2021-10-10

供給制限による急激なインフレ誘導へ、最終目的は中央銀行・国債経済の破綻

世界で相次ぐエネルギー高騰→インフレは中銀破綻の序章? ・・・の続きです。

恒大集団破綻、そして9月末から中国が大規模な停電を始めて、また何か始めたと思ったら、どうも世界の工場となった生産設備を停止させ、大規模な供給制限に入っているようだ。

コロナが中国の大々的な演出から始まったように、デジャブ感がすごい。

コロナの一服とともに、世界は次のフェーズ(急激なインフレ誘導)に突入させられている。
同様な事態が世界中で起こっている。

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・欧米での急激な天然ガスの価格上昇(約6倍)リンク。背後にロシアの供給制限。欧州へのパイプラインの蛇口を絞めるだけ。
・天然ガスの上昇から、食料供給業者に二酸化炭素を供給する肥料工場が閉鎖され、英国で食料不足が悪化している。リンク(これはビール、パン、およびソーダ水のような炭酸飲料の生産に使用される。)

※その布石?地球温暖化対策からCO2の少ない天然ガス需要が高まっていた。
・これらは、3月のスエズ運河での座礁事故から、世界的な流通網への打撃、ウッドショックやスチール価格の高騰の延長上にある動き。

 

明らかに供給制限、流通網への打撃、などあらゆる手を使ってインフレを起こそうとしている勢力が存在する。中核は中露と思われるが、スエズの座礁など中露だけではない(欧奥の院+中露か。)

・原油も先物価格が上がっている。すでに中東から欧米は追い出され、石油価格の主導権も中露に渡っている。今後さらに上昇させるだろう。
・資源・商品・食糧と価格が軒並み上昇している。
・しかし、金価格だけは価格が押さえられている。QE資金→金先物市場での金価格抑制。(金融勢力は、金価格だけは抑えようとしている。)

 

★インフレ勢力の狙いは何か?
それにしても、中国が自国の工場の生産停止までして、やろうとしていることは何か?
狙いは長期金利を上昇させること。それにより、国債が暴落し、中央銀行の資産に大穴があく。
最終目標は、中央銀行は金貸しの牙城である中央銀行(特にFRB、ECB、日銀)を破綻させることだ。

コロナから、各国の財政は急激に悪化。しかし、QEによる緩和(国債発行)で、財政は悪化しているが、中央銀行制度はそのまま残っている。中銀を破綻させるための次の手が、今回のインフレ。他にもメニューが幾つも準備されていると見るべき。
⓵コロナ→財政悪化
⓶金融システムの破壊(恒大の破綻はその序章)
⓷インフレによる長期金利上昇
※中国が持っている米国債を売るのが一番手っ取り早いが、そうしたら下手人がバレるのでそれはやらない。

この⓶、⓷の合わせ技で、中央銀行を破たんに追い込むつもり。
国債経済の最終章の幕開け。
物価、金融市場(株・長期金利)、金相場に注目。

by タロウ

List    投稿者 inoue-hi | 2021-10-10 | Posted in 09.反金融支配の潮流No Comments » 

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