地方財政がヤバイ…その全国的状況
(夕張市のテーマパーク)
「夕張市の財政再建団体入り」がニュースになってだいぶたちますが、マスコミ紙上では、夕張市だけではないという報道が盛んにされています。
自治体の財政はどんな状況なのか、改めてデータを見てみます。
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(国と地方の財政状況)
地方自治体の債務残高は平成バブル崩壊後ずっと右肩上がり。
近年、その伸びはやや鈍ってきているものの、増加基調が継続しています。
2006年4月から地方債の発行は許可制から協議制になり、実質公債費比率に応じて起債制限の区分が設定されています。
各区分ごとの市区の数は以下の通り。
・18%未満 …622<事前協議の上、自由起債>
・18〜25% …147<総務相、都道府県による許可制>
・25〜35% … 7<一般事業などで起債制限>
・35%以上 … 1<上記に加え、一般公共事業、教育、福祉などでも起債制限>
起債の許可が必要な18%以上の市区は全体の2割程度という数字で、一見するとまだ差し迫っていないようにもみえますが、公債費比率の分布状況をみるとかなりヤバイ状況が見えてきます。
(全国市区の公債費比率の分布状況)
なんと、18%直前にピークがあり、概ね15%以上の市区が過半数を占めている!
地方債の発行を許可制から協議制に移行した、ということは地方分権の流れのようにも見えるが、国の支援責任放棄とも見えます。<国は救ってはくれない。>
論客として知られる鳥取県の片山知事は、つまるところ貸し手である金融機関の審査がきちんとなされることが最も有効な破綻防止策だと言っています。
役所や首長、議員たちにまかしていてもダメであるというのはその通りですが、
市民自身が自分たちのまちの経営に対して、当事者意識をもって関わることが必要なはずです。
by わっと
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コメント5件
非常口 | 2007.02.28 16:30
サッポログループ一覧
サッポログループでは、サッポロビールを始めとする「酒類事業」、清涼飲料などの「飲料事業」、ビアホールなどの「外食事業」、などを手がけており、その中に「不動産事業」もあり、恵比寿ガーデンプレイス(都市開発事業)が有名です。
不動産のサッポログループ内での売上が、酒類を上回ってしまっているため、「サッポロビル株式会社」と皮肉られたこともあります。
ですので、サッポログループを企業として見ると、不動産のほうが魅力があり、
>「不動産のところで戦略的な買い手が関心を示してくれればよい」
という風になります。
垂心 | 2007.03.02 10:59
非常口さん、丁寧な解説ありがとうございます。
恵比寿のやつはビール工場跡地って程度にしか認識していませんでした。
かつてのビール工場の中のビアガーデンはバーベキューもできて・・・・・懐かしいんですが
外資がシェア3位のサッポロを狙ったのも頷けます。
このブログいつも楽しみにしています。
がんばってください。
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垂心 | 2007.02.27 16:27
新聞見てるとただ単に吸収して1番になりたがっている企業の競争?って位にしか見てなかったので、驚きです。
が、一つ疑問があります。
>「不動産のところで戦略的な買い手が関心を示してくれればよい」
サッポロビールの不動産って何ですか?
工場や営業所などの不動産でしょうか?