2011-01-06

2010年・活力再生 〜 2011年の注目テーマ


■2010年の追求テーマ
当ブログでは、経済構造を探るに当たって、追求テーマをいくつかのチームにて分担しています。当グループでは、昨年は“活力再生需要を事業化する”をテーマに、るいネットからの秀作投稿群をご紹介してきました
物的な豊かさの実現によって貧困を克服した’70年以降の日本社会は、縮小し続ける市場をむりやり拡大させるために、国家が国債を大量発行し資金を市場に大量投入するという輸血経済を行ってきました。しかし物的市場は既に飽和限界をむかえており、現状では需要供給という供給過剰の構造から抜け出せず、経済は停滞し続けています。
モノの豊かさから心の豊かさへ とはよく言われることですが、物的需要に代わる「新しい需要=類的需要」の萌芽がすでに様々なところから出始めています(NPOやボランティア、子育て支援、企業コンサル等)。
その転換点はどこに、どんな認識にあるのか?を探るべく、新たな認識(思考の軸、切り口)といくつかの成功事例を紹介してきました。
それでは、改めて昨年のダイジェストをお送りします
いつもありがとうございます。

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■景気回復はするのか? 活力源の転換
経済(景気)は循環するもの(ゆえにいつかは景気が回復する)と言われますが、1970年以降の日本経済には全く当てはまりません貧困の消滅により、人々の物的欠乏が衰弱したためです。これを受け、日本経済は市場縮小に入ったわけですが、冒頭の通り国債乱発による借金経済により生きながらえてきたのです(狂乱の80年代のバブル時代は、貧困消滅→物欲衰弱⇒国債乱発→金余り→不要な投機という構造)。そして国の借金は、現在では900兆円にも上ります。
かつての貧困=生存圧力がもたらすハングリー精神は当然のごとく失われ、同時に貧困から脱するための私権(金・地位・名誉・学歴・・・)獲得意欲も低下。働いて金銭を獲得する意味も薄れ、活力低下を引き起こしてきたのです。改めて、日本社会はどこに活路を見出せばいいのでしょうか?それは・・・
新シリーズ「活力再生需要を事業化する」〜活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること〜

おそらく次代では(むしろ現在すでに)、『みんな不全』⇒『みんな期待』に応えることが、一番の活力源になる。
では、現在のみんな不全⇒みんな期待の中身は、何か?
それは、出口が見えないということであり、答えが欲しいということだろう。しかし、出口が見えないということは、これまで一方的に発信し続けてきた学者や芸術家やマスコミ等、発信階級たちの旧観念が全く役に立たない(現に、彼らは未だに何の答えも出せないでいる)ということであり、旧観念を全否定した全く新しい認識が必要だということである。それは、これまで彼ら発信階級が撒き散らす観念をただ受信するだけであった『みんな』の協働によってしか生み出せない。
とすれば、答えを求めて誰もが集まり語り合う場(認識サロンや認識サイト)を作ってゆくことこそ、皆の期待に応える最も充足できる活動であり、それこそが集団(の成員)や社会の活力を再生してゆく、真の「社会貢献」の道ではないかと考えている。


人々の意識潮流から、みんな=社会の期待に応えること、それが新たな活力源となるという認識こそ重要だとお伝えしました。
そこで、これら活力再生需要を事業化した事例として、

・老人ホーム(高齢者)と保育園(こども)のコラボレーション
シリーズ「活力再生需要を事業化する」3〜老人ホームと保育園が同居する施設『江東園』〜
・さまざまな企業における取組み
シリーズ「活力再生需要を事業化する」4〜企業活力再生コンサル〜
・新しいビジネスモデルの動き
シリーズ「活力再生需要を事業化する」6〜金融、ITビジネスはもはや古い?!新しいビジネス“社会的企業”〜
・脱私権としての社会企業家の台頭
シリーズ「活力再生需要を事業化する」7〜社会起業家の歴史・各国の状況
を取上げました。
従来の利益(私権)追求型のビジネスモデルが限界を迎え、新たに現状を突破すべく取組む集団の事例。そこから一歩突き出て、既存集団という枠組みを捨て、文字通り社会を対象に、社会の役に立つ事業を目的とし、人との関わりを持ち、喜びを感じる先端事例を紹介してきました。
■再注目される農業、変わりゆく企業、新たな貨幣の使い道 
翻って、とりわけ高度経済成長期以降、品質の高さを示したMade in Japanの工業製品が世界的に脚光を浴びる中、取り残された感のある農業(1次産業)が、昨今注目されている状況を踏まえ、改めて農業にスポットを当て、その可能性についてもご紹介しました。
さらには、
・農業における新たな期待と可能性
シリーズ「活力再生需要を事業化する」10〜就農定住の成功事例 山形県高畠町〜
シリーズ「活力再生需要を事業化する」14〜【書籍紹介】伊賀の里 新農業ビジネスただいま大奮闘(モクモクファーム)(1/3)

