市場社会の限界、経済学の欺瞞。2010年を振り返って
年末のなんでやサロンで、『市場社会は行き詰っている。市場原理をもとにした経済学では答えがでない。それを乗り越える認識が必要だ』とアッサリ言い切る22歳の女子学生に出会いました。
そこで、2010年の金貸しブログで、「市場社会の限界、市場原理主義の経済学の欺瞞性」に、どこまで迫れているか、振り返ってみます。
因みに、共同通信社の2010年十大ニュース・経済関係です。
国内ニュース
【10位】15年ぶりの円高水準。政府は市場介入
国際ニュース
【4位】中国の国内総生産(GDP)、日本を抜き世界2位の経済大国に
【5位】欧州の財政危機。ギリシャからアイルランドに波及
【8位】通貨安競争が激化。先進国と新興国が対立
2010年10大ニュース
通貨・お金の問題がありますね。欧州の財政危機、中国(BRICS)の台頭がでてきます。
2010年の金貸しブログは、1年間を振り返ってみると、こんなテーマを追求してきました。
▼貨幣・お金の本質に迫る、金貸し達の洗脳構造
▼リーマンショックが明らかにした市場の欺瞞
▼もはや先進国が世界経済を身勝手に運営できなくなった
▼地域限定の世界通貨・ユーロの混迷
▼政権交代したが、経済・財政は官僚(財務省)に牛耳られたまま
▼市場社会の中に登場しつつある新しい構造
では、そのガイダンスの前に、応援のクリックを!
▼貨幣・お金の本質に迫る、金貸し達の洗脳構造
ゴールドの真相に迫る12 ゴールドの歴史(8)まとめ
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ゴールドの真相に迫る−8 ゴールドの歴史(4)〜イングランド銀行の誕生と金本位制の成立〜
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「お金の本質に迫る!」11〜お金の出自は借金発〜
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市場社会は、なにをするのもお金(貨幣)がかかる社会ですね。
このお金、貨幣をコントロールする組織、集団が市場社会を支配しているのです。
近代市場社会を裏から秘かに支配していたゴールド(金本位制)と管理通貨(紙幣)の実態に迫っています。経済学がいう、「通貨は経済社会の血液、潤滑油であり、お金には色がついていない」といううそを暴いています。
▼リーマンショックが明らかにした市場の欺瞞
経済破局を超えて、新しい政治経済の仕組みへ 第1回「もう同じ過ちは繰り返すな!2009年に得た厳しい教訓」〜ジョセフ・スティグリッツ〜
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‘70年貧困の消滅で、市場は縮小過程に入った−その3「エコノミストと異常な社会どっちが先か?」
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シリーズ「市場は環境を守れない、社会を統合できない」7〜市場主義者たちの詭弁〜
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リーマンショックは、世界経済を50年間支配してきた「新古典派経済学」「グローバリズム」の欺瞞性を明らかにしてくれました。
日本では、自由主義経済の旗振り役であった中谷巌氏が、『資本主義はなぜ自壊したのか』を出版し、懺悔しました。
▼もはや先進国が世界経済を身勝手に運営できなくなった
BRICs徹底分析〜最終回、4カ国の今後はどうなる
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連載!『中国は誰が動かしているのか?』4 欧米の闇勢力による対中国シナリオは?
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世界経済破局への長い序章? 9.反米闘士の指導者に率いられるラ米諸国
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日本の経済メディアでは、その大半のニュースを、米国(ワシントンとニューヨーク)発、英国(ロンドン)発で流します。
しかし、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)や中南米、中東、アフリカの諸国が力をつけ、先進国の身勝手が通用しなくなっています。
日本のメディアが報じない、これらの諸国の実情に迫っています。
▼地域限定の世界通貨・ユーロの混迷
ユーロ発国家財政危機の行方』7.世界を牛耳る、支配勢力・闇勢力の暗闘はどうなっているのか?
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『ユーロ発国家財政危機の行方』1.ギリシャ問題・PIIGS問題とは?
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経済破局を超えて、新しい政治経済の仕組みへ 第2回欧州の国家・金融危機、背後にある構造(金貸しと国家の攻防)
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世界経済秩序の崩壊に対して、特に、基軸通貨ドルの崩壊を防ぐために、世界通貨という提案がされています。
国家を超える世界通貨、地域限定の世界通貨ユーロが、混迷しだしています。
欧州通貨ユーロは、国家を超える通貨の実験であり、2011年も目が離せません。
▼政権交代したが、経済・財政は官僚(財務省)に牛耳られたまま
日本の税システムを考える−13 エピローグ〜充足発の税システムへ〜
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民主党新政権の平成22年度予算を解剖する−次世代の育成に繋がっているか
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民主党新政権の平成22年度予算を解剖する—地方をとりあえず支えたが!
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2009年秋に、民主党政権が誕生し、世の中が変わるかも知れないと期待した人は多くいました。
しかし、国家官僚、特権階級の抵抗とマスコミの攻撃で、いまや、旧態依然の政治に後戻りしてしまいました。
2011年度の予算は、新しい可能性として分析する価値もなさそうです。しかし、その病理的実態をやはり扱っていく必要がありますね。
▼市場社会の中に登場しつつある新しい構造
シリーズ「活力再生需要を事業化する」6 金融、ITビジネスはもはや古い?!新しいビジネス“社会的企業”
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国家と市場の成立→崩壊構造に迫る(9)国家・市場に代わる社会の統合機構はいかにして創られるのか
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シリーズ「市場は環境を守れない、社会を統合できない」11Final〜市場と国家を超えて〜
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GDP信仰からの脱却14〜共認原理社会の実現度を指標化する:社会編
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市場社会、市場原理の中から答えが出てこない。
人々は、市場を超えて、新しい可能性を探索し、行動しだしています。市場社会の中に登場しだした『社会的企業』などをシリーズで紹介しています。また、市場社会の象徴指標である『GDP』に代わる、新たな社会指標を考察しています。
年始は、大手マスコミ<テレビや経済紙・誌>を脇に追いやって、上記の優れた記事、考察を、是非、読んでみて下さい。
また、コメント、感想は大歓迎です。
では、みなさま、よいお年を!
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コメント3件
路上で発信:なんで屋 | 2011.12.26 19:54
【2011年の世界情勢を読み解く!】週刊NewStream(社会)Vol.2011年末特別号
みなさん、こんばんは☆身近な場を充足に変える『週刊NewStream』をお届けします。今回のテーマは「2011年の世界情勢を読み解く!」です。(クリックで…
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匿名 | 2011.11.29 15:38
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