2022-09-10

日本が選ぶのは地獄①か地獄②か

長く続く日本のインフレ、回復しない円安。

日本のこの状況に対して日銀はどう考えているのでしょうか。

どの様な対策を取ろうとしているのでしょうか。

 

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http://electronic-journal.seesaa.net/article/489008712.html)より引用

 

「日本橋のプーチン」──最近投資家の間で流行りつつある言葉です。誰のことかというと、日銀の黒田東彦総裁のことです。投資家たちの多くは、「黒田は円安を放置し、円売りを招いており、世界の非常識といわれている」と考えているので、この名前が付けられたそうです。これに関して、6月18日発売の「日刊ゲンダイ」は次のように報道しています。

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15~16日には先進国の中央銀行が相次いで金融引き締め方針を打ち出した。米連邦準備制度理事会(FRB)は通常の3倍にあたる「0・75%」の大幅利上げを決定。英・イングランド銀行も5会合連続の利上げを決め、スイスの中央銀行は市場の予想に反して「きさか」の利上げに踏み切った。

主要中銀以外でも5月以降は、豪州、インド、ブラジル、サウジアラビア、チェコ、ポーランド、アルゼンチン、メキシコ、南アフリカ、韓国、ハンガリーなどの中銀が利上げを決定した。欧州中央銀も7月1日に量的緩和を終了し、21日の次回会合で、0・25%の利上げに踏み切る方針を表明済み。気がつけば日銀だけが国際レベルの利上げの潮流から完全に取り残されている。──6月18日発売の「日刊ゲンダイ」より

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なぜ、黒田総裁は金融緩和政策を続けているのでしょうか。

これについて、経済学者で、イエール大学アシスタント・プロフェッサーの成田悠輔氏は、19日のテレビで面白いことをいっていました。日本の場合、政策的に無策ではなく、どっちに転んでもいいことはあまりなく、「地獄①」と「地獄②」しかないというのです。

「地獄①」は、このまま金融緩和政策を続けると、円安はさらに加速し、物価は高騰し、生活が苦しくなる地獄です。

「地獄②」は、日銀が利上げに踏み切ると、企業に資金がさらに回らなくなり、景気が深刻化します。まして日本は、デフレ下にあるので、利上げのような緊縮政策をとると、さらに景気は悪化し、デフレがさらに深化する恐れがあります。そうであるならは、他国に比べれば日本の物価はまだ安いので、「地獄①」を選択したと思われるというのです。

「地獄①」をとった以上、政府はそれに対応する経済政策を実施する必要があります。すなわち、円安による物価上昇に対する対策です。岸田内閣は、これに対する対策をまだ実施していないからです。

最も政府として行うべきは、全野党が求めている消費税の減税です。政府は無視していますが、無策では済まないと思います。フランスでは、マクロン大統領は楽勝と思われていた大統領選で極右国民連合のルペン氏に大苦戦しています。その背景にあったのはインフレです。物価上昇率は、1月2・9%、2月3・6%3月4・5%、4月4・8%に上昇していたのです。これに対しルペン候補は、ガソリン税の大幅引き下げと、日本の消費税に当たる付加価値税を生活必需品で0%にするなどを訴えて、マクロン陣営を揺さぶったのです。──[新しい資本主義/111]

=引用終わり=

 

 

なぜ日銀は金融緩和を続けるのでしょうか。そもそも未来に何を描きたいのか。

また、これからの日本と世界の経済力の差がどうなっていくのか。それに対して日銀はどういった政策をとっていくのか、追求を深めていきます。

List    投稿者 y-kana | 2022-09-10 | Posted in 06.現物市場の舞台裏1 Comment » 

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コメント1件

 山田 | 2022.09.12 11:04

あとコロナの規制を全廃して、外国人の買い物客と海外のハゲタカファンドを大量に入れるという手がありますよ!木原ちゃんが、きのうコロナの規制緩和が不十分だって言ってたでしょ!不安な日本国民は文句言わずにワクチン打てと!ワクチン打ってしんでも俺は知らんと!

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