2019-10-22

国際情勢の大変動を見抜く!-35~ロシア革命はユダヤ革命だった~

ロシア革命 当時から現在までヨーロッパではロシア革命=ユダヤ革命は当たり前の認識です。日本ではほとんど知られていないところが不思議なくらい。。。   1917年のロシア革命は「国外に亡命していたユダヤ人がイギリスのシティやアメリカ・ニューヨークのユダヤ系国際金融勢力の支援を仰ぎ、ロシアの少数民族ユダヤ人を解放するために起こした革命」とのこと。このころはロスチャイルド家が世界へどんどん進出していく時代で、【中央銀行】の設立後に、国家が最も金を使う【戦争】を起こすことが、彼らの王道。   因みに日本も1882年に日本銀行開業後、1894年日清戦争、1904年日露戦争、1914年第一次大戦と次々と戦争に巻き込まれていく。(見事に10年ピッチで戦争ですね。)   また、後段の「国際金融資本家がみな「社会主義者」である理由」というのも面白い。ネオコンも社会主義勢力なんですね。 『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。 ************************************* ■1917年 ロシア革命 ◇通説   :労働者・兵士が自治組織ソビエトを構成して革命を推進した。 ◇歴史の真相:亡命ユダヤ人が主導したユダヤ人を解放するための革命だった。   ●勃発当時から常識だったロシア革命=ユダヤ革命   ロシア革命は、歴史教科書にあるような、時の皇帝ニコライ二世の圧政に苦しむロシア人が蜂起して帝政ロシアを転覆させた、という革命ではありません。国外に亡命していたユダヤ人がイギリスのシティやアメリカ・ニューヨークのユダヤ系国際金融勢力の支援を仰ぎ、ロシアの少数民族ユダヤ人を解放するために起こした革命です。   このことは当時のイギリスやヨーロッパ諸国ではほぼ常識的な認識でした。フランス出身のイギリスの歴史家ヒレア・べロックは、1922年発刊の自著『The Jews』の中ですでに、ロシア革命はユダヤ革命(ジュイッシュ・レボリューション)である、と指摘しています。この本を監修した、平成29年に亡くなられた渡部昇一氏は、著書の『名著で読む世界史』の中でも、ロシア革命の真実について繰り返し触れていました。

