2007-03-19

MBO成功と失敗の要因

lifegame-1.jpg
1998年ごろから我が国においてMBO(マネジメント・バイアウト)の事例が日本で急増しています。
MBOとは、買収される企業の経営者が出資する企業買収で、経営者買収とも呼ばれます。MBOでは経営者がエクイティホルダーとなり、場合によっては従業員も株式を保有することがある(EBO=エンプロイー・バイアウト)ため、事業内容や経営者・従業員が買収前から継続しやすいという特徴があります。そのために友好的なM&Aとも言われており、日本の企業風土にも比較的順応しやすいと考えられているらしい。
日本では、未だMBOの歴史は、浅い。
成功するのか失敗に終わるのか?
その先々に対する可能性は?
そのメリットやデメリットの判断の前に、欧米企業の事例報告が挙げられていますので紹介したいと思います。
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MBO成功事例・失敗事例を踏まえた
MBOのファイナンス・スキームのあり方に関する調査研究
——第1編 欧米におけるMBO成功事例・失敗事例——
産業基盤整備基金より
http://www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/chushou/b_keiei/keieisaimu/doc/finance_1.doc
本レポートは、欧米における過去のMBOの成功事例と失敗事例を収集し、それらの分析を基に成功・失敗事例の形態と要因の類型化を試みる。
〜中略〜
6.成功・失敗事例の要因の類型化
(1)成功要因の種類
本報告書で挙げられた成功事例の要因は以下のとおりであった。
① 外部的要因
・事業環境の変化
・エグジット市場の充実
② 内部的要因
・経営の独立性
・事業環境の変化への適応力
・無理のない事業計画
・計算された事業拡大
・事業構造改革
・経営陣のイニシアチブ
・経営陣・従業員のインセンティブ
・エグジット戦略の立案・実行
(2)失敗要因の種類
本報告書で挙げられた失敗事例の要因は以下のとおりであった。
① 外部的要因
・事業環境の変化
② 内部的要因
・事業環境の変化への不適応
・金利支払いの負担
・買収金額の高騰
・デューデリジェンス
・無理のある事業拡大
成功要因、失敗要因の分岐点を概念的にまとめると図1-1のようになる。
finance_1.jpg
事業の明暗を分けるのが、事業環境の変化への適応力経営陣・従業員のインセンティブと言えます。
対抗する為の資金力もさることながら、
事業環境の外圧変化に如何に適応するか?

経営陣・従業員の活力を如何に上げるか?
なのでしょう。
企業買収と言う目先の圧力とは、実は企業経営の足元から見直す時期なのかも知れません。
by nakahide

List    投稿者 nakamura | 2007-03-19 | Posted in 04.狙われる国の資産3 Comments » 

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コメント3件

 日本の歴史@これがキーワード | 2007.06.13 0:18

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