世界を操るグローバリズム-16~東西冷戦は米ソによる自作自演~
今回は表題のとおり、東西冷戦は米ソの自作自演であったという内容です。
前回も紹介したように、アメリカは、ヒクソス→ハザール→アシュケナージから繋がるヴェルフ、ヘッセン一族が牛耳るイギリス王室が(株式会社)ワシントンD.C.を介して支配されている国です。ソ連もロシア革命によるロマノフ王朝打倒以来、彼らの支配下にありました。(現在は、プーチンが彼らから支配権を取り戻しています。)
そういう構造にあるので、米ソが結託して東西冷戦を演出し、支配下の民間企業も巻き込んで軍産複合体として、武器供与を通じて利益を得る体制を築いてきたことも、何ら不思議ではないことは理解できます。
彼らは国際主義者としてグローバル化を推し進めていますが、その一手法が共産主義国と民主主義国の対立構造で、その主役の一つがソ連、中国です。
そして彼らがアジアに牙を向くときにも、その二項対立の手法を用いています。蒋介石擁護のふりをして毛沢東政権を目指し朝鮮戦争を仕掛けました。
そしてそれに日本も巻き込まれ、太平洋戦争に突入していきます。
その詳細を動きが読みやすくまとまっています。是非一読いただければ幸いです。
からの紹介です。
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第5章 東西冷戦は米ソによる自作自演
■東西冷戦は米ソがつくり出した八百長
第二次世界大戦が終わると、東側と西側に分かれて冷戦が始まりました。世の中の人は、自由主義の西側と共産主義の東側の対立が冷戦構造だと考えています。しかし、それは間違った認識です。
繰り返し述べているように、アメリカやイギリスを動かしていた国際金融資本家と、共産主義国家ソ連の指導者はユダヤ思想を持った同根の人たちです。彼らは国際主義者であり、国家という存在がないほうがいいと考えています。
第二次世界大戦が終わったあと、国際連合が設立され、国際主義者の望む方向に近づいてきました。
しかし、彼らは、お膝元のアメリカをまだ完全に掌握できてはいませんでした。アメリカ国民の中にはキリスト教倫理が根付いており、国家意識も残っていてアメリカ国民は健全な状態だったからです。大統領の周囲は国際主義者が抑えていましたが、アメリカ国民が健全な状態だったため、国内をさらに疲弊させる必要がありました。普通の人には理解できない発想ですが、国民が健全だと支配者を操る側困るのです。
アメリカを完全に乗っ取るには、大きな構想が必要でした。アメリカを乗っ取る目的で作り出されたのが冷戦構造です。
ソ連一国ではアメリカと対峙させるのに心許ないので、ソ連と中国という二つの大きな共産主義国家をつくり、アメリカという自由主義圏と敵対させる構図にして、アメリカ国民の恐怖感を煽ろうとしたのです。
彼らの思惑通り、ソ連を敵国と見なしたアメリカ国民の世論に支えられて、アメリカはソ連と戦うための軍備拡張を推し進めていきました。
軍拡によって利益を得るのは軍産複合体のグループです。
冷戦構造を強化するための最初の出来事が朝鮮戦争でした。朝鮮戦争は謎の多い戦争ですが、アメリカが中国とソ連の関係を緊密化させ、共産主義の驚異を煽るための戦争の一貫と考えると理解し易くなります。
アメリカのアチソン国務長官は1950年にナショナル・プレスクラブで「中国大陸から台湾への侵攻があっても、台湾防衛のためにアメリカが介入することはない。アメリカのアジア地域の防衛線には南朝鮮を含めない」と演説しました。これは韓国を防衛線の外に置くということであり、北朝鮮の韓国侵攻を促したのと同じです。つまり、アメリカが朝鮮戦争のえさを撒いたわけです。
狙い通り、北朝鮮は韓国侵攻を始めました。国連はマッカーサーを指揮官とする国連軍を編成します。
■なぜソ連は国連軍編成に反対しなかったのか
朝鮮戦争時の国連軍編成について日本の学者は誰も疑問を投げかけません。国連の安全保障理事会にはソ連が入っていますので、ソ連が反対したら国連軍は編成されなかったはずです。ところが、ソ連は北朝鮮と戦う国連軍の編成を見逃しています。
