2010-04-06

シリーズ「活力再生需要を事業化する」3 〜老人ホームと保育園が同居する施設『江東園』〜

前回までの投稿
「活力再生需要を事業化する」〜活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること〜→リンク
『シリーズ「活力再生需要を事業化する」2〜ワクワク活力再生!〜』→リンク
では、
次代の活力源=みんなの期待に応えること  
活力再生=みんなの協働による共認集団の中から再生される(=活力再生事業が求められている)こと
が、わかりましたね
では 今回から は、
そんな「活力再生事業」を実現している成功事例をドドン と紹介したいと思います。
まず第一弾として登場するのは・・・
子供からお年寄りまでみ〜んなが元気になっている :P 社会福祉法人『江東園』→リンクです
『江東園』は東京江戸川区にある、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、保育園が同じ屋根の下に同居する複合施設
お年寄りの活力再生 だけではなく、子供たちの活力再生
もちろんそのご家族にも 大活躍
さっそく、この『江東園』では、どうして子供たちからお年寄りまでみんなで元気になっているのか?具体的にみていきましょう
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まずは「現状の福祉って、どうなっているの?」をるいネット「老人ホームと保育園が同居する施設(『江東園)①」→リンクより、引用します

>現状の福祉とはまさに『供給過剰』であり、まだ歩ける人もバリアフリーなどで歩く能力を低下させたり、お年寄りを楽しませようと色んなお楽しみ会をしてみたり。でもそれでお年寄りの活力は再生するのか、そこで働いている人の活力もわいてくるのか?つまり現状の福祉の場は明らかに期待とズレた状況になっていると思います。

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社会には多くの福祉施設や福祉サービスがあります。その利用者のお年寄りのほとんどがサービスを受ける立場、つまり与えられた範囲内で活動している状況です。お年寄り自らが発案したり、意欲的に活動する・何かを実現するということはとても少ないです。
その範囲内でも活動できているお年寄りはまだいい方で、なかにはベッドに寝たきり(=寝かせきり)だったり、自分で動けはするけれど表情がなく、ただ与えられたことに従うだけのお年寄りが大勢います。なんだか寂しいですね :cry:

 お年寄りの本当の需要は何なのか。それは需要者になることではなく、供給者として社会参加し、自分達の存在価値を感じたいのではないでしょうか。
 「老人介護」は確かに一部では必要かもしれません。しかしそれより誰かの役に立ちたいという需要の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

自ら動き、誰かの役に立つこと。これがお年寄りの需要、つまり求めていること。
誰かの役に立っている実感があれば、お年寄りの活力は再生し、その場で働く人たちもお年寄りから元気をもらったり、働く喜びを感じられるのではないでしょうか。

(参考)
老人介護施設内の実態を聞いて →リンク
高齢者の役割〜ある老人福祉施設の事例〜 →リンク

共働きの家庭が増え、子供の世話をどうしようかと悩む人びと。
その一方で、生きがいを失いつつある高齢者。
この両者をくっつければ、お互いが支え合う活力ある地域社会が形成できるのではないでしょうか。

