2008-08-23

借金まみれの地方財政は、道州制によって救われるの?

superbook_s_pre.jpg 道州制.com からお借りしました

http://www.doshusei.com/

Orisay2さんが『地方経済がどうして破綻してきたか』で、その歴史経緯を紹介してくれました。
これを受けて、「地方経済はどうすれば健全化されるのか」の1つの答えである、地方そのものの活力UPに向けて、議論されている道州制。最近の動向を探ってみました。
そもそも道州制って何?という人も、そうでない人もまずクリックしてからね。
 

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道州制への最近の動きの紹介です。
朝日新聞 8月16日 コラム 補助線より引用しています。
>松下幸之助氏が地方の自立性を高めようと「廃県億州」を唱えたのは「明治100年」の1968年だった。それから40年、やっと足場になりそうな仕組みが出来る。来年秋にも、関西経済界と自治体が目指す関西広域連合(仮称)が発足する。地方自治法に定めがあるが、都道府県レベルでは全国初だ。
関西の場合、東京を中心とする中央集権制への対抗意識が強、1955年に関西経済連合会が初めて道州制を提唱。今回も主役は自治体だが、産婆役とも言える関西電力相談役の秋山喜久氏ら経済界が「上からの改革では地域主権は確立できない。国に先んじて動く」と自治体間の調整に努めた成果といっていい。
広域連合はどんな役割を担うのか。自治体と経済界が練った案は次の通り
最初は計画つくり 防災、観光、産業振興、免許・資格試験の共通化などの準備段階
第2段階で実行に入り、ドクターヘリ、消防学校の共同運航、運営を始める。
同時に大阪湾内の各港、3空港、国道の一体運営・管理の方法も探る。
最終段階では、地方整備局など国の出先機能のうち、関西広域にかかわる事務の移譲を要求
受け皿になる。霞ヶ関の顔色をうかがわずとも、自らの判断で予算、行政サービスを執行できる<

少しですが、やっと具体的な提示がなされるようになってきたところです。基本は、無駄にダブっている体制をすっきりさせるといったところです。しかし
>7月30日の会合で参画に意欲を示したのは、兵庫、京都、大阪、和歌山、鳥取、徳島の府県。広域連合は既存の関西枠組みが実際の生活圏、経済圏とはずれが生じていることも浮き彫りにした。参画する自治体は今後、議会や住民に参画への理解を求める。<
確かに関西圏といっても鳥取、徳島は??ですね。さらに、
井戸敏三・兵庫県知事 「道州制といっても10年先の長期目標。この間何もしないのか。小異を捨て大同につくべきだ」
大阪府の橋下知事 「明日にも発足を、最終目標は大阪府の発展的解消」
奈良県の荒井正吾知事 「遅れている地域の格差が固定化されないか?」
京都府の山田啓二知事は「すぐにドクターヘリの共同運航を始めるべきだ

のように、各首長の意見はバラバラといってよい様です。
この広域連合が道州制に結びつくか、まだまだ道のりは遠い気がします。
地方の活力UPが、お上からの制度改革だけで成し遂げられるか?といった疑問も残ります。
さらに各地方の首長たちだけが、動いているだけで、普通の人たちはまだ、何もわかっていない状況をそのままにしているのはあまり変わっていません。
本当に、その地方地方において、最善の道であるならば、もっと、大きなうねりになるのでは?と
何か裏があるの?と思っていたら
わっとさんの『着々と進められている日本改造プロジェクト』より
>以上の流れを改めて見なおすと以下のような手順が浮かび上がってくるようです。
 ①工業生産における失地回復は見限り、金融にターゲットを設定
 ②バブル崩壊を契機に日本の金融業の体力を剥ぎ取る
 ③BIS規制等の締付けと同時に日本国内における金融業の規制緩和により、外資参入を進める
 ④金融危機により、銀行乗っ取りと国内金融機関の(不良)債権を掠め取る
 ⑤同時に時価会計などを押し付け、企業間の持ち合い解消〜乗っ取りの地ならし
 ⑥商法、会社法などの制度改正で企業支配に向けた具体的な手段を作る
 ⑦以上の間に平行して、公的資本や公的機関の民営化で乗っ取りを画策

このように、国際金融資本の侵略がなされているとしたら、今取りざたされている、道州制の話もこの流れに乗っている物として考えるのが正しいのでは?
道州制は、その地方の独自性を重視し、その地方に応じた制度や基準を設けることで、活力UPを図るのが主旨ですが、これを金融資本が利用すれば、国全体では抵抗が生じそうなことでも、単位が小さくなり、対象が増える道州制になれば、より簡単に、金融資本の都合のよい制度に変更できるということになるのでは?
もっと、この問題をみんなで考えていかなければと思いませんか。

List    投稿者 genkin | 2008-08-23 | Posted in 03.国の借金どうなる?4 Comments » 

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コメント4件

 finalcut | 2009.01.05 15:58

>金融とは、融資して負債を負わせることで、相手を「支配する」システム>金融とは、融資して負債を負わせることで、相手を「支配する」システム<
見事に本質を言い当てていますね。感服しました。
17世紀のヨーロッパにはじまった「金貸し支配」の構造もついに終焉を迎えるときが来たんでしょうか。

 kaku | 2009.01.06 20:17

finalcutさん コメントありがとうございます!
金を貸すことで、個人や企業ばかりか、国家までも支配してきたから「金貸し支配」なんですね~。
でも今や金を貸してもリスクばかり大きくてうまみが少なくなってきました。かといってお金の流れを止めたら市場は破綻し、金貸し自身の首をしめることになってしまいます。追い詰められた金貸しがどう手を打ってくるか、注目していきたいですね。

 ななし | 2009.01.25 10:13

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日米間では逆に金を貸す側=日本が借りる側=米国にへいこらおべっかを使ってると言う倒錯した現象が見られますよね。
シーレーンを含めた防衛を米国に頼ってる、原油をはじめとする原材料や食糧を米資本に頼ってる、輸出企業は消費市場としての米国に頼ってるからそうなってるんですが、世界でも異例ですよね。
対米黒字以上のものを米国に還流させながら言いなりにならざるを得ない原因はそこにあるんですが。
一方で中国は、平気で米国債売却をちらつかせて米国に圧力を掛けております。
かなりうらやましいですね〜。
それから金貸し達ですが、今はオフショアに資産を隠し持って逆襲の機会を虎視眈々と狙ってるんじゃないでしょうか?
暴落した資産を安く買いたたく為にね。
円高で苦しんでる日本の産業資本なんかはそのターゲットの第一でしょうね。
内部留保も貯め込んでいますから美味しいです。
買収した後に円安にすれば良いんですし。
過去の恐慌やバブル崩壊後に何が起きてるかと言えば資本の寡占化・独占化です。
彼等による支配が更に強化される訳です。
今回も同様の事が起きるんじゃないかと危惧しております。
私の杞憂に終わってくれれば良いんですが・・・・

 hermes handbags beige | 2014.02.01 14:44

hermes friedrichshafen 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 世界経済どうなる?!〜その7.金利ビジネスは無効化した?〜

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