2019-12-24

国際情勢の大変動を見抜く!-44~原爆を恐怖し続けるアメリカ~

 

マッカーサー

戦後GHQによる支配は、日本人に自虐史観を植え付け、日本を精神的に立ち直れない国にする政策を展開したことは有名ですが、この政策の背景に、広島・長崎に原爆投下したアメリカに対する日本人の復讐への恐怖心があったからだとのことです。それはキリスト教思想故にとらわれる意識であると。

 

さらに言論統制政策の目的は、日本人を日本人でなくしてしまうこと、いわば無国籍人に改造してしまうこととのこと。その任務にあたった検閲官は英語のできるインテリ日本人を登用し、金貸しお得意の「分割統治」で日本人が日本人を検閲してきた。

 

次第に検閲官と非検閲者は共犯関係になり、互いに利権をむさぼるようになった。それは検閲政策が終了後も、かれらは各界の指導者或いは報道のプロとして蜜月関係を続けてきた。アメリカは彼らを利用して脈々と日本支配を続けているとのこと。

 

恐るべき戦略だが、これは羊の群れの操る遊牧部族と同じ。金貸しは1000年以上前からこの方法で世界を動かしてきた。

彼らの洗脳支配から脱出するためには、自ら事実の追求と政治含め現実の社会問題を突破するために、自ら思考することしかない。

 

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

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■1945年 GHQによる日本占領

 

◇通説   :軍隊の解散、女性解放、農地改革、教育改革などの民主的改革を実施した。

◇歴史の真相:日本を弱体化するための社会主義化することを目的とした。

 

●民主化の名のもとに行われた占領政策

ポツダム宣言を受諾した日本に対して1945年10月、東京の有楽町にGHQ(General Headquarters,the Supreme Commander for the Allied Powers 連合国軍最高司令官総司令部)が設置されます。最高司令官(Supreme Commander for the Allied Powers SCAP)はダグラス・マッカーサーです。連合国軍とありますが、事実上アメリカ一国による軍事占領でした。

 

アメリカの最大の目的は、日本が強力な国家として再生することの阻止、でした。日本が二度と軍事強国とならないように徹底的に日本を抑えるための占領政策を展開していきました。占領政策は「民主化」の名のもとに行われていきます。

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まずアメリカは、日本が強国だった背景には強いナショナリズムと民族団結力があると考えました。そこで、その基盤である日本の歴史、文化、慣習、伝統などを封建的出遅れたものであるとして否定し、代わりに自由主義や個人主義を持ち込みました。アイデンティティを破壊して、そこにできた精神的空白にリベラリズムを植え付ける作戦です。リベラリズムは自由を尊重する進歩思想のように思われていますが、実態は社会主義思想です。なぜなら、リベラル思想は秩序破壊のイデオロギーだからです。個人を取り巻く不自由や不幸は、現行の秩序によって個人が阻害されているからだとして、伝統秩序からの脱却を呼びかけるのです。行き着くところは、伝統秩序の破壊、個人の無国籍化になります。

 

無国籍化の思想であるリベラリズムは先進の思想として宣伝され、アメリカは、日本は封建体制を克服して民主化される必要があるとし、精神破壊政策に努めます。実は同じく敗戦国であるドイツに対しては、このような精神破壊政策は行っていません。ではなぜアメリカは、日本人の精神を徹底的に破壊する必要があったのでしょうか。

 

●原爆を恐怖し続けるアメリカ

日本を精神的に立ち直れない国にしなければならないとアメリカが考えた最大の理由こそは、広島・長崎に原爆投下したアメリカに対する日本人の復讐への恐怖心です。実際、国際法上、日本は原爆投下に復讐する当然の権利を持っています。

 

それ以上に、と言ってもいいかと思いますが、アメリカ人には聖書の民であるという側面があります。神が正しいと言えば他人を殺すことも厭いません。しかし、自分が神の意志に反したと思えば、呪われる側に立ってしまったと恐怖します。アメリカの原爆開発政策・マンハッタン計画の責任者だったユダヤ系の原子物理学者ロバート・オッペンハイマーは、1945年7月16日に実施した人類初の原爆実験を目の当たりにして戦慄します。ヒンズー教の聖典バガバード・ギータの一文「今私は死となった」を引用して、世界の破壊者となってしまったことを自覚したと告白したことが記憶に残っています。

 

20世紀が終わる1999年の暮れにアメリカのAP通信社が20世紀の世界20大ニュースを発表しました。トップは広島・長崎への原爆投下でした。20世紀は、原子爆弾の登場によって人類の運命が決定的に変わってしまった世紀でもあります。広島・長崎への原爆投下はどんなに正当化しようとしても出来るものではないということをアメリカ人は知っています。だからこそのトップ扱いであり、その記憶を後世に残そうとしました。裏返せば、日本は原爆投下の復讐をする可能性があるから注意しろ、日本にアメリカ以上の軍事力、特に核兵器を持たせてはいけない、という主旨が込められていると勘繰ることも可能でしょう。

