2010-07-26

『ユーロ発国家財政危機の行方』7.世界を牛耳る、支配勢力・闇勢力の暗闘はどうなっているのか?

%E9%87%91%E8%9E%8D%E8%A6%8F%E5%88%B6%E7%BD%B2%E5%90%8D%EF%BC%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BC%89.jpg

22日、オバマ政権は「米金融規制改革法」に調印しました。この金融規制改革法は「大恐慌後の1930年以来、約80年ぶりの大改革」と大統領自ら発言しています。
この改革法の中で、注目すべきは、金融規制の他「FRBの権限が強化」されたことです。今後、各金融機関の監督と消費者保護をFRBが担うとのこと。
一方、欧州では既に金融規制への具体的な動きが始まっていました。5月中のギリシャ危機の一次回避後、ドイツのメルケル首相による「国債空売り規制」、その後のフランスの同調。そしてG20では、ヘッジファンドや格付け会社、デリバティブ(金融派生商品)への規制強化等の共同声明が出されました。
この間、金融市場(金貸し達)は、住宅ローンや国債等の「借金」をネタに金儲けを仕掛けてきました。その結果が08年金融危機であり、今回のギリシャ・ユーロ危機です。そしてその損失は、FRB(米国)やECB(欧州)が引き取り、そのツケは各国の国民に廻されています。
現在は、国家・国民VS金融市場(金貸し)の闘いが進み、国家は金融市場(金貸し)への規制を強化したように見えまが、果たしてどうなのか??
今回は、これまでの状況を整理すると共に「世界を牛耳る、支配勢力・闇勢力の暗闘はどうなっているのか?」について、大胆に切り込んでみようと思います。
これまでのユーロ発国家財政危機の行方』シリーズ記事。
0.プロローグ
1.ギリシャ問題・PIIGS問題とは?
2.小国ギリシャの危機がなぜユーロ危機につながったか?
3.地域共通通貨「ユーロ」の弱点構造
4.ギリシャ暴動とその他の国の状況から国家・市場の統合限界が見えてくる
5.『ユーロ発国家財政危機の行方』 5.世界バブル崩壊が資本主義の総本山、欧州を襲う
6.『ユーロ発国家財政危機の行方』6  【英米(金貸し勢)が作ったアメリカに対抗して作られたEU】
いつものブログ応援も、よろしくお願いします。

(さらに…)

  投稿者 yooten | 2010-07-26 | Posted in 未分類 | 15 Comments »