2010-07-25

CO2排出権市場ってどうなっている??5〜EUに追従しようとする日本の排出権市場〜

「CO2排出権市場ってどうなっている?」シリーズの第5回。
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画像はこちらからお借りしました
今回は、日本国内における排出権市場の歴史や今後の見通しを、環境省作成資料「キャップ&トレード方式による国内排出量取引制度について」を参照しながら、纏めていきます。
前回までの記事はこちら
1.プロローグ
2.排出権取引の仕組み
3.排出権には種類がある
4.排出権市場をリードするEUの試み
1997年京都議定書によって、参加する国それぞれに対して、CO2の削減目標が定められていますが、日本は2012年までに1990年比で-6%達成することを約束しています。
2.排出権取引の仕組みより引用

附属書Ⅰ国は、2008年〜2012年の5年間(第一約束期間)の温室効果ガス排出量の上限を設定しています。各国の初期割当量は下式で計算されます。
各国の初期割当量=基準年排出量×排出削減数値目標×5年
ここで基準年排出量とは1990年の温室効果ガスの排出量のこと、排出削減数値目標は日本の場合、−6%です。

ちなみに、目標を達成できなかった場合は…
1.過剰に排出した量を1.3倍し、第2約束期間の総排出枠から差引く
2.遵守行動計画を作成する
3.国際排出量取引によって京都ユニットを移転する資格を停止する
と、なかなか厳しい罰則が課せられているようです
では、この状況下で日本政府はどのような手を打ってきているのでしょうか?
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(さらに…)

  投稿者 wabisawa | 2010-07-25 | Posted in 未分類 | 1 Comment »