日本史から探る脱市場の経済原理(7)〜【中世】市場の萌芽と貿易→蓄財による武士の台頭
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古代〜近世までの日本の経済システム(生産・流通・財政・金融etc)を追求する中から、新しい経済原理のヒントを見つけ出す「日本史から探る脱市場の経済原理」シリーズ。
プロローグ〜
(1)〜奈良時代に至る背景(支配者の変遷)と諸外国との関係〜
(2)在地首長制をひきずった古代律令制度〜
(3)徴税制度から民間流通へ、市場・商人の誕生
(4)日本で貨幣が浸透しなかったのは
(5)奈良時代の庶民の暮らしとは
(6)民衆発の社会事業を興した僧侶:行基
ここまでは「古代」に焦点を当ててきました。
そこでは、律令制の導入→中央集権化を強めるほどに、徴税が機能しなくなり、中央の思惑に反して貨幣が浸透していかなかった状況が明らかになりました。
それは当時、各地で有力豪族を統合者とした共同体が根強く残っていたためで、最終的に中央の貴族達は、それを維持する形での統合に収束していきました。そのような状況の中から、徴税制度を基盤とした流通網や商人なども登場しています。
今回からは、中世(主に10〜14世紀)に入っていきます。
まずは中世がどのような時代だったかをおさえましょう。
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『世界経済の現状分析』【11】欧州経済の現状②(独・仏 VS PIIGS 格差問題の分析)

前回は、EU主要国の経済動向を概観し、生産、輸出、雇用、消費などで、底堅さが際だっているドイツ、停滞基調にある他の主要国(PIIGS)の格差について調査してきました。PIIGS諸国は財政危機が深刻なままであり、危機は続いているのが現状です。
さて、ユーロ圏域内で景気に二極化の兆しがでてきている背景には何があるのでしょうか。また、ユーロ危機はまだ去ったとは言えないのではないでしょうか。この点をさらに追及するため、今回は、前回記事を引き継ぎ、
●EU内格差が開いたのは何故か?。
●財政危機が深刻なままなのはなぜか?
について分析してみます。
『世界経済の現状分析』シリーズ過去記事は以下をご覧ください。
【1】プロローグ
【2】米国経済の現状(ファンダメンタルズ)
【3】米大統領選の分析その1(両候補の政策の違い)
【4】米大統領選の分析その2(両候補の支持層の違い)
【5】米大統領選の分析その3(米大統領選の行方?)
【6】中国経済の基礎知識
【7】中国経済の現状(ファンダメンタルズ)
【8】中国、新体制・習近平でどうなる?
【9】中国経済のまとめ
【10】欧州経済の現状①(ファンダメンタルズ)
その前に、応援宜しくお願いします。
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【幕末維新の代理人】 <エントリーNO5>明治維新とはなんだったのか?〜「攘夷を旗印に暴れた下級武士」と「倒幕に突き進んだ西国雄藩の本音」
江戸時代を俯瞰すると、戦争のない泰平時代の下で、階級毎にさまざまな下半身を膨らませていた時代。
大勢的には、幕府の統合力衰退、商人階級の台頭、武士の存在基盤失墜と思想への傾倒、時代。
思想は江戸初期に、儒教、朱子学の追求であったものが、やがてその否定に転換し、最終的には尊皇攘夷に代表される改革機運へと進む。中にはユートピア思想なども出てくるが、おそらくこれは、有閑層の妄想に過ぎない。

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明治維新は篤姫から始まった?
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新政権で2013年の日本どうなる?〜外交政策〜
新春企画「新政権で2013年の日本どうなる?」シリーズをお届けします!

安倍新政権になった背景と選挙後の動向を踏まえ、今回は、憲法改正・国防軍、TPP、対米中政策などの外交・安全保障政策に焦点を当てて、2013年の日本を展望します。
応援よろしくお願いします↓
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新政権で2013年の日本どうなる?〜原発問題〜
新政権で2013年の日本どうなる?
本日は原発について考えていきたいと思います。
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3・11は世界を変えました。ところが先の総選挙で第一党となった自民党の第二次安倍政権、発足早々何の議論もないままに、原発の早期再稼働はおろか、新増設にも含みを持たせています。今後、原発はどうなって行くのでしょうか?安部政権に於いて原発の行方を占っていきたいと思います。
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謹賀新年:新政権で2013年の日本どうなる?
明けましておめでとうございます。
本年も『金貸しは、国家を相手に金を貸す』をどうぞよろしくお願いします。

