世界を操るグローバリズム-9~アメリカはFRB以降お金が支配する国になった~
まずは、アメリカ独立戦争でリンカーン率いる北軍勝利の背景には、リンカーンと同じく国際金融資本家排除を狙うロシアの支援があったということは新たな知見だった。
また、表題にあるように1913年のFRB設立によって、アメリカはユダヤ系国際金融資本家支配に移行し、その資本力によって政権が動かされる体制に変わったとのこと。
その翌年には第一次世界大戦を引き起し、以降戦争によってお金を政府に貸し付ける彼らの常套手段によって、その地位をより強固なものにしていったというのがアメリカの正史とのこと。
因みに、日本も1882年日本銀行設立後、1894年に日清戦争、1904年日露戦争、1914年の第一世界大戦と10年ピッチで戦争に巻き込まれている。
もう一つの気付きとしては、ユダヤ人の地位向上のため、黒人等間接的に他の少数民族の地位向上に尽力するという手法をとっていたこと。これによってそれまでの主勢力であったWASPの力を削いでいくことに成功していることから、直接表に出ずに背後から操る実に巧妙な手法をとってきたことが分かる。
からの紹介です。
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■リンカーンが勝利したのはロシアの支援があったから
南北戦争の話しに戻しますと、結果的に、南北戦争はリンカーンの率いる北軍が勝利しました。
北部には、工業力があり、奴隷開放を掲げて世界世論を味方につけたとこが北軍の勝利の要因と言われますが、実際には奴隷開放のために戦争をしたわけではありません。リンカーンは、イギリスにそそのかされた南部連合が連邦を離脱するのを阻止して、連邦制を維持しようとしたのです。奴隷解放は戦いを有利にするための、とってつけた理由に過ぎません。
北軍が勝利した理由の一つは、実はロシアのアレクサンドル二世がリンカーンを支援したことです。しかし、この点についてはほとんど語られていません。
ロシアが北軍を支援した理由は、一言でいうなら、世界を金融支配しようとするロスチャイルド家に対する戦いです。
ロシアは、南北戦争で実際の戦闘はしていませんが、ロシア艦隊をサンフランシスコとニューヨークに派遣しています。このデモンストレーションが南部に対する大きな圧力となりました。
一方、南部を支援したのは、軍費の面ではロスチャイルド家であり、国家としてはイギリスとフランスが組んで南部連合を支援しました。イギリスは植民地であるカナダ側から圧力を掛け、フランスはメキシコを使って南側から圧力を掛けました。
結果的には、ロシアの支援を得たリンカーンの北軍が勝利し、連邦制は維持されました。この点はアメリカの歴史の授業ですら正しく教えられていませんが、今日、アメリカが統一国家として保たれているのは、ロシアのお陰なのです。
そのロシアに対して、現在アメリカはウクライナ問題を巡る経済制裁で圧力を掛けているのですから皮肉なものです。
もちろん、ロシアのプーチン大統領に圧力を掛けているのはアメリカ国民ではなく、ウォールストリートやネオ近などの軍産複合体の人たちです。このあたりは詳しく後述します。
■アメリカを動かしているのは一体誰か?
世界を知るためには、やはりアメリカについて知らなければなりません。アメリカと言っても、一般の人がイメージする50州のアメリカ合衆国ではありません。アメリカを動かしている人たちのことです。
アメリカは民主主義国家とされていますが、実際に動かしているのは一握りの人たちです。それは、軍産複合体と呼ばれるグループです。軍事会社を経営し、産業を支配している国際金融資本家グループです。インターナショナル・バンカーと言う呼び方もあります。国際金融資本家がウォールストリートを通じてアメリカ政府を動かしてきたのがアメリカの歴史です。
アメリカの歴史を前半と後半に分けるとすれば、FRB(連邦準備銀行)が設立された1913年以前と以降に分けることができます。
建国から1913年までのアメリカは、WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)たちが主導するアメリカでした。アメリカは、イギリスで迫害されたピューリタンたちが建国した国ですから、フロンティア精神とピューリタニズムを持った純粋なアメリカ精神というものが続いていました。
ところが、1913年にFRBが設立されて以降は、お金が支配する国になってしまいました。1836年に合衆国第二銀行が廃止されて以降は、中央銀行は存在しなくなりましたが、国際金融資本家たちは、なんとしてでも中央銀行を設立しようと画策しました。FRB設立の中心となったのは、ポール・ウォーバーグなどユダヤ系の銀行家達です。
中央銀行と言う名目で設立されたFRBは100%民間銀行です。ユダヤ系の国際銀行家たちがついに念願の中央銀行を設立し、アメリカの通過発給権を独占することに成功したのです。
これを契機に、WASPが中心だったアメリカ社会に、19世紀末からユダヤ系を含めた多様な民族の移民が加わって、アメリカ社会は変質していきました。
ユダヤ系の国際銀行家たちが、通貨発給権を押えたことで支配力を増し、アメリカの政権内にもユダヤ系の国際主義者たちがたくさん入り始めました。
アメリカは民主主義国ですが、選挙には多額のお金がかかります。アメリカの大統領選挙戦は一年近く続きます。国土の広いアメリカで全米の隅々まで名前を売って一票を入れてもらうには、広告宣伝費など莫大な資金力が必要です。国際金融資本家の資金力が大きな影響を持っているのです。
国際金融資本家はメディアにも出資をしていますから、メディアによる世論操作も彼らには可能です。
民主主義というのは一見すばらしいシステムに思えますが、莫大な資金を持っているものが世論を操作し、票を集めて、民主主義を乗っ取ることもできるわけです。
国際金融資本家は自分が大統領にならなくても、大統領に恩を売っておけば、政権内部に補佐官的な人間を送り込むことができます。現在でも大統領選の論功行賞として政権内に入る人は何人もいます。
FRB設立で資金力を増した国際金融資本家の力はますます大きくなり、政府、ビジネス、学問にまで大きな影響力を持つようになりました。こうして1910年代からアメリカの国体は変わっていきました。
(中略)
カーター大統領の元で国家安全保障問題担当補佐官を務めたユダヤ系のズビグニュー・ブレジンスキーは、アメリカ社会を多民族化させたのはユダヤ系移民だと述べ、さらにWASPの地位の低下とユダヤ系アメリカ人の台頭とは時期が一致すると指摘しています。
具体的には、ユダヤ人の地位向上は他の少数民族の地位を向上させることによって実現したと手の内を明かしています。特に、ユダヤ系の有識者は黒人の地位向上に尽力しました。これらの結果、WASPの影響力は減少し、代わってユダヤ社会がアメリカの中で支配的エリートになったとブレジンスキーは明言しています。
ここでFRBに話を戻すと、FRBが設立された1913年の翌年の1914年には第一次世界大戦が始まっています。一連の流れからすると、FRBができたから第一次世界大戦が起こったと見ることもできます。
FRBの設立でアメリカは大量のドルを吸って戦費を捻出し、また他国へ貸し出しすることができるようになりました。戦争には資金がかかりますから、FRBはアメリカの第一次世界大戦に大きな役割を果たしました。
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