2010-10-23

「国の借金が800兆円になったのは何で?」5〜粉飾だらけの国家会計〜

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みなさん、こんにちは
「国の借金800兆円」シリーズも今日で5回目です
前回の記事『赤字国債はごまかし?』では、社会統合のプロである官僚や政治家が、目先の方針しか打ち出せないばかりか、その尻ぬぐいとして赤字国債を発行してきた事を明らかにしました。
無能なプロたちの誤魔化しだらけの国家運営のおかげで、国の借金は何と、800兆円を超えて積み上がってしまったわけですが、今回は「誤魔化しの国家運営・第2弾」ともいえる「粉飾会計」について取り上げます。(特に、国の一般会計とは切り離された特別会計に焦点をあてます)
特別会計では、一般会計の2.5倍(H16年度)もの多くの国家事業が行われていますが、その内実(具体的成果と社会的評価)は未だ明らかにされていない、というのが実態でしょう。まずは、そのの内容に斬り込んでいきます!
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まず、特別会計の実態をえぐった「るいネット」の秀作記事を紹介します。
官僚や政治家等、特権を持つ層の暴挙に怒りを抑えられなくなるような内容ですが、その事実は国民として、みなが知っておくべき内容です。
・・・ちょっと長いですが、最後まで読んでみて下さいね。
  
   国家のあらゆる部門で粉飾会計

財務省(旧大蔵省)のサイトに、「財政法第46条に基づく国民への財政報告」という頁がある。この頁に、特別会計の全体(歳入/歳出総額、相互の出入を除いた純計)を記した報告が載っているのは、なんと平成16年度財政報告からである。
16年度の予算規模は、一般会計82兆円、特別会計の歳出総額387兆円(一般会計との出し入れ、特別会計相互の出し入れを除いた純計歳出で207兆円)である。
つまり、一般会計の他に、その2.5倍の国家事業(事業会計)が行われているが、その全容を、今まで明らかにしてこなかったという事である。(参照:財務省サイト)

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特別会計は、一般会計と違い、財務省の予算査定が及ばない各省庁の聖域となっている。そして当の財務省は、「財政融資資金特別会計」(16年度62兆円規模)、「国債整理基金特別会計」(同183兆円規模)、「外国為替資金特別会計」(同資金規模1.8兆円)をもっている。前2つは、財源のやりくりをしている巨大な特別会計である。
>例えば特別会計のうち最大のものは、<国債整理基金>の192兆円(歳出)で、特会間の繰り入れの多くはここに集まっている。この192兆円は、国債の償還に当てられている。償還と言ってもその殆どを借り替えているので、歳入の方には約100兆円の「公債金」が計上されている。他の特別会計からは、<交付税及び譲与税配付金>からの約50兆円など計86兆円がこの<国債整理基金>に繰り入れられているのだが、<交付税〜>の歳入の部には、今度は「借入金」50兆円が計上されている。
>バブル崩壊直後の90年代には、このような会計間の遣り繰りの中で「隠れ借金」づくりが行なわれたらしい。つまり、その時点で比較的余裕のある会計から金を繰り入れたり、本来行なうべき一般会計からの繰り入れを停止する事で、見かけ上新規の借金額を減らし、その実、将来使われるべきストックを食いつぶしているという方法だ。
>特別会計というものは、今や国の借金発生源の本尊であり、さらには、そこでの金の動きを見えにくくさせる暗幕=借金のマネーロンダリング装置の役目を果たしてしまっているのではないだろうか。(るいネット「特別会計は借金のマネーロンダリング装置か」より
正に、マネーロンダリング・粉飾会計そのものだと思います。
そして、粉飾決算が、余りにも巨大であるため、誰も、「粉飾決算だ!」とは、言えなくなってしまっている。経済学者や財政学者という「専門家」になればなるほど、「粉飾決算」と財務官僚(その過去の規律崩壊)を批判できないのである。
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では、このような粉飾決算(財政規律の崩壊)が、何年位続いて来たのか。