私たちが子供のころもしくはそれ以前の時代では、地域ぐるみで子供を育てたり町全体が【家族】という状況が当たり前で様々な世代の者同士が関わり合っていました
ちょっと歩いて出会った人に、
「あら、こんにちは。お宅のおじいちゃん、最近どう?お元気?」
「この前、○○さんのところの息子さんがこんなことをしたって。エライね〜」
なんて声をかけたり、他の家族のことを話題にして喜び合うのもしばしば。
ときには「コラッ!そんなことをしてはダメじゃないか!!」とイタズラをした子供に対し、周りのお年寄りや大人たちが本気で叱ってくれたり。
【家族】という枠を取っ払って、町の至るところでみんなが関わり合ってそれぞれの家庭のことを気にかけたり、子供を一緒に育ててくれたりしていました。
子供だけではなく、その親の世代も地域の人たちと関わることで【社会性】を身につけ、学んでいっていました
まさに地域全体が生活の場であり、教育の場だったんです。
私が子供のころは、毎日近所のおじいちゃんやおばあちゃんの家に遊びに行き、ご飯を食べさせてもらったり、遊び方や人との関わり方を教えてもらったり。本当によくしてもらっていました。
親に叱られると「ぷんっ :xとソッポを向いてしまうのに、近所のおじいちゃん・おばあちゃんに叱られると「は〜い。ごめんなさい :Pと素直に受け容れられました。
そして、みんなが :D 元気 :D だったなぁと思います。
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それが現在は、どこの地域も核家族化で、隣近所の人たちの顔や名前でさえも知らない状況  町を歩いていても、「あら、こんにちは」なんて気軽に声をかけ合っている光景は珍しくなりました。
ではなぜ、社会全体が核家族化していったのか?
それは、’70に貧困が消滅し、豊かさが実現したことがポイントだと言えます。
貧困の時代は、家族は生活を維持するために・豊かになるために、家族や周りの人たちのために必死になって働いていました。
「やりたいこと=お金(私権)を手に入れて、みんな(自分含め)を豊かにすること。そのために働くこと」
生まれ育った地域に住み続け、家族や周りの人たちと集団で共同していたんです
しかし貧困が消滅して豊かさが実現すると、それまでのように必死に働く必要はなくなり、生まれ育った地域を離れて都会を目指すようになりました
親はそんな子供に対して「家にい続けること、地域に留まらせる」ための理由がなくなり(序列原理の崩壊)、どんどん核家族やお年寄りのみの家族が増えていったんです。
そして、現在のような 『家庭の崩壊』 『老々介護』 などのような社会問題が発生しています。
(参考)
保険制度が必要になったのは、共同体が解体されたから →リンク
「ひとり団地の一室」 →リンク
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 「おじいちゃん、おばあちゃん、げんきですかぁー!」園庭に元気いっぱい、可愛らしい声が響き渡ります。
その声に負けじと、「元気ですよぉーー!!」お年寄りの大きな声がかえってきます。ここ江東園で、毎朝繰り広げられる光景です。
%E6%B1%9F%E6%9D%B1%E5%9C%922.jpg(写真はこちらからお借りしました。→リンク
 江東園の1日は、お年寄りと園児たちのラジオ体操から始まります。
ラジオ体操が終わると、子どもたちは一斉にお年寄りのところに駆け寄り、思い思いに抱きついたり話しかけたり、なかにはだっこをせがむ子もいます。お年寄りも子どもたちもとても楽しそうです。
 ここ江東園では、毎朝の体操から始まり、子どもたちがお年寄りの部屋に遊びにいったり、施設のあちこちで、お年寄りにだっこしてもらう子の姿や、絵本を広げている姿を目にします。子どもたちの行動範囲は全館といいますから、まさに「一緒に暮らしている」といえます。

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お年寄りと子供たちが元気に声をかけ合ったり、一緒に遊んだり、みんなで楽しんでいる様子って、こんな感じでしょうか? :D
こうして読んで想像しただけでもすっごく元気になるし 、素直に「嬉しい って思いますよね
「私も行ってみたい、自分の子供たちをこの保育園に入所させたい
「こんなところで働いてみたい みんなの笑顔で元気になるし、絶対に楽しい
なぁんて思った方、いますよね?
(ちなみに私は、「ここで働きたい って思いました

■人それぞれ違いがあることを自然に受け入れる
 「保育園を併設し、子どもたちと行事を一緒にやる機会が多くなっていったのですが、やがて日常的に交流をもつようになり、今の形になっていきました。
 ちょうど一つ屋根の下で暮らす大家族のようなもので、現在、0歳児から99歳までの方がいます」と林副園長。「大人になると、障害がある人や、肌の色が違う人を差別してしまうことがありますが、ここでは子どもたちは、違いを自然に受け入れあいながら一緒に生活しています。人は知らないことに対して違和感や反感を覚え、それが差別を生むのではないでしょうか」
 江東園でも一緒に行動する前は、幼児がお年寄りをこわがったり、笑ったりしたこともあったといいます。「今では、車イスに座っているお年寄りたちを、当たり前のことと受け入れています。」

「老人ホームと保育園が同居する施設(『江東園』)②」→リンクより

■死も自然な形で受け入れる子どもたち
 お年寄りは子どもたちに、時には「お行儀が悪いよ」「残さないで食べなさい」など注意もします。それを子どもたちは素直に受け入れます。
 暴れて遊んでいる子どもも、車イスや松葉杖のそばでは静かに通るというように、思いやりが自然に身についている、ともいいます。
 お年寄りと一緒に暮らしていると、時には亡くなることもあります。そのときは子どもたちに自然な形できちっと話をして最後のお別れをしてもらいます。「死」というテーマも自然な形で受け入れてもらおうとしています。
 このような施設運営を続けるためには、子どもたちの家族の理解が不可欠でしょう。
 「保護者の方たちもボランティアできていただくなど、お母さんたちにもお年寄りに接する機会を設けています。お母さん達もお年寄りと暮らした人が少なく、初めての経験が多いようです。なかには『お年寄りが好きなので、ヘルパーをやってみたい』というお母さんも生まれています」。

