2007-10-14

今や石油価格はカジノ化している

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石油のスポット価格が先日ついに史上初めて80ドル/バレルを突破しました。
しかしかつての70年代のオイルショック時の価格高騰とは様変わりしているようです。
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70年、80年の第次、2次のオイルショックでは、価格高騰の原因は以下の3つであるといわれました。
1 石油メジャー・別名「セブンシスターズ」(エクソン、モービル等7つの国際石油企業)による石油業界  支配
2 OPEC(石油輸出機構)による禁輸・生産制限
3 埋蔵量は限定されているという枯渇説
①しかし今や石油メジャーの「7人姉妹」は「4人(5人?)姉妹」となってしまい、全盛期に70%あった原油生産シェアーは10%に凋落した
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②そのメジャーに対抗する産油国側のカルテル組織であるOPECは、今や市場の支配力を完全に失い、原油価格の乱高下に一喜一憂する存在と成り下がった。
1970〜80年代の第一次、二次オイルショックやイラン革命で中東原油の供給中断予測から超過需要が発生し、原油価格は3〜4倍に高騰した。
結果、原油価格の高騰は世界的な景気停滞や省・代替エネルギーの導入を招き、石油需要が停滞しし、価格が低下しました。OPECの対策は殆ど効果を挙げず、86年にはサウジは生産調整役を放棄し、原油価格は市場価格にリンクするネットバック方式に移行、更にNYマーカンタイル取引所(NYMEX)等の石油先物市場の成長により原油価格は市場で決定されるようになったわけです。
③1972年のローマクラブの石油枯渇15年説以来、枯渇問題については諸説紛々ですが、はっきりしているのは、枯渇年数は年々更新され、40年後の現在でも後50年は持つという状況です。
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④下表にあるように現在の未曾有の石油価格高騰下でも、需給関係から行けば決して需要が大幅に上回っているわけではない。
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⑤現在世界の原油価格はWTI先物価格が指標となっている。「WTIはNYMEXの主要な取引品で、その価格は世界の原油価格の中で最も有力な指標である。実際のWTIの一日あたり産出量は100万バレルに満たないのに対し、WTI先物の一日あたり取引量は100倍の1億バレルを超え、価格の大きな変動(中でも値上がり)は世界経済に直接大きな影響を及ぼす。」(ウィキペディアより)
※実際の産油量に対して、100倍の資金が流れ込むので、ちょっとした思惑や政治的発言で、WTI石油価格が乱高下するのは必然という構造となっている。
石油価格は今やカジノ=賭場でその価格が決まる。
※現状は中国インド、東南アジアの中期的な経済発展予測を先取りしての石油高騰が続いている。
しかし、1970〜80年代の価格高騰の反動で、長期に渡って価格が低迷した様に、現在の異常な高価格が続く保証はどこにもない。
既に日本でもメーカーからの生活資材の値上がりの動きが出ているが、願わくばこの異常な高騰が、更なる省エネや脱石油を加速する契機になればと思う。

List    投稿者 ryujin | 2007-10-14 | Posted in 06.現物市場の舞台裏1 Comment » 

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コメント1件

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