国家の財政規律は、1975年の一般会計赤字国債(特例国債)の発行によって、基本的に崩れた。
赤字国債(特例国債)の発行は、第1次オイルショック後の不況、歳入不足を補い、社会保障費等の財源確保の為に、三木内閣により組まれた。この三木内閣では、副総理として、大蔵省に絶大な影響力があった福田赳夫(小泉氏の師匠)が、この特例国債にゴーのサインを出している。

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この特例国債の削減の機会が、数回あった。
最初は、第二次オイルショックを乗り越えた昭和57年段階である、事実、「ゼロシーリング、マイナスシーリング」が設定され、58年9月には、財政非常事態宣言が出されている。
次が、昭和62年から始まった「バブル景気」による歳入の増加時代である。
平成2年には「特例国債依存体質からの脱却」が財政政策としてうたわれている。
最後が、平成9年の「財政構造改革の推進に関する特別措置法」であるが、その翌年には、同法を停止している。(参照:「戦後の国債管理政策の推移」財務省)
結局、統合階級のトップである大蔵省(主計局・理財局)の官僚が、30年間に及ぶ粉飾決算・マネーロンダリングを、巨大な「資金やりくり特別会計」で行ってきた。 そのやり口をみていた他の省庁も、各々の特別会計でもって、やりたい放題して来たのである。
国の財政は、一見、まわっている様に説明され、その眼鏡で見ることに慣れてしまっているが、本当は、30年間に渡って、暴走しており、その勢いが増しているのではないかと思う。

🙄 いかがでしたか? 
   
経済の専門用語もたくさん登場して少しわかりにくかったかもしれませんので、
ポイントとなる数点を抽出してみます。
   
まず上段の内容では
一般会計の約2.5倍もの予算規模の、特別会計というものが存在している。
②その巨大予算である特別会計は、つい5年前まで情報公開されてこなかった
③その特別会計は、予算査定がされない「聖域」「隠れ借金」の温床。
⑤さらにその会計の難解さから、借金のマネーロンダリング装置とさえ成っている。
あまりの巨大な粉飾に、誰も切開出来なくなった経緯がある。
(その後政権交代して民主党政権に変わり「事業仕分け」が行われたものの、ほとんど核心部は切開出来ず、単なるパフォーマンス(成果不良)に終わった。現在、第3弾・事業仕分けが行われているようだが、期待出来るのか疑問)
   
下段の内容では
1975年の特例国債の発行以来タガがはずれ、赤字国債が垂れ流され続けた。
②その後3回ほど、この流れを逆行させる機会があったが、いずれも流産した。
③大蔵官僚をはじめとする統合階級は、自らの無策を顧みる事無く、30年以上やりたい放題(暴走
   
🙄 あらためていかがですか?
これまでの国家運営の杜撰さ、隠蔽、誤魔化しだらけ。といった状況に対し、憤りは抑えられないと想われます。それに加えて最近は、社会統合のプロたちの失政のツケとして積み上がった国の借金を、消費税率を引き上げて国民に払わせようとする傲慢な動きがおおっぴらに出てきました。
   ・・・その厚顔無恥さにまた絶句 👿
 
こんな惨憺たる状況に対し、私たちが出来る事はなんなのでしょうか?
 
もはや、彼らにまっとうな国家運営を期待など出来ませんよね。
そう、我々自身の手で、国家運営をしていく手立てを、本気で考えるしかないのではないでしょうか?
 
まず第一歩目は、国民の多くが「当事者」となって、紹介した粉飾会計をはじめとした社会不全に踏み込む事です。
そしてその為には、より多くの人の手で「事実」をあぶり出し、共認していく場が必要です。(このブログはまさに、その共認形成の場ですから継続参加して下さいね
    
そしてその場で全く新しい政策立案や、全く新しい経済システムの構築も追求する必要がありますね (このブログでは既に取りかかっています
   
   
みなさんもまずは、今回知った内容などを周りに発信してもらい、多くの人を巻き込んでいきましょう! 自分たちの手で、この社会を再構築していきませんか!
  
さて次回は、現在の社会不全、経済のマヒ状況を突破できる妙案を提示します! 
お楽しみに

List    投稿者 saken | 2010-10-23 | Posted in 03.国の借金どうなる?3 Comments » 

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コメント3件

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