ここに疑問を持つべきです。なぜ、ソ連が反対しなかったのでしょうか。
拒否権を持つソ連はこの時の安全保障理事会を欠席していたのです。ソ連の外相を勤めたグロムイコの回顧録に寄れば、スターリンが欠席を促したようです。スターリンはアメリカ政府内の国際主義者達と手を組んでいましたので、国連軍を創設させて朝鮮での戦争に介入できる方に仕向けたのです。
マッカーサーは、こうした裏事情を全く知らされていませんでした。彼は朝鮮戦争に国連軍の司令官として赴任し、北朝鮮と中国を徹底的に叩けば、アメリカは共産主義に勝利できると考えていました。
マッカーサーは義勇軍と称する中国人民軍が入ってきたときにその侵入経路を叩くことをワシントンに進言しました。鴨緑江を亘ってくるため、鴨緑江に掛かっている橋を爆撃すれば、渡河できず袋のネズミ状態にできます。しかし不思議なことに、その案は本国から許可されなかったのです。
マッカーサー自身は、なぜ共産主義勢力を倒そうとしている自分をワシントンが妨害しようとするのか理解できませんでした。中国軍と北朝鮮軍を倒すために、蒋介石が国連軍への参加を申し込んでいるにもかかわらず、アメリカがこれを拒んだ理由が不明だとマッカーサーは感じていました。
実際には、対日戦のときからアメリカの蒋介石支援は見せかけであり、アメリカは毛沢東を支援していました。そのことをマッカーサーは知らされませんでした。
彼は司令官の職を解任されて初めて、自分はアメリカを動かすエスタブリッシュメントの仲間ではなかったことに気付かされました。
彼は、これまでのアメリカの戦いが全て共産主義という名の国際主義を広げるための戦いだったということを知らされていなかったのです。
マッカーサーは有能な軍人であり、愛国心を持った軍人でした。彼は、国家という意識をきちんと持っていました。
ところが、ルーズベルトやトルーマンの周辺で政権を動かしていた人たちは、国家意識をもたない人たちでした。彼らは、国際主義の考え方をしていました。
マッカーサーは自分の置かれた状況に気が付き、アメリカの一連の戦争の真の目的を理解したことで、大東亜戦争の日本の大儀を認め、議会で有名な証言をしたわけです。
1951年5月3日の米議会上院軍事が以降委員会で、マッカーサーは「日本が太平洋戦争に突入したのは、大部分が安全保障上の必要によるものだった」と証言しています。日本と戦った最高司令官が、日本の戦争目的は、アメリカが喧伝したような「侵略」ではなく、「自衛」のためであったと明言したのです。
アメリカを動かしていた国際主義者達は、日本を叩くために蒋介石を利用し、日本が敗北した後に毛沢東を支援して蒋介石をつぶすことを計画していました。
蒋介石は日本を追い出すためにアメリカを利用しようと考えたのでしょうが、逆に彼はアメリカに利用されていたのです。蒋介石は敗北して始めてアメリカの意図に気が付いたのだろうと思います。
蒋介石は金の誘惑に負けて、支那事変も自分達の金儲けに利用していました。蒋介石は宋一族の浙江財閥と組んで紙幣を発行し、その紙幣と交換に民衆が持っている現物の銀を取り上げました。蒋介石は有利な価格で民衆から銀を巻き上げ、国際価格で売却して大儲けをしました。
中国の指導者には国際意識というものが乏しく、大衆は支配の対象であり、搾取の対象でしかありません。蒋介石は大衆の福利など考えず、金儲けを実行するために、欧米の金融勢力と組んで日本と戦うことを選んだのです。
その蒋介石は、自分がアメリカから支援されていると思いこんでいました。
しかしアメリカは、中国を共産化することを目指していましたのでも毛沢東を支援しました。結局、蒋介石は共産党に負けて、国民党が台湾に逃げると気になってその事実にようやく気付いただろうと思います。マッカーサーも蒋介石も、アメリカの政権中枢の国際主義者によって、負けるはずのなかった中国共産党との戦いに負けさせられたようなものです。
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