2010-03-27

新シリーズ「活力再生需要を事業化する」〜活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること〜


物的な豊かさの実現によって貧困を克服してしまった’70年以降の日本社会は、縮小し続ける市場をむりやり拡大させるために、国家が国債を大量発行し資金を市場に大量投入するという輸血経済を行ってきました。しかし物的市場は既に飽和限界をむかえており、現状では需要<供給という供給過剰の構造から抜け出せず、経済は停滞し続けています。
その一方で物的需要に代わる「新しい需要=類的需要」の萌芽がすでに様々なところから出始めていることがあげられます。(NPOやボランティア、子育て支援、企業コンサル等)
ただし「新しい需要=類的需要」といっても、現状では市場の中でなかなかペイしなかったり、供給体制(人材育成)が整わない、制度的な制約がある等、新しい可能性として明確に顕在化されていないが故にまだまだ「潜在的な需要」に留まっている段階にあります。
これは供給側の体制が整いさえすれば、潜在的に眠っていた膨大な需要がいっきに顕在化され、新しい活力源へとつながっていく可能性を持っていることを示しています。活力再生事業が顕在化していき、みんなが活き活きと働く社会の需給関係が構築することができれば、経済活動も必ず再生されていくでしょう。
新たに始まるこのシリーズでは「活力再生需要を事業化する」というテーマをもとに、現在日本で起きている様々な社会現象の分析、その背後に隠された社会構造の変化、活力再生への実現基盤となる可能性の発掘をしていく予定です。今回は、シリーズのプロローグとして、なぜあらゆる集団がガタガタになってしまったのかを考えてみたいと思います。(毎週1投稿の全11回のシリーズ)
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まずは現在の国家、企業、マスコミ、学校、家庭がいったいどのような状態になっているのか見ていきましょう。

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【国家の場合】
○国益を無視しエリート意識に埋没する外交官 → リンク
○不祥事だらけの国家警察 → リンク
○公務員の不祥事(県別に分類されたデータベース) → リンク
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【企業の場合】
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○企業の事故・不祥事 → リンク
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【マスコミの場合】
○捏造・やらせ・偏向報道 → リンク
○朝日新聞の「朝日珊瑚事件」 → リンク
○あるある捏造次々と → リンク
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【学校の場合】
○暴れる小学生増加? → リンク
○教育行政の暴走(ゆとり教育で公教育は崩壊寸前) → リンク
○学校のあえぎ(現在の学校のガタガタの原因は何か) → リンク
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【家庭の場合】
○図録▽婚姻率と離婚率の長期推移 → リンク
○モンスターペアレント実態赤裸々 無理難題と理不尽全18例掲載 → リンク
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上記の事例を見て分かるように、あらゆる既存集団(国家、企業、マスコミ、学校、家庭)が本当にガタガタになっています。個別の事例を見ていけば一見、異なる集団のガタガタ現象に見えますが、実はある大きな共通構造があるんです。みなさんは気付いているでしょうか?
あらゆる集団が、ガタガタになってしまった共通構造とはいったい何なのか?
今後の日本を考えていく上で非常に重要な状況認識ですので、深く掘り下げながら見ていきましょう。
以下、るいネットからの引用になります。
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
◆貧困の消滅による私権収束の衰弱と迷走

これまでの集団や社会は、誰もが私権(地位やお金)の獲得に収束することによって統合されてきた。逆に言えば、人々は私権を確保する為に、会社や学校や家庭という私権(によって統合された)集団に収束し、それらの集団の中に閉じ込められてきたとも言える。
しかし、’70年、貧困が消滅して以降、私権への収束力は衰弱し続け、至る所で活力の衰弱が進行して、社会は全面閉塞状態に陥ってしまった。今や、国家も企業も家庭も、全てが迷走状態にある。


つまり現在起きているあらゆる集団のガタガタ現象は、実は「私権」によって統合されていた「私権集団」の崩壊の現われだったのです。
貧困の消滅 → 私権への収束力の衰弱 → 私権集団の崩壊
これが「ガタガタ現象」の共通構造なんです!
「私権」によって統合されていた「私権集団」の目標は、いかに私権を獲得し、それを拡大できるかにありました。現代社会においては国家、企業、マスコミ、学校、家庭あらゆる集団の多くが「私権集団」だったといえます。
しかし豊かさの実現によって貧困という圧力が消滅し、集団を統合していた「私権」獲得への収束力は急速に失われていきます。そうなれば、当然集団をまとめる軸そのものが失われ、活力衰弱私権規範の崩壊、今までは考えられなかったミス不祥事内部告発私権集団からの離脱現象もおきはじめてくるのです。
貧困が消滅してしまった以降の現在の社会において、もはや「私権」で集団を統合することはできないのです。
そして、この私権集団の崩壊、離脱現象の奥には、実はもっと大きな社会構造の変化 があるんです。
さらに深く掘り下げてみていきましょう!
◆私権集団からの離脱現象が示す社会構造の変化→人類の適応不全

