メーデーで格差是正は成るのか?
もはやメーデーと言っても、ピンとこない人のほうが多いと思いますが、4月28日に連合系のメーデーが開催されたようです。
テーマは、昨年に続き格差是正。
果たしてメーデーで格差是正は成るのか?
まずはクリックしてからどうぞ!
最低賃金の大幅引き上げの要求、これで格差が是正されるのだろうか?
というのが冒頭の疑問です。
その前に「メーデーってなに?」を調べてみました。
まず、その由来から。
「第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために」
ですか。。。ん〜、見事なまでの要求運動ですね。今、こんなこと言っている人がいたらちょっと引いてしまいます。
でも、1日12時間〜14時間の強制労働の時代では、普通だったのかも。『労働者の権利と要求を実現するための運動』が必要とされたのも分かるような。
では、日本ではどうだったか?
始まりはアメリカと同じような感じですが、外圧が高まっていたとき=戦時中は開催されなかったようですね。
で、終戦=外圧低下で再び盛大に開催されるようになり、その要求が実って?貧困=強制労働を脱したあとは再び下火に。
と、まあメーデーがピンと来なくなった理由がなんとなく分かったところで、あらためて。
それでも4月28日、代々木公園に4万2千人集まった。で、テーマは格差是正。
う〜ん、大いに違和感。というのも、
・労働者層の権利・要求の主張が成ったのは、メーデーの歴史でも分かるように、自由な経済競争により市場が拡大→貧困が消滅したから。
・現代、格差が生じている原因は、貧困消滅後のモチベーションダウンによって、いまだ社会を牛耳る自由な経済競争について行けない層がでてきたから。
なんですよね。
だから、どう考えても格差是正のために今やらなきゃならないのは、
①貧困脱出に代わる、誰もが目指せる新しい活力源=目標の創出
②自由な経済競争に代わる、社会統合システムの創出
ということになるはず。
言い換えると、
「さあ、一緒に作り出そうぜ!」という当事者の時代。
なのに、いまさら権利・要求を主張してどうなるの??
意味ないばかりか可能性に蓋してるだけじゃん!
ってのが、メーデーがピンと来ない真の理由なのではないかと思う今日このごろです。
BY OHMORI
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