2021-11-04

中露艦隊の日本一周。日本はもはや米国の庇護下にはない!?

2021年10月18日。
ロシア海軍と中国海軍の軍艦10隻が、日本の津軽海峡を太平洋に抜けたというニュースが飛び交った。
その後、小笠原諸島付近を航行し、大隈海峡を抜けるルートを通って東シナ海に出たそうだ。
実質、日本一周である。

この出来事に対し、両国は不安定な地域で安定を確保する方策だと強調し、合同艦隊訓練を実施した旨を発表している。

が、果たしてこのニュースの裏には何が起こっているのか?

(並んで航行する中国(右側)とロシアの海軍艦艇=23日午前、長崎県男女群島の南南東海域)

※上記画像2枚は、リンクよりお借りしました

にほんブログ村 経済ブログへ

◯そもそも、津軽海峡も大隈海峡も日本じゃない!?

まずは、このニュースを聞いたときにぱっと感じるのが、
「津軽海峡も大隅海峡も日本の領海ではないのか?」という疑問。

実は、、、どちらも「公海」とみなされ、外国船の通過は許可されているのである。

中露艦隊が堂々と通過、国辱の「特定海域」を見直すべき時が来たより引用

日本政府は領海法制定の過程においてアメリカ軍・アメリカ政府からの圧力に屈して、日本自身の主権を自ら制限して「特定海域」という世界的にも稀な海峡概念を生み出した。

当時のアメリカ軍が保持していた対ソ連あるいは対中国先制攻撃作戦計画において、核弾頭装着弾道ミサイルを搭載したアメリカ海軍潜水艦が北太平洋から津軽海峡を抜けて日本海に展開することが想定されていた。

もし、日本政府が領海法で採択する領海幅12海里を津軽海峡にもそのまま適用した場合、日本にとっては外国軍艦である米海軍潜水艦が津軽海峡を通過する際には海面に浮上して米国旗を掲揚しつつ航行しなければならなくなる。

もちろんアメリカ海軍はそのような規定は無視することになるのだが、できれば合法的に津軽海峡の海中を潜航したまま通過するに越したことはない。

また、日本政府が米海軍の核ミサイル搭載原潜の日本領海内通過を認めた場合には、野党や反米勢力などからの激しい突き上げに直面することになる。

そこで日本政府が考え出したのが特定海域の概念である。つまり、日本の領海幅は12海里とするが、宗谷海峡、津軽海峡、対馬西水道、対馬東水道、大隅海峡に関しては3海里に制限し、海峡の中央部は日本の主権が及ばない公海とする、という規定である。

これによって、領海法が施行された後にも津軽海峡の中央海域には公海帯が存在することになり、核ミサイルを搭載したアメリカ海軍潜水艦が潜航状態を保って津軽海峡を通過しても、領海法にも非核三原則にも抵触しない状態が確保されたのである。

リンクよりお借りしました

〇背景には、中国・ロシアによる日本への民族自決のメッセージがあるのでは

とはいえ、公海であるという認識は、当時から変わらないはずなのに、
なぜこのタイミングで中露の合同艦隊のパレードが行われたのか。(しかも、衆院選の真っ只中で)

考えられる仮説としては、、、
選挙で国民の関心が政治に高まるこの時期にパレードを行うことで、国民の防衛意識を高めること。
さらに、ぬくぬくと平和で染まっている日本に対して、米国の庇護はもうないと示し、危機感を高めること。

要は、日本の民族自決の意識を高めたかったのではないだろうか。(奥の院の思惑にも当てはまる)

 

ただし、当時のメディアは、皇室の結婚問題や選挙特番、コロナ禍でほぼニュースには取り上げなかった…。
これが意味することは、「特定海域」の存在を公にしてしまうことで、アメリカにとって都合が悪いからではないだろうか。
だから、メディアを封じた。

中露からのメッセージに対して、これから私たちはどうすべきか。

自分たちの身は自分たちで守るために、一人一人が頭をつかって思考していかなければならない。

List    投稿者 hanako | 2021-11-04 | Posted in 10.経済NEWS・その他No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanekashi.com/blog/2021/11/8930.html/trackback


Comment



Comment