さて、マヤ暦による地球滅亡の年?と騒がれた2012年も世界は崩壊すること無く終わり、いよいよ金貸しによる騙しと脅しの化けの皮が剥がれ始めました。
日本では、不正の疑いが濃厚な年末総選挙で安倍自民が政権に返り咲き。2013年は、この3年間の民主党政権とは全く違った展開で日本は動いていくことになるでしょう。
果たして安倍自民下でこの国はどうなるのか?
年の初めに当って、これから数回のエントリーでは、新政権の顔ぶれや政策、闇の支配勢力との関係を読み解きながら今年の日本の行方を占ってみたいと思います。
本年もクリックの方もどうそよろしくお願いします。
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今年を振り返る
2012年も今日で終わりです。
ご愛読いただいていたみなさん、ありがとうございます。そして、来年も当ブログをよろしくお願いします。

さて、今年も本当にたくさんのことがありました。
「金貸しは、国家を相手に金を貸す」ブログでは正月企画として年明けから「新政権で2013年の日本どうなる?」を予定しています。
今年最後の今日は、その準備として、今年2012年を振り返ってみたいと思います。
大恐慌の足音・企業は生き残れるか? 第3回 〜ソニー〜
10月19日(ブルームバーグ):ソニー は約2000人の早期退職を募集し、岐阜県の工場を閉鎖する。1万人削減を柱とする今期(2013年3月期)のリストラ計画の一環。
19日の発表資料によると早期退職と工場閉鎖に伴うコストは、4月発表の計画に盛り込んだ750億円の構造改革費に含まれている。一連のリストラで、来期には年間約300億円の固定費削減を見込む。
早期退職の半分は本社を含む間接人員が対象。異動も合わせると本社人員は、今期中に2割減る見込みだとしている。
(Bloomberg ソニー:早期退職2000人、岐阜県の工場閉鎖−1万人削減の一環で
)
企業は大不況を生き残れるかを検証する今回のシリーズ、パナソニックとシャープ(その1、その2)を見てきました。第三回目の今回は同じ大手家電メーカーでも、金融や医療器具にも手を広げているソニーについてみていきたいと思います。
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「お金」はどこから生まれたのか?:第1回プロローグ

マネー(お金)は日常生活に不可欠なものであり、われわれはマネーを毎日当たり前のものとして使っている。しかし、この当たり前のものの中に、驚くべき秘密が隠されている。
マネーとは何か?
今の世の中、たいていの人は、マネーを稼ぐために忙しく生きている。マネーが社会全体を貫く尺度・価値観になっている。それでも、実は、マネーの本質を理解している人は、極めて稀である。
(『マネー(お金) 〜地球を滅ぼす、人類最後の宗教①』より)
お金がなぜ普遍的に使われるようになったのでしょう?
それに対して、ほとんどの人は
便 利 だ か ら
と答えるでしょう。
確かに、何とでも交換できるので便利です。
お金があれば何でもできます。
しかし、逆に言えば、お金がなければ何もできません。いつしか「何をするにもお金がかかる社会」になってしまい、働くことの目的が「人の役に立つこと」から「お金を稼ぐこと」にスリ替わり、誰もがお金を稼ぐために必死になって働くようになりました。
そして、不景気になり職を失ったとたん、路頭に迷うことになります。
現在アメリカで起きている次の話を読むと、いったいどこが便利なのか、お金は人類を幸せにしたのか、甚だ疑問に感じます。
続きの前に
ありがとうございます 
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日本史から探る、脱市場の経済原理(6)〜民衆発の社会事業を興した僧侶:行基〜
これまで見てきたように、古代日本(7〜9世紀)の経済システムの原型は唐の律令制度ですが、唐と全く同じにはならず、日本固有の展開を見せます。
プロローグ
(1)奈良時代に至る背景(支配者の変遷)と諸外国との関係
(2)在地首長制をひきずった古代律令制度
(3)徴税制度から民間流通へ、市場・商人の誕生
(4)日本で貨幣が浸透しなかったのは
(5)奈良時代の庶民の暮らしとは
今回は、当時の日本の思想・宗教と経済の関係をみていきます。

古墳時代〜奈良時代にかけて、日本には大陸から仏教が伝来し、古事記や日本書紀が編纂され、日本の宗教の原型がつくられました。そして、祭政一致の律令制のもとでは、遷都や寺社仏閣建設などの祭祀事業が国民経済の大きなウェイトを占めていました。
中でも、奈良の大仏の建立と、このプロジェクトに尽力した行基の働きは、当時の日本における、宗教と経済、官と民の関係を考える上で注目に値します。
いつも応援ありがとうございます。