 

広島の原爆慰霊碑には「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」という言葉が刻まれています。過ちとは誰の過ちのことを言っているのかなど、様々な議論のある言葉です。私はこの言葉を「日本はアメリカに復讐しません、原爆を投下したアメリカの過ちに対し、日本はアメリカに原爆を落し返して報復するという過ちを繰り返すことはしません。日本は世界の平和のために努力します。だから、どうか亡くなられた皆さん、天国で安らかにお休みください」と解釈するのがいいのではないかと考えています。日本国内で十分にコンセンサスのとれる文意ではないかと思います。この誓いには、アメリカ人も耳を傾けざるを得ないでしょう。

 

事実、私たちは核兵器の廃絶を世界に訴え続けていますが、原爆を投下したアメリカを憎んだり恨んだりしていません。私たちは「アメリカが原爆を投下した」とはふつう言いません。主語がなく「原爆が投下された」と受け身で表現しているのです。

 

●日本人による日本人の言論の検閲

日本人の精神を破壊するためにGHQは、新聞、ラジオ、出版など一切のメディアの言論を検閲し統制しました。江藤淳氏の優れた著作『閉ざされた言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』によれば検閲指針は30項目にわたり、その目的は、日本人を日本人でなくしてしまうこと、いわば無国籍人に改造してしまうことでした。無国籍人とは「地球市民」という言葉に象徴されるように、祖国を持たない根無し草になることを意味します。

 

1946年から48年にかけて行われた極東軍事裁判で展開した、いわゆる東京裁判史観に沿って書き換えられた日本の歴史の検閲の指針でした。日本は邪悪な侵略国家だった、という軸で統一されました。

 

GHQの方針は日本人検閲官を使って日本人の言論を検閲するということです。植民地統治の鉄則である「分割統治」です。これが功を奏しました。21世紀の現在の日本人の中に、日本は悪い国だったとする人々が今も多くいるのはこのためです。検閲の成功の秘密は一体どこにあるのでしょうか。

 

実際に検閲に当たったのは英語が出来る高学歴のインテリ日本人でした。日給1000円、月給が現在の価値で1000万円を超えるという高給取りでした。検閲の後ろめたさとの心理的葛藤には自己正当化が必要です。そのためには、まず自分が、日本は犯罪国家だったと信じる必要があります。

 

検閲される側の協力や服従も必要です。言論人には、検閲に従わなければ新聞記事などを発表できない、仕事にならないという事情が当然、ありました。生活には代えられません。

 

検閲される側も方針に沿うように次第次第に自己規制をはじめ、遂には積極的に検閲官におもねるようになっていきました。検閲官と非検閲者はまさに共犯関係に陥りました。そして重要なことは、この共犯関係は当事者以外に知られることはなかったために、大変居心地のいい、相互に多大な利益のある関係になってしまった、ということです。

 

1951年、サンフランシスコ講和条約によって日本は再び独立します。検閲官は公式には廃止されましたが、元検閲官たちはその過去を隠して官界、経済界、教育界、学界など各階の指導的立場に戻りました。共犯関係にあった非検閲者は、共犯の忌まわしさがばれることを防ぐために検閲の指針を墨守し、言論界をその後も支配します。

 

検閲官及び非検閲者のような存在を戦後利得者と言います。つまり利権です。彼らはこの利権構造を維持するために共犯関係の事実が暴露されないことを必要としており、それゆえ、この共犯関係はいまも隠然と続いています。これこそ、GHQが巧妙に編み出した日本を永遠に縛り続ける方式でした。GHQは占領終了後の日本において、彼らの日本弱体化路線をどう維持するかに腐心した結果、GHQの利権に群がった戦後利得者に日本支配させることにしたのです。これが、今日に至るも依然として日本人の手で日本弱体化政策が継続されている理由です。日本はいまも精神的にGHQの占領下にある、ということができます。

  • WGIPと穢れ忌避思想

日本人による日本人の検閲という政策はひそかに行われました。一方、公に、あからさまに国民に向けて展開されたのがウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP War Guilt Information Program)です。日本人に戦争の罪悪感を植え付けるための、ラジオ番組や新聞記事などを使った宣伝です。

 

かくして、日本人は洗脳されました。しかし、この洗脳が成功した背景には日本人の伝統的な思想つまり戦争や権力政治を穢れたものとして嫌う「穢れ忌避思想」があったと私は考えています。戦争がもたらした死穢を避けたいと思う心理が、戦争がもたらした国土荒廃への悲しみとあいまって、大東亜戦争を否定する宣伝に染まっていったと言えるでしょう。

 

(後略)

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