)、2位米国(33個)、3位韓国(16個)、以下イタリア、ドイツ、豪州と続き7位日本(11個)となっています。中国と韓国の強さが一際目を引きます。 
 
ところで、ブログ「桑原政則のひとこと」に、日本の(貿易相手)お得意様は大中華圏と韓国という記事が出ていました。日米関係という強い絆ばかりに目が偏っていたと気付かされました。 
 
桑原政則のひとこと日本のお得意様は大中華圏と韓国

2007年訪日外客 
 
  大中華圏 360万人 (うち、中国94万人、95年は22万人)
  韓  国  260万人
  アメリカ   82万人
*大中華圏とは陸の中国+海の中国(台湾+香港+シンガポール)を指します。
*円安のため、人民元は19%アップしました。ウォンは、32%、ロシアのルーブル20%アップしました。訪日観光客が増えるゆえんです。
*苗場プリンスの最良の部屋は、ロシア人が占領しています。
*オーストラリア通貨は円に対して、58%アップしました。このためタクシーの運転手の給与は、円換算で1500万円となっています。ニセコのマンション、別荘はオーストラリア人が買い続けており、日本一高騰しています。
*日本はホテルも安いし、買い物天国とというのが、海外の通説です。 
 
貿易もアメリカからアジアシフトへ 
日本の貿易量2007年
  対大中華圏 28%
  対中国    18%
  対アメリカ  16%
大中華圏との貿易量が全貿易量の3分の1に迫っています。
2050年にはアジアとの貿易量が半分を占めるようになります。 
 
日本海物流の時代へ 
 
2007年世界港湾ランキング 
 1位シンガポール、2位上海、3位香港、4位深セン、5位釜山
 釜山のコンテナ扱い量 釜山>東京+横浜+名古屋+神戸+大阪
世界港湾ランキングを見ると、世界はアジアの時代であることがわかります。
日本の物流は、日本海側(アジア側)へシフトしています。1995年から2005年までの伸び率は、全国4.6%に対して日本海側は13%です。日本海側が伸びているのは、釜山への中継港となっているからです。
日本海岸側の物産はいったん安くて便利で営業時間が長い釜山へ集められ、そこから太平洋へ、アジア、アフリカへ旅立ちます。
たとえば、函館のカニ缶は、釜山へ運ばれ、釜山から函館沖の津軽海峡を通ってアメリカへ輸出されています。
日本は、各県1港方式で、値段も高いので国際競争に太刀打ちできません。内航船の価格が高く、鹿児島から沖縄までの運賃とアメリカから沖縄までの価格が同じです。

 
この大中華圏という視点から見た統計結果は、通常我々が考えている以上に大きな数字となっていることが改めて認識できます。 
 
大中華圏という認識は具体的にどんなことでしょうか? 
 
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  投稿者 hassii | 2008-08-20 | Posted in 07.新・世界秩序とは?4 Comments » 

日本金融史6 〜三菱財閥躍進を裏から支えたアメリカ〜

iwasaki.jpg岩崎 弥太郎
 
今回は、先日の日本金融史5 〜三菱財閥はどのように誕生したのか?〜
に引き続き、その後新興三菱財閥が三井と肩を並べるまでに急成長した背景を探ってみました。
 
三菱財閥が大躍進したのは、1877年の西南の役の時です。西南の役を鎮圧するために政府軍に武器を供給したのが、三菱の前身である九十九商会なのです。この時九十九商会は、艦船から大砲、弾薬まで、戦争物資を一手に引き受けて明治政府に納品し、その年の国家予算のなんと1/3を受け取ったのです。
 
なぜそんなことが可能だったのか、実は、こんな背景があったのです。
 
その前に、ポチッ といつものお願いします
  
ありがとうございます

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  投稿者 watami | 2008-08-18 | Posted in 02.日本の金貸したち7 Comments » 

日本金融史5 〜三菱財閥はどのように誕生したのか?〜


こんにちは 😀
皆さん、暑いさなかですが、いかがおすごしでしょうか?
本シリーズの前回記事『日本金融史4 〜明治政府と商人を結びつけたのは、結婚による縁結びだった!〜』では、明治時代に政財界の結びつきがどのようにして育まれたのか、という点に注目しました。今回は、政財界の結びつきを巧みに利用して誕生した巨大財閥である三菱財閥に、焦点を当てます 8)
ではまず、応援のクリックをお願いします
  
  
ありがとうございます

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  投稿者 yaga | 2008-08-17 | Posted in 02.日本の金貸したち2 Comments » 