このように『江東園』では入所している子供やお年寄りだけではなく、そのご家族や施設を運営している方々まで。みんながそれぞれの役割を見出して評価し合い、元気になっています
とくにお年寄りの場合は「元気になっている」に留まらず、 生きがい に繋がっているとも言えるかもしれません。
もしかしたら、「江東園は、きっと特別なんだ。ここだからこそ、できるんだ」そう思われる方もいるかもしれませんね :wink:
でも実は『江東園』が特別なのではなく、こんなやり取りはどこでも誰でも誰とでも可能なんです
活力は、相手の期待を感じて、応え合うことで再生されていきます誰でも、相手に期待されたり応えてもらったり、評価されると嬉しいですよね?
『江東園』では、子供とお年寄りがそれぞれの期待を捉えて役割を見出し、応え合っています。だからいつも笑顔が溢れているし、元気いっぱいなんです。
みなさんの周りで、子供の声に負けないような大きな声で「元気ですよぉーー!!」と言っているお年寄り、見たことありますか?
まさに、様々な世代の者同士が生活をともにして応え合うことで、みんなが元気になっていっています
お年寄りは、子供に応えられる喜びから生きがいを感じている。子供は、お年寄りに育てられながら成長している。
こんな子供やお年寄りたちをそばで感じている周りの人々も、元気にならないはずがないですね
(参考)
ここが変だよ! 保育園のパラドックス →リンク
子どもの供給側が面白い!に同感! →リンク
人は集団の中で育つ →リンク
供給者になることが高齢者の活力になる。 →リンク
では、『江東園』のような事例がどのくらいあるかというと・・・
だんだん増えてはきていますが、まだまだ少ないのが現状です
必要性や重要性を感じている方や施設も、たくさん存在しているようですが、子供やお年寄りの身体の安全性や何らかのトラブルや苦情などを危惧している。だから、なかなか前進しない。
今でこそ、『江東園』はこのように上手くいき、評価されてはいます
けれど、開設当初から現在のこのような評価を受けるまでは課題も多く、苦労の連続だったのではないでしょうか :D
『江東園』の理念や基本方針の中には、「高齢者と幼児の幸せ追求者として、利用される人々の個性と個別性を重視した最良のケアと保育を提供します」「相互の交流を促進し、家族的で思いやり豊かな明るい施設を目指します」とあります。
施設の利益を追求するよりも、「子供やお年寄りに、生きる喜びを感じて欲しい」を第一に追求する
『江東園』は相手発・みんな発で、 活力再生需要を事業化した実現態(成功事例) と言えるのではないでしょうか?
シリーズ「活力再生需要を事業化する」は、まだまだ始まったばかり
今後も続々と紹介していきます
みなさん、楽しみにしていてくださいね

List    投稿者 nknkdk | 2010-04-06 | Posted in 10.経済NEWS・その他5 Comments » 

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コメント5件

 日本を守るのに右も左もない | 2010.11.23 23:28

力の原理で被征服民を隷属させた、山賊集団ドーリア人⇒陸軍国家スパルタ

2010年11月11日「歴史学の騙し〜インド=ヨーロッパ語族というのは作り話ではないか?」で紹介した『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』(新書館)で、岸田秀…

 みゆ | 2010.11.24 19:00

円高シリーズスタートですね☆゜。.:*・゜
・円高がこのまま進めばどうなるのか?
・日本にとって、円高っていいこと?悪いこと?
・世界中で起こってる通貨安競争がもっとすすめばどうなっちゃうの?
などなど疑問がたくさん♪♪
これからが楽しみですね\(^o^)/
もちろん、為替って?円高って?の初歩の初歩から教えていただけるのも嬉しいです☆★☆

 s.tanaka | 2010.11.25 15:00

みゆさん コメントありがとうございます。
>為替って?円高って?
「円が高いとああなって、こうなると円が安くなって・・・??^^;」
為替の動きというのは、国内で暮らしてる私たちにはなんとも分かり難いものですね。
今回、こういう初歩の初歩からしっかり押えていければと思います。

 hermes handbags orange | 2014.02.01 12:14

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