2010-12-29

止まらない円高=世界通貨戦争どうなる?〜coffee break〜

こんにちは☆
前回まで為替の基礎を勉強してきましたがいかがでしたか〜?
ニュースで数字だけみていたときより、ちょっと身近に感じてきましたね
そこで今回はちょっと休憩
週刊東洋経済(2010.12.11発行)の中に「通貨戦争」について興味深い記事がありましたのでご紹介いたします
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同志社大学大学院教授 浜矩子先生のインタビュー記事
〜「1ドル=50円」掲げて世界各国は協調せよ〜
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このコラムでは、「通貨戦争」の落着点について語られています。
1.保護貿易のもっとも過激な姿である通貨戦争
浜さんは、今の世界的な経済低迷の中で各国が、近隣窮乏化策へと走る可能性を以前から指摘されていたようです。
近隣窮乏化策とは、自国の経済が低迷しているとき、自国にとって有利になるよう行われる政策です。
外需を拡大し、輸出しやすくするために自国通貨を安くしたり、輸入品に対しては、高い関税をかけ国内製品が売れるようにしたり・・・と保護貿易をすすめ、近隣国からお金を吸いとることで経済回復をしようとします。

為替競争は厳しい状況で万事尽きた国々が必ず迎える局面です。内需拡大をやっても十分ではない。そこで、外需の取り込みを考えたとき、安売りでいこう、となります。
一方で、安い輸入品の増加も都合が悪い。保護貿易主義の最も過激な姿である通貨戦争に至るのは過去から繰り返されたパターンです。

「通貨戦争」は過去から繰り返しおこっていたんですね。
2.ドルの過大評価とは?
「歴史的にドルの過大評価が続いてきた」と浜さんはおっしゃっていますが、ドルの過大評価とはどういうことなのでしょうか?

米国経済の不均衡を是正できる水準に比べて過大、という意味です。
同国経済はデフレに近づいているのに、対外収支は赤字でしょう。これは完全に矛盾しています。
国内でモノが売れず、海外に押し出しているわけですからデフレなら本来は対外収支は黒字になるはずです。
量的緩和をやると内需が回復し、対外収支の赤字がさらに増大する。
そこでドル安にすれば、インフレになり、対外収支赤字も解消へ向かう。
その意味でも、ドルがさらに安くならなければならないことが示唆されているといえます。

つまり、経済回復ためには、ドル安にならないとどうにもならないということですね
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画像はこちらからお借りしました
3.日米中ユーロで4カ国協定を
デフレなのに対外収支が赤字のままの米国に対してその真逆の現象が中国で起きています。

米国にとってドル安は「渡りに船」でも、暴落は避けたい。バランスの取り方が非常に難しいところです。
中国側も人民元の相対的な安さで楽をしてきたので、為替調整は怖い面があるでしょうね。為替調整進行への不安は米国よりも中国のほうが強いと思います。どこで折り合いをつけるかが難しい。
そういう意味では、日米中、そしてユーロ圏で「4極通貨協定」を結ぶことを考えてもいいのではないでしょうか。

米中2国間ではお互い自国の利益を優先的に考えてしまうので確かに折り合いがつきにくそう・・・。日本やユーロ圏の国も間に入って一緒にバランスを直してあげることが必要ということですね!
いつも少し控えめな日本ですが・・・日本にかかる不利益が大きくなり過ぎないようにしてほしいですね。
4.1ドル=50円!?
浜さんは1ドル=50円で落ち着くのではないか。と衝撃的な数値をいっています。
(今が1ドル=80円前後なので、今よりさらに40%近く安くなるということですね!!)

水準自体は衝撃的かもしれませんが、50円ともなれば経済の体質や貿易構想に大きな変化をもたらすはずです。
1ドル=50円程度の価値しかないともなれば、相当程度、ドル離れが起きているでしょう。
おそらく日本の輸出入の決済もおおくがドル建てではなくなる。それが基軸通貨・ドル終焉の最終場面だと思います。
世の中はドルに振り回されずに済む。円高を避けるのではなく、ドルというくびきから開放されるためには、むしろ積極的に目指すべき水準かもしれません。

1ドル=50円というのは、「もはやドルは基軸通貨とはなりえない」ということ。
そして、この「基軸通貨ドルの終焉」によって「通貨戦争」も終焉となると予測されています。
果たして私たちの追求も同じ結果になるのでしょうか?
引き続き勉強していきたいと思います♪
さて、次回からは現在の円高と為替の状況の追求にはいります〜
まずは対ドル円相場の推移(ブレトンウッズ以降)を調べていきます。
今後もお楽しみに〜

List    投稿者 akika | 2010-12-29 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨4 Comments » 

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コメント4件

 norio | 2011.11.14 20:29

⇒武器商人に“恩を請けた(=貸しを作った)”家康。泰平の世となり武器が不要となった暁に、商人には恩恵として旨みのある仕事を与えたんですね。
ということは、その時代武器商人が扱った商品というのは鉄砲ということで、刀で勝負を決していた時代(大将の一騎打ちなど)が終わったことにも原因があったいうことにもなりますね。
しかし、すぐに鉄砲の時代も終わって、商人の時代になることも、日本人の本源性(基本的に平和)が原因にあるかもしれませんね。

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