エネルギー経済 2 石油産業の構造と歴史

エネルギー問題と国際経済の関係を考える時、エネルギー産業特に石油産業の構造と歴史から
調べてみたい。この投稿内容の多くは「世界エネルギー市場」(ジョン=マリー・シュヴァリエ著)から
引用させて頂きました。
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エネルギー産業の構造を見てみると、原油、石炭、天然ガスの採掘、原油や天然ガスのパイプライン、船やトラックでの輸送、精製施設、在庫施設、流通機構これらの活動から生じる金融取引、そして政府の課税行為などが、こうした構造の中に組み込まれている。
エネルギー産業の歴史は19世紀末までは、域内で採掘される石炭にもとづいて操業してきました。二十世紀に入り石油,天然ガス産業が発展したことに伴い、エネルギー産業はグローバル化され、その流通経路は国際的になった。現在では電力さえも国際的に取引されるようになっている。こうした状況の中で力を持つのは、多国籍企業である。
これから石油産業について見ていきます、、
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  投稿者 mukai | 2008-08-15 | Posted in 06.現物市場の舞台裏, 08.金融資本家の戦略4 Comments » 

戦後日本の高度経済成長を検証する No.5   〜ブレトンウッズ体制の裏にある驚くべき事実(@o@;〜

戦後日本の高度経済成長の1つの大きなきっかけとなった『ブレトン・ウッズ体制』
ウィキペディアで調べてみると、こう書かれている。

◆◇ ブレトン・ウッズ体制 ◇◆
国際通貨基金(IMF)、国際復興開発銀行(IBRD)の設立を決定したこれらの組織を中心とする体制をブレトン・ウッズ体制という。
この協定は1929年の世界大恐慌により、1930年代に各国がブロック経済圏をつくって世界大戦をまねいた反省によっているだけでなく、第二次世界大戦で疲弊・混乱した世界経済を安定化させる目的があった。そのため具体的には、国際的協力による通貨価値の安定、貿易振興、開発途上国の開発を行い、自由で多角的な世界貿易体制をつくるため為替相場の安定が計られた。
そのため、金1オンスを35USドルとさだめ、そのドルに対し各国通貨の交換比率をさだめた。(金本位制)この固定相場制のもとで、日本円は1ドル=360円に固定された。

このブレトン・ウッズ体制をとったことで、アメリカは後に大打撃 を受けた。
大赤字になり、ドルの刷りすぎでインフレや金相場の値上がりが起きた。
素人ながら、なぜこんなに大打撃を受けるような体制をアメリカは取り入れたんだろう?
予想できなかった??なぜなぜ???
と思って調べていくと、驚きの事実が隠されていました・・・(@o@;
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  投稿者 mihori | 2008-08-14 | Posted in 02.日本の金貸したち2 Comments » 

戦後日本の高度経済成長を検証する NO.4 〜無償援助の裏に隠れた穀物メジャーの存在!〜

前回の続き「戦後日本の高度経済成長を検証する NO.3」の文中にある、アメリカからの無償援助や世界銀行からの融資の実態について調べていきたいと思います。
中でも今回は「アメリカからの無償援助」について調べて見ました。
まず、アメリカからの無償援助の代表例としては、大きく「ガリオア資金」「エロア資金」を挙げることができます。援助総額は2つを通じて約18億ドル(現在価値で約12兆円とも言われる!)に上ったといわれます。
 日本はこれらの基金を用いてアメリカから物資の無償提供を受け、日本国内で売却することによって得られた資金で、主に通貨安定、国鉄、電気通信、電力、海運、石炭などのインフラを中心とする経済復興用の低利融資の原資として使用しました。尚、資金の用途についてはアメリカの制約を受けるのが特徴です(見返り資金)。
以下、「ウィキペディア」からの引用です。

◆◇ガリオア資金◇◆
第二次大戦後、アメリカ軍占領地の疾病や飢餓による社会不安を防止し、占領行政の円滑を図るためアメリカ政府がオーストラリア等の占領地、そして旧敵国の占領地である日本と西側ドイツに対して陸軍省の軍事予算から支出した援助資金である。例外として朝鮮にも割り当てている。
〜中略〜
対日援助額は、1946年度から1951年度までの累計で16億ドル弱であり、占領地域経済復興資金 (EROA, Economic Rehabilitation in Occupied Area) と合わせても18億ドル強にとどまる。
日本向けには脱脂粉乳、雑穀類を食料として送った。

ここで疑問が浮かびます
戦後当時の日本は外貨不足に非常に悩んでいました。
しかし、その状況下で食糧を主な援助品に選んだ理由は何!?

そう思って調べていくと、食糧援助を実施するに至る背景には、周到に練られた計画の存在がありました。
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  投稿者 wabisawa | 2008-08-13 | Posted in 02.日本の金貸したちNo Comments »