これは、おそらく人類の適応不全、つまり、個人や集団や国家という枠を遥かに超えた、種としての『みんな』不全である。そうである以上、人々の意識が、個人や集団を超えた『みんなの期待』に収束してゆくのは必然である。実際、若者のマスコミ志向や芸能人志向、あるいはメル友300人等の現象が象徴しているように、人々の意識は集団を超えた人(誰でも)収束や、『みんな期待』に応えるやりがい志向に向かっている。
もはや私権集団は活力を失って閉塞を深めてゆくばかりであり、人々はそんな集団の中では満たされず、新たな可能性を求めて集団の外へ向かい始めた。例えば、離婚や未婚の増大も、フリーターや引き篭もりの増大も、不正に対する内部告発の急増も、全ては私権集団からの離脱現象である。


この私権集団からの離脱現象というのは、かつてない生物史を覆すパラダイム転換を意味しているんです。そもそも自然外圧(飢えの圧力)は、生物すべてに常にかかり続ける圧力であり、その外圧に適応するために生物は進化=外圧適応を遂げてきました。
人類の場合、自然外圧を克服するために、共認機能を駆使し、道具を発展させ、科学技術を発展させ、集団適応してきた歴史があります。しかし’70年以降、その原動力となっていた自然外圧生物史上初めて克服してしまうんです。
この「生物史を覆す外圧の変化」(豊かさの実現=貧困の消滅)は、人類に新たな集団統合の課題をもたらすことになります。
次代のみんなの活力源(=圧力)は何なのか?
それにしても、このような新しい状況に対して答えを出せる人はいないのでしょうか?
◆答えの出せない発信階級

おそらく次代では(むしろ現在すでに)、『みんな不全』⇒『みんな期待』に応えることが、一番の活力源になる。
では、現在のみんな不全⇒みんな期待の中身は、何か?
それは、出口が見えないということであり、答えが欲しいということだろう。しかし、出口が見えないということは、これまで一方的に発信し続けてきた学者や芸術家やマスコミ等、発信階級たちの旧観念が全く役に立たない(現に、彼らは未だに何の答えも出せないでいる)ということであり、旧観念を全否定した全く新しい認識が必要だということである。それは、これまで彼ら発信階級が撒き散らす観念をただ受信するだけであった『みんな』の協働によってしか生み出せない。
とすれば、答えを求めて誰もが集まり語り合う場(認識サロンや認識サイト)を作ってゆくことこそ、皆の期待に応える最も充足できる活動であり、それこそが集団(の成員)や社会の活力を再生してゆく、真の「社会貢献」の道ではないかと考えている。


私権集団が崩壊している以上、今までの私権統合の学者や芸術家やマスコミ等、発信階級たちの出す答え=旧観念が全く役に立たないことはあきらかです。旧い私権集団の中では、この新しい集団統合の課題に適応できる答えはでてこない。だからこそみんな私権集団から離脱を始めている。
では、どこからも活力源となる答えはでてこないのかというと・・・・
実はそうでもないんです!
この新しい状況に対して、みんなの活力を上げる成功事例が徐々に登場し始めています。
んんっ!?それはいったいどんな事例なの!?
どうやってそれは実現できたの!?

と気になった方は、次回以降に続く投稿をぜひお楽しみに!

List    投稿者 d0020627 | 2010-03-27 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

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コメント3件

 ryujin | 2010.11.18 22:54

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>なぜ金融機関の収益が増加するかと言うと、融資を諦めもっぱら資本市場で勝負しているからだ。コメントを入力してください
>なぜ金融機関の収益が増加するかと言うと、融資を諦めもっぱら資本市場で勝負しているからだ。< 先日も日本の某大手銀行があるヨーロッパの国のインフラ開発資金調達のための債券を年利2%で5000億円購入したとの新聞記事がありました。 年に100億円が黙っていても入って来る算段です。 こんな稼ぎ方をしていたら金融機関の社員は益々アホになるだけのような気がしますね

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