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欧米のユダヤ人金融資本家は、ロシア革命を推進したレーニンやトロツキーを資金的に支援しました。前章で触れた、日露戦争の資金調達に奔走する高橋是清に助力したヤコブ・シフもまた、ロシア革命に資金供給したユダヤ人の一人です。   金融資本家たちのロシア革命への投資は成功しました。レーニン率いるボルシェビキ(多数派という意味)が武装闘争によって権力を奪取します。ボルシェビキ革命政府の指導部の8割はユダヤ人で占められていました。レーニンの血の四分の一はユダヤ人です。革命は成し遂げられ、ロマノフ王朝は打倒されました。ロシア革命政府は、王朝が保有していた莫大な資産の多くを欧米の投資家に利益還元しました。   投資家の手に渡ったのは、ロマノフ王朝の財産だけではありませんでした。同じくユダヤ系のトロツキーはアメリカ在住のユダヤ人を引き連れ、アメリカ政府のパスポートを使ってロシアに入国して革命に従事します。トロツキーがまず行ったのは、共産主義の私有財産禁止の思想のもと、ロシアの民衆が保有していた金を没収することでした。ゴールドの金です。これらは、革命家たちが投資家への負債の返済に充てられました。   そして、ロシア革命を分水嶺としてその歴史を大きく変えた国こそがアメリカです。   ●ロシア革命を礼賛したウィルソン米大統領   時の米大統領ウィルソンはロシア革命を礼賛しました。一九一七年の4月にアメリカはドイツに宣戦布告して第一次世界大戦に参戦しますが、その時ウィルソン大統領は次のような内容のスピーチを行っています。   「過去数週間にわたってロシアで起こっている素晴らしくまた元気づけられる事件によって、未来の世界平和に対する我々の願いが保証されることになった。ここに、信義を重んずる同盟にふさわしい相手がある」   自由資本主義の国であるアメリカが、当初のケレンスキー革命政権は資本主義を否定する体制であるにもかかわらず称賛し、また、以後レーニンの指導の下で成立した、国民の自由を抑圧する共産主義体制を何故支持したのでしょうか。政治評論家ユースタス・マリンズの著書『民間が所有する中央銀行――主権を奪われた国家アメリカの悲劇』によればアメリカはレーニンの政権に対して1億ドルの資金援助まで行っています。   情報が十分ではなかったからアメリカはソ連の実態を誤解し続けたのだ、とよく言われることですが、それはつじつま合わせの生やさしい分析です。問題は誰がアメリカに情報を入れていたのかということです。   ●キングメーカーとウィルソンの橋渡し役   当時、ウィルソン大統領に挙げる諸情報を整理していたのは、側近のエドワード・マンデル・ハウス大佐でした。ウィルソン大統領が「私の分身である」とまで言い、ホワイトハウスの一室に執務室を与えていたほどの人物です。   ハウス大佐は謎の多い人物です。イギリスからの移住者である父親はテキサス州で綿花栽培事業を営み、その後、ロンドンのロスチャイルド家の代理人として金融業に携わりました。ハウス大佐とユダヤ系金融の大物・ロスチャイルド家との関係は父親の代以来のものです。   大佐と呼ばれてはいますが軍歴は不明です。ホワイトハウスに入る前にはテキサス州知事の助言者、選挙事務長などとして活動していました。その時の政治的貢献から「大佐」の称号を得たものと考えられています。ハウス大佐は、自らが表舞台に立つのではなく、表の人物を陰で操ること、キングメーカーとキングたる政治的権力者の橋渡しをすることにたけていた人物でした。   つまり、ハウス大佐は、前章で触れたウィルソンのキングメーカーであるウォール街の金融資本家とウィルソンとの間の忠実な橋渡し役でした。ウィルソン大統領は、ハウス大佐を通じて伝えられる、キングメーカーの意向に従って具体的政策を遂行していったのです。     ●社会主義者だったハウス大佐   ハウス大佐は1912年に『統治者フィリップ・ドゥルー』という政治小説を書きました。《A Story of Tomorrow,1920-1935》と副題されたこの小説には、将来のアメリカ政府がとるべき政策として「累進課税」「失業保険」「社会保障」「弾力的な通貨制度の導入」などが予言されていました。前掲のユータス・マリンズによれば、この小説に書かれた政策はハウス大佐にとって「カール・マルクスによって描かれた社会主義の実現を目指したもの」でした。   そして『フィリップ・ドゥルー』に書かれた内容がウィルソン政権や後のルーズベルト政権がとる社会主義的な政策の下敷きになりました。「弾力的な通貨制度の導入」策が結実したものが前述したFRBつまり「アメリカ中央銀行」です。ハウス大佐はまた、この小説の中で次のようなことも指摘しています。 「資本主義社会は非効率であり、機械不平等の結果、富める少数派と貧しい多数派の間に広範な格差が存在している」 「傑出した独裁者が出現して急進的な社会主義国家が建設される」   ハウス大佐は、アメリカの金融勢力を代表する国際金融資本家であるシフ家、ウォーバーグ家、カーン家、ロックフェラー家、モルガン家の信頼を受けていました。誤解している人が多いのですが、大資本家たる国際金融資本家はみな「社会主義者」です。     ●国際金融資本家がみな「社会主義者」である理由   「国際主義者」(グローバリスト)であることが、社会主義者の一番の特徴です。国際主義(グローバリズム)とは、自らの「普遍的価値」を国家の上に置くイデオロギーです。国家を軽視ないしは無視する傾向が強く、国家意識は皆無です。大資本家は、自らが営んでいる国境を超える金融ビジネスに対する国家の介入を極端に嫌います。国際金融の論理的必然としてそうなるのです。   大資本家のビジネスは国境に左右されない所で展開します。特に国際金融資本家のビジネス対象は「世界全体」です。当然、アメリカという国家・国民の利益をビジネスの判断要素とする意味はそこにはありません。寧ろ、国益などという発想自体、忌避すべきものとなります。   国際金融資本家を始め、ユダヤ系の富豪たちがロシア革命を支援したのは、まず、ロシア革命がユダヤ革命だったからです。そして、さらには、その革命思想である共産主義が国際主義であり、つまりは社会主義だったからです。共産主義と社会主義という用語は学問的には意味が異なりますが、ともにその本質は国際主義であるという点で同じ意味で使うことができます。   ロシア革命を分水嶺として、アメリカの製作は国際主義者たちに握られることになりました。時の大統領ウィルソンは社会市議者の取り巻き連中に支配される傀儡政権でした。この点を、歴史家や政治家は重視すべきです。   この視点は、今日の国際情勢を理解する上でも重要です。ソ連の崩壊や中国の変貌から、一般的に「この世から社会主義は消滅した」と考えられがちです。そうではありません。現在も活動中の、新保守主義と訳されるNeoconservatism、略してネオコンは社会主義勢力です。社会主義もリベラルもネオコンも、その根は同じ国際主義にあるのです

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