2010-03-06
『国家と市場の力関係の逆転』7 近代市場:西欧発、市場が国家を超え世界を覆い尽くしていく
ドバイのバブル崩壊やアイスランドの破綻、ギリシャのソブリンリスクなど、国家はグローバル化された市場を通じて、簡単に破綻してしまう状況が現れている。それは今にはじまったことではなく、1990年代のアジア通貨危機や日本のバブルを崩壊させたBIS規制、さらに古くは幕府を崩壊させた幕末の通貨戦争など、市場を通じた国家への揺さぶりは数多い。
市場による国家への操作。それは貨幣経済化→市場化が広がりネットワーク化されることで、国家の規制を離脱したところで独自の金融システムを形成することにより可能になった。
今回は、その始まりと経過について調べてみました。