<農業の可能性図解>

また、現代は食べるに困ることはない時代ですが、その生産基盤の維持、存続という次元では、社会全体として課題を抱えています。小農制と市場流通によって支えられている食料生産の現状は、非常に脆弱だといえるでしょう。かつてみんなが農業をやっていた時代ではなく、ほとんどの人が農業から離れている現代だからこそ、農業生産基盤の確立(と社会全体としての組織化・統合)は、求められているのではないでしょうか。


また、シリーズの締括りとして、普通の人々の日常的な生産基盤たる企業をどのように活力再生させるかという問題意識の元、協働→共同経営の動向と企業の共同体化の可能性について言及しました。さらに、自由経済主義に代わる新たな循環型経済と社会事業の拡大案として、税金→国家紙幣による支援金によるお金の使途を提起しました。
・企業の共同経営、共同体化の事例
シリーズ「活力再生需要を事業化する」19〜次代は共同体の時代!〜

○転換するためには何が必要か?
ダメ圧や説教では転換しない。否定ではダメ。「どうする?」思考によって答えを出す、そういうスタンスが求められている。そのためには、私権時代固有の否定の空気(隙あらば相手を倒して利益を得る)から肯定へと空気を転換する必要がある。


・新しい市場システムのアイデア
シリーズ「活力再生需要を事業化する」21 〜新市場の雛型〜

例えば、支援金の財源を新たな国家紙幣の発行(リンク)に依るとして、お金の循環活用案としては以下のような方法が考えられる。
 
①支援金の半分をクーポン券として流通させ、残り半分は付加価値へ
②消費者はクーポン券を活動の対価(評価)として新事業者へ渡す
③新事業者は実績に応じた交換レート(100〜200%)で換金する
 
この場合、みんなの役に立つ活動をすれば最大で2倍の報酬が得られる。お金の流れを全てオープンにすればクーポン券の数が評価指標として機能する。新たな商品を開発し、評価を獲得し続けるには中身(事実認識)の追求へ向かうしかないので、実質的には「認識形成の場」への参加が駆動源(エンジン)になる。


以上、長くなりましたが、2010年、“活力再生需要を事業化する”シリーズのダイジェスト版をお送りしました。少しでもみなさんの気付きになれば幸いです。。
■2011年の抱負
さて、新年を迎え当グループでは、以下の事象に関心を抱いています。新たな追求テーマとして思案中です。
○税金制度とその歴史について(歴史構造論・現行法解明)
税金については、以前棟ブログの別のチームでも追求されましたが、昨年のなんでや劇場でも言及があったように、私権の力は継承され、追共認されるのは歴史を含めた事実が物語っています。ネット界でも具体的な施策が求められる機運が高く、どのような仕組みとなっているのか、歴史と法の構造から迫ってみたい。
○米国債金利とFRB追跡(金融定点観測)
昨年終盤以降、米国債(特に長期国債)の金利がジワリと上がっています(リンク)。年明け後も、10年モノで3.4%と高い金利をマークしています(下記参照)。

<画像は、こちらよりお借りしました>
米国債金利の上昇⇔ドル暴落の可能性(必然性)については、当ブログでも何度もご紹介してきましたが、ここに来ての金利上昇は気になります。今後の動きに要注目です。
さらに、FRBの量的緩和(ドル刷りまくり)が止まりません。昨年のQE2(Quantitative Easing=第2回量的緩和)により、6000億ドルもの長期国債を購入しています(常識は非常識!?あなたの知らないお金の上手な使い方 より)。為替(貨幣価値)と国債(利回り)は表裏一体の関係ゆえ、FRBの動向も目が離せません。
ダマシダマシで問題を先送りにしてきたアメリカも、いよいよ破綻が近づいてきているような気がしてなりません。
それでは、本年もよろしくお願いします。

List    投稿者 pipi38 | 2011-01-06 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?, 10.経済NEWS・その他2 Comments » 

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コメント2件

 XRumerTest | 2013.12.24 14:06

Hello. And Bye.

 wholesale bags | 2014.02.10 7:32

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 世界の闇の支配勢力から日本の支配史を読み解く 【金貸し⇒中央銀行が国家に金を貸し、操り、世界を翻弄する。〜イギリス名誉革命以後の近代史 】

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