2010-01-28
「新しい経済システムを考える」 1.2009年に得た厳しい教訓
サブプライムローン問題に端を発した米国の住宅バブル崩壊を切っ掛けに多分野の資産価格の暴落が起こり、2008年9月に米国の名門投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻し、世界的な金融危機の引き金となったリーマン・ショックから早1年半が過ぎようとしています。
世界的に銀行や企業の倒産が相次いだ経済の混乱期から、漸く景気低迷の底を打ち、回復の兆しが表れたと言われ始めましたが、失業率は回復するどころか高止まりするとの予測もあり、先行きはまだまだ不透明な状況です。
この不透明な状況が続く原因は何か?
それは、リーマンショックから始まった経済の混乱期に得たものは何だったのかを、明確に理解できていない事にあるように思います。
そこで今回は、るいネットでも紹介されているノーベル賞経済学者のジョセフ・E・スティグリッツ教授の寄稿をもとに、この内容に迫ってみたいと思います。
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