2010-03-31
「市場の原理(価格格差の秘密)」−3 〜市場拡大の前提条件〜
前回は14〜16世紀のルネッサンス、大航海時代にかけての市場の拡大の背後に宮廷サロンを起点とした自由な性市場の存在、大商人(金貸し)の台頭について調べてみました。「市場の原理(価格格差の秘密)」−2 〜市場の拡大
今回は、十字軍遠征、大航海時代以降、産業革命を経て、市場はどのように拡大していたのか?について調べてみたいと思います。 😉
まずは学校で教えられる(た)授業の要点を振り返ってみましょう。
小・中学校で習う社会の事例 歴史の扉 中学歴史ノート
[大商人] [豊かな市民・農民] [資本家] [資本家←→労働者]
ギルド制手工業 工場制手工業 機械の発明
↓ (マニュファクチュア) ↓ 資本主義の確立
問屋制手工業 工場制機械工業
[絶対王政の時代] [市民革命の時代] [産業革命の時代] [資本主義の時代]
市民階級:中世末から、台頭してきた中小商工業者や独立自営農民(富農)のこと。
・市民階級(ブルジョアジー)は、新しい産業を担う社会の中産的な階層であった。
・市民階級は、国王によって産業活動に制限を加えられることに反発した。
→議会政治を確立、絶対主義を廃し、産業を自由に発展させようとして革命をおこした。
産業革命:工場制手工業から工場制機械工業への変化を産業革命という。
→18世紀の後半、イギリスの綿織物工業の技術革新から始まった。
・工場制機械工業の発達によって、工業製品の大量生産が可能となった。
→熟練工が不必要になる。
・工場を建設するのに便利な場所に工業都市が誕生した。
→都市と農村の区別ができた。
・資本家と労働者、二つの階級の区別が顕著となり、労働問題が発生した。
・生産の高まりから市場や原料供給地を海外へ求めるようになり、植民地の拡大を促した。
富める者と貧しきもの(小学館・大百科辞典)
産業革命による資本主義の発展は中・上流階級と貧しい労働者階級を生み出しました
上記を超簡単にまとめると、
絶対王政の時代、国王によって苦しめられてきた市民、農民が決起して市民革命を起こし、見事に勝利し自由を得た。
やがて富を蓄積していた大商人が資本家となり、産業革命の機械化によって工場による大量生産体制を確立し、市場は資本家と労働者の階級に区分される資本主義社会へと移行し、市場は一気に拡大していった。
ここで資本主義の成立へのポイントとして、『産業革命による機械化、大量生産』が挙げられますが、それだけで成立するものなのでしょうか? 🙄
今回はそこに焦点をあてて、少し深く突っ込んでみたいと思います。
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